この記事を書いたキャリアカウンセラー

谷口ちさ

谷口ちさ

mutual lab 代表 2002年日本IBM研修サービス(株) 入社。IT研修講師、人材開発研修講師、ならびにIBMグループ新入社員研修企画・運営・実施を担当。 その他複数の企業にて社員研修・採用を担当し、現在はキャリアコンサルタント、NPO職員、大学院生など、たくさんのフィールドに活躍の場を求めて楽しんでいます。軸にあるのは、「おたがいさま」を体験できる人間関係をもっともっと増やしていきたい、という想いです。悩んで身動きが取れなくなるときは、だれかに話すのが一番。自由な自分になるためのお手伝いができたらと思います。

2020年1月14日

休職して大学院に進学するか、夜間の大学院を選び転職をするか迷っています | シゴトのお悩み相談室からの回答【第25回】

現役キャリアカウンセラーが読者の皆様の「仕事」や「職場」「キャリア」に関するお悩みにお答えする本企画。今回のご相談者は、社会人での大学院進学に悩む28歳の女性。回答するのは、自身も博士後期課程の学生である谷口ちさカウンセラーです。

相談者

休職して大学院に進学するか、夜間の大学院を選び転職をするか迷っています

社会人6年目の28歳の女性です。昼間にしか授業がない大学院の研究に興味があり入学を検討しています。

その場合、最低でも2年間の課程となるため、1年間は休職して研究に集中し、2年目には親族の住んでいる近場に引っ越し、仕事を探して復職しようと考えています。

しかし、今回考えている大学院に進学し、修士を終えても希望する分野の業務につけるか不安です。

そのため、今回検討している昼間の大学院ではなく、夜間の大学院を探して働きながら通うことも考えています。

周囲に相談しても立場が違うと全く異なる意見を言われ、どうすれば良いのか頭が混乱しています。このような事情により、他の方の意見を聞いてみて、自分の状況を客観視したいと思い、ご相談差し上げました。

谷口 ちさ

あなたが引き受けたい覚悟はどちらでしょうか?

新年おめでとうございます!2020年、そして新たな10年の幕開けです。どのような年末年始を過ごされたでしょうか。

さて今回は、大学院に進学するか、転職するか、というご相談です。私自身、会社員として働きながら大学院(夜間・土曜)に通い始め、修士課程修了後、現在も博士後期課程の学生です。また、大学院に通いながら転職し、さらには会社を辞めて個人事業主となって現在に至ります。

今回のご相談部分は「進学してもその分野の業務につけるかどうか」「また仕事をやめることによる家計の悪化について」の2点だと理解しました。これについて端的にお答えすると、進学したからといって、その分野の業務につけるかどうかはわかりません。また、仕事を辞めると、当然、家計は悪化します。この2点は明白な事実です。

まず日本の転職市場は、卒業した研究科よりもその職務に対する実績を重視することが主流です。次に、仕事を辞めて学生になる場合、生活費に加えて学費の支払いもあります。さらに研究するにはある程度の研究費用も必要です。

研究内容にもよりますが、私の場合は地方創生がテーマだったので、研究のために東京と高知を行ったり来たりする費用がかかりました。しかしこれらはあらかじめ算出できる部分もあると思います。現在の貯蓄と相談しながら、事前にチェックしてみましょう。

朗報としては、平成30年から専門実践教育訓練給付金が拡大されています。これは修了後に受領できるものですが、ばかにできない額です。制度があるうちは利用しましょう。また、返済不要の奨学金制度がある大学院もあります

しかし、お金のかかることばかりではありません。レポートや論文を書くに当たっては、大学のリソースを活用できます。とくに、大きな大学では図書館システムが充実しており、各種新聞や専門誌、論文検索などの通常は有料のサービスを、学生であれば無料かつオンラインで幅広く利用することができます。もちろん、図書館の蔵書も活用できます。

大学に進学するか、転職するか、ということについては、上記のようなことを加味して「あなたがどうしたいか」が最も重要だと私は思います。

人生は「プランドハプンスタンス」です。偶然を必然に変える力として、クルンボルツ博士は好奇心・持続性・柔軟性・楽観性・冒険心の5つを挙げています。何を選択しても、あなたの人生です。どれを選択しても、覚悟が必要です。あなたが引き受けたい覚悟を選ぶのが一番だと私は思います。

この記事を書いたライター
谷口ちさ

谷口ちさ

mutual lab 代表 2002年日本IBM研修サービス(株) 入社。IT研修講師、人材開発研修講師、ならびにIBMグループ新入社員研修企画・運営・実施を担当。 その他複数の企業にて社員研修・採用を担当し、現在はキャリアコンサルタント、NPO職員、大学院生など、たくさんのフィールドに活躍の場を求めて楽しんでいます。軸にあるのは、「おたがいさま」を体験できる人間関係をもっともっと増やしていきたい、という想いです。悩んで身動きが取れなくなるときは、だれかに話すのが一番。自由な自分になるためのお手伝いができたらと思います。

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