この記事を書いたキャリアカウンセラー

松浦かな

松浦かな

kananote(カナノテ) 代表 新卒で大手人材派遣会社へ入社。人のキャリアに深く関わりたい思いから、人事へ転職。Webマーケティング企業と外資系食品会社の2社にて、人材育成・採用・評価制度・社内広報などに携わる。 2019年4月よりフリーランスとなり、個人向けキャリアコンサルタントと企業向け人事コンサルタントの両面で活動中。どちらも軸とするのは「その人/その会社に合った」コンサルティング。個性を活かしたキャリアや自分らしい働き方の実現に「手」をお貸ししたい、そんな思いでキャリア支援に向き合っています。

2019年12月10日

海外留学をしたいのですが、30歳を過ぎてからの再就職は可能でしょうか?|仕事の悩み相談【第20回】

松浦かな-キャリアカウンセラー

現役キャリアカウンセラーが読者の皆様の「仕事」や「職場」「キャリア」に関するお悩みにお答えする本企画。今回のご相談者は、留学後の転職に悩む28歳の女性。回答するのは、個性を大事にしたキャリアコンサルを行う松浦かなカウンセラーです。

相談者

海外留学をしたいのですが、30歳を過ぎてからの再就職は可能でしょうか?

いま、仕事を辞めたいと考えています。しかし、28歳大卒ですでに4社目。1社目は4か月でweb広告企業。2社目は1年で客室乗務員。3社目は1年半でWebマーケティング。いま2年すぎたところで法人向けクラウドサービスのサポート兼営業です。

仕事は定時で帰れるし、人も悪くない。何か制限されてるわけではないけれど、いまひとつ物足りないと感じています。忙しく働きたいわけではないけれど、社内の安定志向な雰囲気が合っていないと感じていて、心が滅入っている状況です。かといって、社内でもやりたいこともなく、社外に飛び出してまでやりたいことや熱意もない。

そんな中で突拍子もない話ですが、海外進学をしたい気持ちが芽生えてきました。仮に留学を選んだとして、キャリアが途絶えてしまう。ということが懸念としてあげられますが、上記の経歴かつ30過ぎる年齢で転職は可能なのでしょうか?

松浦 かな

一度「客観的な経験」と「主観的なキャリア」を振り返ってみましょう。

こんにちは、松浦です。今年もあと1か月をきりましたね。寒くなる一方で、忘年会やクリスマスなどイベント続きで慌ただしい時期でもあります。体調に気をつけて、元気に乗り切りたいところですね。

さて本日は、「海外留学後、30歳過ぎての転職は可能でしょうか?」というお悩みです。相談者さんのように、大きな不満はないけれど、漠然とした不安や現状から飛び出したい気持ちがある方もいらっしゃるのではないでしょうか。

まず「30歳過ぎての転職は可能か?」という点について。一般的に、第二新卒とされる20代半ばまでとそれ以降では、企業が人材に求める要素が少し変わります。「経験への期待値」の違いです。

大卒の場合、20代半ばだと社会人経験はまだ2〜3年程度。具体的な経験を期待するよりは、いわゆる「ポテンシャル採用」として、育成を前提とした人物面重視の採用をすることが多いです。仕事への意欲や性格傾向を中心とした選考が多く、採用時点での経験やスキルはそこまで高いものは求めない傾向にあります。

一方、20代後半以降になると、社会人経験が5年以上となり、職務経験を重ねていることが想定されます。企業も選考において、何かしら自社の業務に活かされる「経験」があることを期待するようになります。

30歳過ぎての転職を検討するにあたっては、ご自身の何の「経験」がどんな業務に期待されるのか、客観的に棚卸しすることをお勧めします。

ここまで「転職が可能か?」という点でお話ししたのは、履歴書に載せるような「経験」についてでした。ただ、相談者さんは現状について物足りなさや、滅入る気持ちを感じており、それを払拭できないままに留学や転職をしても、また同じ悩みを抱える可能性があります。

そこで、もう一つ考えていただきたいのが「主観的なキャリア」です。アメリカのキャリア心理学者マーク・L・サビカスいわく、「人は業務経験に自分で意味を付与することによって、自分らしいキャリアを構成することができる」。先程の「客観的な経験」という観点に対して、こちらは「主観的なキャリア」に焦点を当てる考え方です。

これまでのキャリアの中で、相談者さんがやりがいを感じたことや、逆にツラかったことは何でしたか? その中に共通するパターンを見つけて、自分の価値観やこだわりを見出すことにより、今後の見通しをつけることができます。

たとえば、語学や海外・Web関連への興味も一つの軸となるかもしれませんし、楽しかった(またはツラかった)社風や職場環境の中に相談者さんの大事にしたいことが見つかるかもしれないですね。

留学や転職など行動を起こす前に、一度「客観的な経験」と「主観的なキャリア」の2点からこれまでのキャリアを振り返り、今後の方向性を検討されてはいかがでしょうか。

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kananote(カナノテ) 代表 新卒で大手人材派遣会社へ入社。人のキャリアに深く関わりたい思いから、人事へ転職。Webマーケティング企業と外資系食品会社の2社にて、人材育成・採用・評価制度・社内広報などに携わる。 2019年4月よりフリーランスとなり、個人向けキャリアコンサルタントと企業向け人事コンサルタントの両面で活動中。どちらも軸とするのは「その人/その会社に合った」コンサルティング。個性を活かしたキャリアや自分らしい働き方の実現に「手」をお貸ししたい、そんな思いでキャリア支援に向き合っています。

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