この記事を書いたキャリアカウンセラー

土屋美乃

土屋美乃

株式会社エスキャリア 代表取締役 慶應義塾大学卒業後、株式会社リクルートエージェント(現リクルートキャリア)に入社。法人営業として主にIT業界に対する採用支援、人材紹介を行う。その後同社人事部に異動、新卒採用業務全般を担当。 2009年にキャリアカウンセラーとして独立し、企業内や大学、専門学校でのキャリアカウンセリングを行う。 2011年に株式会社エスキャリアを設立し、一人ひとりの大切な『es(=本来の自分、欲求)』を実現することをミッションに、キャリア支援を行っている。

2020年1月28日

30歳で仕事が安定してしまいました。これから「アーリーリタイヤ」を目指す魔法はないですか? | シゴトのお悩み相談室からの回答【第27回】

土屋美乃

現役キャリアカウンセラーが読者の皆様の「仕事」や「職場」、「キャリア」に関するお悩みにお答えする本企画。今回のご相談者は意欲の向上に悩む30代会社員の男性。回答するのは、「ありのままに生きる」をテーマにしているという土屋美乃カウンセラーです。

相談者

30歳で仕事が安定してしまいました。これから「アーリーリタイヤ」を目指す魔法はないですか?

30代になり仕事も安定し、家族とも円満でそれなりに思い通りの生活が出来るようになりました。そんな状況にも関わらず、老後のことやこれからの生き方に漠然とした不安を持つようになりました。

私にとって、人生とは「ただありのままに生きていくもの」なので、これ以上のことは多く望みません。しかし、人生100年とした場合、残り70年、年金問題なども考えると決して安泰ではないと思います。

しかし、直近で困っていることもなく、将来の不安をまだ現実として実感できないため具体的なアクションは出来ていません。将来を考えると、「よりよい老後のためにスキルアップする」ことや、「アーリーリタイアするためにスキルアップする」などの強い欲望が湧けば良いと思うのですが、そうした意欲も湧きません。

このような状況ですが、漠然とした不安を解消し、「アーリーリタイア」を目指せるような意欲を持つ為の魔法のようなものはないでしょうか?

土屋美乃

「魔法」よりも「行動」が大切

こんにちは!キャリアカウンセラーの土屋美乃です。
2020年がスタートしました。年始は今年一年の過ごし方、そして将来のキャリアを考える良い節目です。一日一日を大切に過ごしていただきたいと思います。

私自身も、「ありのままに生きる」ということをテーマにもしているため、ご相談者様と生きるスタンスとしては共通するところがあるかもしれませんね。

現状、十分な仕事や家族などに恵まれているご様子で、経済的にも精神的にも、いい意味で安定感があるようです。とくに、「心の安定」が得られているというあり方は、変化の激しいVUCA(Volatility:変動、Uncertainty:不確実、Complexity:複雑、Ambiguity:曖昧)の時代においては貴重なあり方で素晴らしいと思います。

ただ現在30代ということは、残る人生が60年~70年になる可能性もあるということで、このままなんとなくマンネリ感を感じながらの人生では正直「せっかくの一度の命なのにもったいない!」という気持ちも否めないでしょう。

人間というのは、どうしても「安定」に「安住」してしまうものなのです。それを脱却するためには、「創造的破壊」というビジネスにおいても重要な考え方があります。これまでの成功パターンを手放す、ということです。

そのためには「魔法」というよりは「行動」が大切になってきますが、いくつかエネルギーの沸きやすい具体的な「行動」をご紹介します。現状の年収、もしくは希望の年収の10%を自己投資に当てることが成長し続ける上では大切と聞いたことがありますが、少しずつでも「行動」への投資をしてみてはいかがでしょうか。

1. 人に会う

自分よりも成果を出していたり、社会的に価値を大きく広げていたりする方に会いに行くことで自分自身のエネルギーも上げることができます。比較するためではなく、自分よりも高いエネルギーを浴びに行く、という感じでしょうか。

私自身も、最もエネルギーを上げられることは、「人に会いに行く」ことです。悩んだり、自信を失ったりしたときには自分より一歩進んだところにいる方と会う事で、まだまだやれる、という気持ちになれます。

私は仕事でのコミュニティも多々ありますが、オンラインサロンやビジネススクールなど学びのコミュニティにも所属するようにしています。メンターが出来ることや、同じ志やビジョンを持った仲間が出来ることは、自分ひとりでは踏み出せない一歩を踏み出す勇気が湧きやすくなります。

リアルに会えない人でも、憧れる生き方をしている方の話をYouTubeなどで見たり聞いたりするだけでも「行動」です。始められることから始めてみてください。

2. 本を読む

ベストセラーもいいですが、とくに歴史、時間の洗礼を受けている本に本質的なことが残っていることが多いので、10年以上経っても売れ続けている本が個人的にはお勧めです。

私自身も月に5冊くらいには本に目を通しますが、最近ではオーディオブックスなど耳で本の内容が聞けるようにもなってきていますし、YouTubeで数分で名著がまとめられている動画も多く出回っています。

無料でもたくさんの情報が手に入る時代になりました。是非積極的に自分の心が動くほどの、エネルギーが高い情報との出会いを探してみてください。

そして1冊読んだら、「3つのポイント&1つのアクション」を意識してみてください。自分にとって重要だった3つのポイントを認識することと、何かひとつでいいので、アクションを起こすことです。1冊につき1アクションを起こすことがとても大切です。

3. 環境を変える

エネルギーは共鳴するものです。いま安定してしまっていると感じるのであれば、似たようなエネルギーの方が周囲に多いのではないでしょうか。

私の知人では、海外も含め、常々住まいを変えていくことで、強制的に語学力を上げたり、仕事の仕方を変えてご自身のストレッチを行ったりしている方もいます。私自身も引っ越しを行うことで心身ともにリフレッシュし、不要になったものをどんどん手放すことに繋がっています。(引っ越しを勧めているわけではありませんが一例として。)

通常、いま持っているものを手放すことには、恐れの気持ちが沸くものでしょう。なので次の仕事が決まってからいまの仕事を辞めたりと、次を決めてからいまを手放すケースが多く見られます。

しかし、これでは抜本的に自分自身のエネルギーを変え、未来に変化をおこしていくことはできません。まずは、不要だったり、マンネリに感じていることを「手放す」ことで人生における「スペース」ができ、そこに新しい風が入ってくるのです。

新しい窓を開けただけでは、新しい風は入ってきません。まずは古い空気を抜くこと。そうすれば、自然と新しい風が吹き込んでくるものなのです。

いかがでしょうか。せっかく一度きりの人生です。30代でそこまで自分を満たす人生を得られているのであれば、今度は自分のためという視点のみならず、他者や社会、世界のための自分創りにも一歩踏み出しても行ける、そんなポテンシャルをお持ちだと感じます。

是非ご自身の可能性を信じ「魔法」をかけたような未来に向けてストレッチしてみてくださいね!

この記事を書いたライター
土屋美乃

土屋美乃

株式会社エスキャリア 代表取締役 慶應義塾大学卒業後、株式会社リクルートエージェント(現リクルートキャリア)に入社。法人営業として主にIT業界に対する採用支援、人材紹介を行う。その後同社人事部に異動、新卒採用業務全般を担当。 2009年にキャリアカウンセラーとして独立し、企業内や大学、専門学校でのキャリアカウンセリングを行う。 2011年に株式会社エスキャリアを設立し、一人ひとりの大切な『es(=本来の自分、欲求)』を実現することをミッションに、キャリア支援を行っている。

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