この記事を書いたキャリアカウンセラー

土屋美乃

土屋美乃

株式会社エスキャリア 代表取締役 慶應義塾大学卒業後、株式会社リクルートエージェント(現リクルートキャリア)に入社。法人営業として主にIT業界に対する採用支援、人材紹介を行う。その後同社人事部に異動、新卒採用業務全般を担当。 2009年にキャリアカウンセラーとして独立し、企業内や大学、専門学校でのキャリアカウンセリングを行う。 2011年に株式会社エスキャリアを設立し、一人ひとりの大切な『es(=本来の自分、欲求)』を実現することをミッションに、キャリア支援を行っている。

2019年12月24日

ハラスメント被害を受けている保育士さんを助けるには、どんな仕事がありますか?|仕事の悩み相談【第22回】

土屋美乃

現役キャリアカウンセラーが読者の皆様の「仕事」「職場」「キャリア」に関するお悩みにお答えする本企画。今回のご相談者は「辛い思いをしている保育士を助けたい」という20代の女性。回答するのは「親身で頼れるお姉さんタイプ」の土屋美乃カウンセラーです。

相談者

ハラスメント被害を受けている保育士さんを助けるには、どんな仕事がありますか?

私は、以前市役所が運営している公立の保育所の正社員として働いていました。そこである1歳児の担任を私と当時26歳の保育士とのペアですることになったのです。

しかし、ペアの保育士は子どもを叩いたり床に落としたりしていました。また、子どもだけではなく、私に対してもほぼ無視や舌打ちであったり、仕事をさせてもらえなかったり、他の保育士としゃべらないように部屋に隔離をされたりました。

また、書類作成時には、後ろからパソコンを消されたこともあります。最終的には、「先生のこと無理、無理マジ無理」と15分近く言われつづけ、また「先生は仕事ができないんだから、せめて人間なら分かる暑いとか寒いとかの気温くらい分かったら?」と言われました。子どもの持ち物が無くなれば犯人扱い……。

苦しい日々で、私は精神的にまいってしまいました。私は、それからなんとか立ち直り、いまは私と同じような思いをしている保育士さんを助けたいと思うようになったのです。しかし、どのような仕事があるのかわかりません。どのようなお仕事があるのか知りたいです。

土屋美乃

保育士を辞める前に…自分の実現したいことは何か?

こんにちは!土屋美乃です。

2019年も残りわずかになってきました。年末は1年の振り返りや、来年への展望とキャリアをじっくり考える節目です。そんな中、過去を振り返ると苦しかった事が思い出されてしまうこともあるかと思います。

今回のご相談も苦悩の回想で心がぎゅっと苦しくなるようなエピソードですね……。
そんな中から立ち直って、そして同じような思いの保育士さんを助けたいというお気持ちは素晴らしいと思います。

ちょうど静岡県浜松市の保育士18人がパワハラ被害を受け、一斉に退職届を提出したというニュースが賑わっており、保育園の虐待やパワハラは社会問題にもなっています。

ただ、「働く職場環境や人間関係がイヤ」=「保育士を辞める」と端的に考えず、「自分が何を実現したいのか?」をまずは整理していくことから始めてみましょう

やはり「こどもに関わる仕事をする」という想いがあって、保育士という仕事に就いたのでしょうから、職場環境や人間関係に問題があり、それを解決できれば「保育士」は続けていきたいのか。

保育士を続けるのであれば、「職場環境や人間関係」がよい職場を探すことからスタートするかと思います。その際の面接時には、自分が面接されているという気持ちではなく、自分自身も職場を決める「情報収集の場」としてしっかり面接官の方の人柄や、勤務状況、保育への志や想い等をしっかり確認されることをお勧めします。

もし、保育士を続ける中で「同じ辛い思いをしている保育士さんを助けたい」と思うのであれば、「マネジメント」や「チームビルディング」等といった概念を学び、園長や主任などの保育士さんたちの働く環境づくりをしていく役割を目指すこともひとつの選択肢かもしれせん。自分自身が苦しんだ「人間関係」や「職場環境」に影響を与えられる役割なので、まさに自らの経験が活かせる仕事なのではないでしょうか。

一方で、全くの異業種にチャレンジする転職ももちろん考えることができます。外部から保育園の運営をサポートする事業者も幾つかありますね。その中で、「事務職」などが思い浮かびそうですが、ただでさえRPA(作業のロボット化)の導入が企業内では進んでいる中で、安直に選ぼうとするのは危険です。

「保育士」という資格に頼らずに転職を考えるのであれば、まずは自らの持ち味はどのようなものなのかをしっかりと見極めることも重要ですので、キャリアカウンセリングを受けてみて、プロの目線から客観的に自らの持ち味を確認することも大切ですね。

自分では当たり前に使ってきている、自分では気づいていない「自分の持ち味」に、まずは気づき、それを活かせる職種とは何なのか? 周囲の友人や身近な人に確認してみるのもひとつの手です。

職場を変えるにしても、職種を変えるにしても、人はどうしても「誰と働くか」という職場環境に自分のモチベーションや働き甲斐を左右されることが多いものです。

なので、転職をするようであれば必ず避けては通れない「面接」の場では、一緒に働く人がどういった想いや背景を持っているのかをしっかりと確認してみてくださいね。転職の際に必ずある「面接」は、相手から判断されるだけではなく、自らもしっかり判断する場です。

自分の人生は、自分で選び、つかみ取っていくことが必ずできます。今の職場に葛藤を感じている方は、身近な人に相談するなど、小さくとも一歩踏み出すことからスタートしてみてください!

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株式会社エスキャリア 代表取締役 慶應義塾大学卒業後、株式会社リクルートエージェント(現リクルートキャリア)に入社。法人営業として主にIT業界に対する採用支援、人材紹介を行う。その後同社人事部に異動、新卒採用業務全般を担当。 2009年にキャリアカウンセラーとして独立し、企業内や大学、専門学校でのキャリアカウンセリングを行う。 2011年に株式会社エスキャリアを設立し、一人ひとりの大切な『es(=本来の自分、欲求)』を実現することをミッションに、キャリア支援を行っている。

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