この記事を書いたキャリアカウンセラー

土屋美乃

土屋美乃

株式会社エスキャリア 代表取締役 慶應義塾大学卒業後、株式会社リクルートエージェント(現リクルートキャリア)に入社。法人営業として主にIT業界に対する採用支援、人材紹介を行う。その後同社人事部に異動、新卒採用業務全般を担当。 2009年にキャリアカウンセラーとして独立し、企業内や大学、専門学校でのキャリアカウンセリングを行う。 2011年に株式会社エスキャリアを設立し、一人ひとりの大切な『es(=本来の自分、欲求)』を実現することをミッションに、キャリア支援を行っている。

2020年2月4日

人間関係が苦手な私が自立して仕事をするにはどうすれば良いでしょうか? | シゴトのお悩み相談室からの回答【第28回】

土屋美乃

現役キャリアカウンセラーが読者の皆様の「仕事」や「職場」、「キャリア」に関するお悩みにお答えする本企画。今回のご相談者は人間関係が上手くいかず転職を繰り返してしまうという30代男性。回答するのは、「親身で頼れるお姉さんタイプ」土屋美乃カウンセラーです。

相談者

人間関係が苦手な私が自立して仕事をするにはどうすれば良いでしょうか?

失業中で転職活動をしている東京都在住31歳男性です。職場での人間関係がうまくいかずに転職を繰り返しています。
正直、会社員として働くことが向いていないと感じています。ですが、生活を考えると働かないとならないのが現実です。
これまでの経験から会社に所属せず、起業やフリーランス、在宅勤務などを考えています。
人間関係が得意でない私のような人間が、どのようにすれば仕事で自立出来るのかアドバイスを頂ければと思います。

土屋美乃

これからの時代は自らの生き方が仕事と繋がる時代

こんにちは!土屋美乃です。
まだまだ寒い日が続いていますね。ただ今年は総じて暖冬で、スキーなどのウィンタースポーツ関連の売れ行きが伸び悩んでいるそうですが、そんな中、キャンプ用品などを含むアウトドア用品は好調なようです。

私自身も今年初めて真冬のキャンプにチャレンジしてみました。真っ暗な山の中、当然電気もないので、光を灯したり、暖をとったり、料理をするために火をおこし、絶やさないようにする。それだけでも難しさを感じ、日々当たり前にある屋根のある暖かく明るい家に感謝の念を覚えました。大自然の中に入ると、人間の、己の非力さを痛感します。とてもいい経験になりました。

人間関係が上手くいかなくても収入は得られる時代

さて、「人間関係が上手くいかず退職する」とのことですが、まず一番にお伝えしたいことは、ご自身を責めないでください、ということです。

現代の「人間関係」自体が、自然な人と人との助け合いではなく、役職や職種といった組織や会社という一定のルールの中での不自然なものになっている可能性もあるからです。

もちろん、人間関係をうまくつくっていくことは素晴らしいことでもありますが、人は皆、価値観や背景が異なりますので、誰とでも上手くやっていくという必要性もこれからの時代は低くなっていくかもしれません。

就職活動中で、起業やフリーランスなども視野に入れられているようですね。特にフリーランス(個人事業主)として働く人は、副業解禁の流れとともに日本でも1000万人を超え、一般的になってきました。

YouTubeなどでも、いわゆる「引きこもりながら稼ぐ方法」などの動画もよく見かけるようになりました。人と会わずとも、世の中に求められる価値を提供し、収入を得る方法は多々でてきていますので、ご自身が人と会わずとも自然とやっていることや得意なことなどで価値が出せることがあれば、それを収入に繋げることも可能かもしれません。

「複数の仕事をする」という意味での「複業」という概念も出てきていますので、一つ一つの収入が大きくなくとも、それらを足し合わせていくことで自らの生活を支えるものにもなり得ます。是非色々と調べてみてください。

働く場所を自由にするには、信頼関係が必要

一方で、どこか企業に勤めての「在宅勤務」は所属する企業にいる人との信頼関係や高いセルフコントロールスキルなどが必要になります。

何故なら、企業における「在宅勤務」では、「働く場所を指定せずともセキュリティ面や業務のクオリティ面でも大丈夫、任せられる」という企業からの深い信頼が必要だからです。

もちろん、それはフリーランスとして企業から業務を受託する上でも必要になります。信頼関係構築のためには、人との関りは欠かせませんので「企業からの仕事を前提とした在宅勤務」つまり収入を前提とした場合、人との信頼関係構築は必須になるのです。

人間関係において辛い記憶があったりするとそれが苦手意識に繋がっていることが多いものです。ただこれから関係性を築いていくのは、自分自身が信頼できる人・関係を持ちたい人に絞ってもいいのです。「全ての人間関係が上手くいかない」という思い込みを手放してみてはいかがでしょうか。

理想とする未来から描くバックキャスティング思考

最後に、これまでの過去を一旦なかったことにして、ご相談者様が理想とする未来の働き方や生き方はどのようなものなのでしょうか?

過去の延長で苦手な事、嫌な事を避けながら人生を選択してしまうのではなく、一度理想とする未来から描き、それを実現するためにはどのようなステップがあるのかを考えていくこともひとつの考え方です。これを「バックキャスト」もしくは「バックキャスティング」の思考法と言います。

企業に勤め続けることが「正」ではなくなるこれからの時代、
最後は自分がどう生きるか。その「覚悟」と「選択」だけです。

自分の使命と繋がる働き方・働く環境は、与えられるものではなく、自ら創っていくことも出来るのです。

文頭に書いた真冬のキャンプに連れ出してくれた知人は、キャンプが好きでアウトドア環境における研修を仕事にするため、最近はキャンピングカーをオフィスにしたと言っていました。それくらい、これからの時代は自らの生き方が仕事と繋がる時代です。

私自身も真冬のキャンプで、大自然の中、己の小ささを感じながら焚火を見つめ、それでもある自らの命に感謝しながら、「何を大切に生きるのか」を自問自答してみました。

人生に「正解」なんてありません。それでも、自らの生きる道を自分にとっての「最適解」にするために、自分が何者で、どんなことが出来る人間なのかに、是非向き合ってみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたライター
土屋美乃

土屋美乃

株式会社エスキャリア 代表取締役 慶應義塾大学卒業後、株式会社リクルートエージェント(現リクルートキャリア)に入社。法人営業として主にIT業界に対する採用支援、人材紹介を行う。その後同社人事部に異動、新卒採用業務全般を担当。 2009年にキャリアカウンセラーとして独立し、企業内や大学、専門学校でのキャリアカウンセリングを行う。 2011年に株式会社エスキャリアを設立し、一人ひとりの大切な『es(=本来の自分、欲求)』を実現することをミッションに、キャリア支援を行っている。

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