この記事を書いたキャリアカウンセラー

土屋美乃

土屋美乃

株式会社エスキャリア 代表取締役 慶應義塾大学卒業後、株式会社リクルートエージェント(現リクルートキャリア)に入社。法人営業として主にIT業界に対する採用支援、人材紹介を行う。その後同社人事部に異動、新卒採用業務全般を担当。 2009年にキャリアカウンセラーとして独立し、企業内や大学、専門学校でのキャリアカウンセリングを行う。 2011年に株式会社エスキャリアを設立し、一人ひとりの大切な『es(=本来の自分、欲求)』を実現することをミッションに、キャリア支援を行っている。

2020年6月2日

我慢して3年続けるか?やりたい仕事に転職するか悩んでいます。|仕事の悩み相談【第35回】

土屋美乃

現役キャリアカウンセラーが読者の皆様の「仕事」や「職場」、「キャリア」に関するお悩みにお答えする本企画。今回のご相談は今春に入社したばかりで、早くも転職を視野に入れているという新卒入社の男性です。回答するのは、若い方々からの多くの相談実績を持つ土屋美乃カウンセラーです。

相談者

今の会社で3年続けられるか不安です。

今年入社し新社会人となりました。しかし、今の仕事は自分がやりたいことではなく、適当に就活をして福利厚生などの条件だけで選んだ仕事です。内定が決まった後にやりたい仕事が見つかりましたが、内定辞退するのも申し訳なく入社を決めました。

このような状況で入社はしましたが、やはりモチベーションが上がらず、やりたいことができる会社のことを調べ始めています。しかし、入社後3年は働かないと転職に不利と聞きました。

今の会社で3年続けられるか不安です。このまま3年続けるか?自分のやりたい仕事ができる会社へ転職したら良いか? アドバイスを頂けますでしょうか。

土屋美乃

これからの時代は、より一層自分で考えて行動できる、果敢に挑戦できる人財が求められます。

こんにちは!キャリアカウンセラーの土屋美乃です。今年の4月は、担当する企業研修や、大学での講義がオンライン化となり、その対応に追われたひと月でした。5月に入り、GWもあけてからも緊急事態宣言の延期などで、気持ちが落ち着かない日が続きましたね。

さて、ゆうきさんは4月にご入社されてすぐに新型コロナウィルスの影響で社会全体が自粛・停滞ムードに陥ってしまいましたが、まず、今お気持ちはいかがでしょうか?

キャリアカウンセラーとして、4月に就職したばかりの新入社員の方々の声も聴くことがありますが、やはり仕事を学ぶどころか研修もままならず、上司や同期の仲間にも会えないという状況の会社もあります。

そのため新入社員が陥りやすいとされる「五月病」も今年はちょっと事情が複雑です。「誰かに相談したかった。」そんな声が多く寄せられてきています。今は、不安や焦りの気持ちを持っている方が大半なのです。

—「転職活動」と実際の「転職」は別もの

そんな中でも、学生時代に「やりたい仕事がみつかった」とのこと、それはとても素敵なことです。じっくり考えたり、調べたりされた賜物だと思います。今になって、条件面だけで決めてしまった入社先でモチベーションが湧かないことにモヤモヤとしたお気持ちがあるのですね。

「やりたい仕事」が具体的に把握できていない中、アドバイスがちょっと難しいところもあるのですが、もしその「やりたい」と感じている仕事が、転職・就職市場において実際に求人募集が行われているようであれば、私はチャレンジしてみて良いと思います。

「転職活動」をしたからといって、「転職」を実際にするかしないかはまた活動後に選べるからです。転職活動を通して、再度自己分析や企業研究をすることで見えてくるものがあります。何も動かず、やる気になれないまま大切な20代前半の時間を過ごすことになります。

面接まで進めば、実際にその企業に勤める方に、具体的な仕事内容なども確認することが出来ます。本当に、学生時代に「やりたい仕事」と感じたものが、実際の現場ではどのようなモノなのかしっかり確認できるのです。

—「3年間勤続しないと転職に不利」は本当か

「入社後、3年は働かないと転職しにくい」という説も嘘ではありません。実際に、エージェント経由の転職活動において、職を転々としている方に対して「ジョブホッパー」と捉えられ、書類で不利になるケースはあります。

しかしこれからの時代、より一層「転職」「副業」が当たり前になっていく可能性が高く、一概に「1社に3年勤続」が有利かというとそういう訳ではありません。3年以上勤めたとしても、目的意識もなく仕事の成果が出せなければ、いくら長く勤めたとしても評価はされません。

また、「転職」を前提に考えているということは、そのやりたい仕事がどこかの会社で出来ることなのでしょうか。もしかすると、本当に「やりたい仕事」というのは、どこかにあるものというよりも、自分自身が創り出していくものだと感じますが、いかがでしょうか。

入社前に内定辞退をして他社に行ったり、起業したりといったケースは決して、お勧めしているわけではありませんが、違法というわけではありません。自分がやりたいことが見つかった、その時が行動するタイミングなのだと私は思います。選択して行動したあとは、選んだ道を最適解にするように動くだけです。

—「VUCA」の時代の心構え

新型コロナウィルスや災害、AIの急速な進化など、もはや将来がどう変化していくか、昨今では予測が出来ません。こうした状況を「VUCA」といいます。「Volatility(激動)」「Uncertainty(不確実性)」「Complexity(複雑性)」「Ambiguity(不透明性)」の頭文字をとったキーワードです。

私たちが生きる「VUCA」の時代に必要な心構えは、①スピード感、②情報収集能力、③ビジョンを描くこと、の3つです。

「VUCA」の時代には状況が目まぐるしく変わっていくため、アイデアがあっても行動に移すまでに時間がかかっていてはチャンスは消えてしまいます。チャンスを逃すことなく実行に移せるスピード感が必要となります。

また、先行きが不透明だからといって「行き当たりばったり」では自分らしいキャリアの構築は難しいでしょう。常に今の自分にとって最善の選択ができるための情報収集も大切です。常にアンテナを張って最新の情報を収集し、考えぬいた計画を、変化に応じて変えていく、不測の事態に対応していきましょう。

最後に、変化が多い中で「ビジョンを描く」とはどういうことかと思うかもしれませんが、いざ重要な判断が必要になった時に、「自分自身の確固たる判断軸」を持っている方がスピーディに判断ができます。

将来的にやりたいと思っている事、仕事を通して社会に提供したいもの、使命感や譲れないことなどが明確であれば、そのビジョンにしたがって、判断がくだせるようになります。

これからの時代は、より一層自分で考えて行動できる、果敢に挑戦できる人財が求められます。どれだけ先のことを考えてもその通りに進むことは稀な時代ではありますが、将来の計画や道筋を考えつつも、常に予測不能な事態のために自分の強みを磨いておくなど準備をしておきましょう。

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株式会社エスキャリア 代表取締役 慶應義塾大学卒業後、株式会社リクルートエージェント(現リクルートキャリア)に入社。法人営業として主にIT業界に対する採用支援、人材紹介を行う。その後同社人事部に異動、新卒採用業務全般を担当。 2009年にキャリアカウンセラーとして独立し、企業内や大学、専門学校でのキャリアカウンセリングを行う。 2011年に株式会社エスキャリアを設立し、一人ひとりの大切な『es(=本来の自分、欲求)』を実現することをミッションに、キャリア支援を行っている。

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