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上沢 聡子

上沢 聡子

大学卒業後、戦略系コンサルティング会社に勤務。MBA留学後、中国関連の書籍を上梓。外資系メーカーやベンチャーを経て2011年にライター活動を開始。 得意分野はビジネス、法律、旅、中国。 これまでに外国機関広報誌コンテンツ、行政委託のNPO団体取材、就職記事などの執筆経験多数あり。 現在はライターの他、翻訳・社会人向け教材制作なども手掛けている。 乳幼児親子向け防災講座を行うNPO団体の代表で、一児の母でもある。趣味はヨガと旅行。(中国・広州在住)

2019年2月26日

早期内定を獲得!保留して就活継続?承諾書にサインして終了?

長い長い就職活動・・・の序盤でいきなり内定!主に外資系、マスコミ、ベンチャーなど、業界によっては、3年生のうちに内定を出す企業があります。特にインターンが通年化したことにより、早期内定は増えています。第一志望以外からの内定を得た場合、内定を辞退するか、内定を受けて就職活動を止めるべきか、または保留して就職活動を続けるべきか、など迷う方もいらっしゃるでしょう。今回は、そんな早期内定の注意すべき点や、その後の就職活動でどう活かすか、など考えていきたいと思います。

「早期内定」とは?「内定承諾書」にサイン?

早期内定は年々増加傾向

「早期内定」とは、経団連が「採用選考に関する指針」で定めた選考活動(面接など)の解禁時期(6月)より前に出る内定のことを指します。最近では3年生の冬休み前の時点で複数内定を得ている学生もおり、年々早期化が進んでいます。

また、早期かどうかはさておき、将来皆さんが手にするであろう内定に伴う手続きとして「内定承諾書」に出会うかもしれません。

この「内定承諾書」の中には、「今後の就職活動を停止し入社を約束する」という条件のもとにサインを迫られるという場合があります。

ここで疑問なのが「内定承諾書」にサインすると、「何があってもその企業に就職しなければならないのか?」ということ。結論からいうと、「内定承諾書」に法的な拘束力はありません。損害賠償責任が生じる可能性もありますが、訴訟に至ったケースはありません。

ただ、採用計画は企業の事業計画などに直接影響を及ぼすものです。人事や企業に多大な迷惑をかけることになるだけでなく、出身校からの今後の採用などにも影響を及ぼす場合がありますので、内定を辞退すべきと分かった時点でなるべく早く告げましょう。なお、口頭での内定承諾も同様の扱いです。

内定承諾書にサインするか?人生の分かれ目……

「早期内定」後も、就職活動は続ける?

「内定承諾書」に法的拘束力はないとはいえ、承諾か辞退か迷っている中でのサインはためらわれるという方も多いでしょう。自分を信頼して、「来てほしい」と言ってくれた企業に迷惑をかけることになるかもしれないのですから、自然な感情です。そんな時は、正直に「今、迷っています」と告げるのも手です。そこから深いやり取りが始まり、様々な人との出会いや場面を経験し、内定を再検討する新たな材料に出会えるかもしれません。その途中で「この企業に本当に就職しよう」と思うかもしれませんし、「やはり何か違う」と辞退を確信するかもしれません。

いずれにせよ、その時点であなたの夢である第一志望の企業をあきらめる必要はありません。もし「楽だから」「面倒だから」という理由で目標を妥協すると後悔につながります。ただ、「早期内定」を得た安心感から、第一志望に向けた就職活動に力が入らないというケースはよくあります。折角の「早期内定」が、気持ちの緩みにならないよう気をつけましょう。

一方、早期内定の良さは、内定を得た1社には必ず就職できるという安心感です。そのため、本当に目指したい企業への対策だけに集中でき、思い切りぶつかることができます。また、一度内定を得ているということは、あなたの自己PRや面接での受け答えは、一定の評価を得ているといえます。今後はさらにブラッシュアップし、自分の勝ちパターンを極めることに時間を費やせばよいのです。

早期内定で得た自信と経験は貴重

内定を辞退する際の注意点は?

内定辞退時の注意点をまとめます。

●告知時期や方法

遅くとも入社の2週間前までには連絡しましょう。民法627条に「無期限の雇用契約の解除は2週間前までに申し入れ」とあるのが根拠です。しかし、内定先企業への影響を考えると入社1か月前、できれば他社への就職を決めた時点ですぐに連絡しましょう。3か月~半年くらい前だと、企業側も人をまだ補充しやすい状況です。内定式が予定されている場合は、準備に影響を及ぼさないよう配慮し、イベント2週間前~1か月前には連絡をしましょう。

また、メールや郵便よりも、確実に相手に伝わる方法すなわち電話で、名前を確認し、直接担当者に告げましょう。もし呼び出された場合は、対面で誠意をもって報告、お詫びをしたほうがよいです。その際、就職先の社名などをきかれても答える義務はありません。しかし、業界が同じ場合や、将来的な転職(人事の方も転職します)などあらゆる可能性を考えて、なるべくよい心象を残しておくと、後々の面倒が避けられます。

SNSへの書き込みに注意

就職活動に関する話題の中でも、内定や内定辞退はとてもセンシティブなものに属します。誰がどこで見るかわかりませんし、非難や妬みにより思いもよらぬ事態に発展するかもしれません。書き込むのは控えたほうが身のためです。また、内定辞退の際の人事対応などに触れるのは避けましょう。内定辞退は、法的には許されても、道義的には企業に迷惑をかけているという点を忘れないようにしてください。

推薦の場合

理系に多い絶対推薦(学校推薦・教授推薦)での応募の場合、基本的に内定辞退はできないと考えるべきです。学校や教授の信頼を損ない、同窓生・後輩の翌年以降の就職の可能性を狭める場合があります。推薦書を提出する前に、慎重に考えましょう。

採用プロセスの途中、特に最終面接後に「後付け推薦」を求める企業もありますが、こちらは内定辞退を防ぐという意図があり、扱いが複雑です。自分が本当にどうしたいのか、教授や大学の就職相談室と相談することをおすすめします。

内定辞退後も応援してもらえるのが理想

まとめ

早期内定は、承諾することで就職活動を終えられるというメリット以外にも、就職活動を続ける場合でも「内定を得た」という自信や安心感、自分の勝ちパターンを見つけるための経験を得て、第一志望へ注力できるというメリットが考えられます。皆さんにとってさらにプラスの結果につなげるためには、これまで触れた注意点や内定辞退の時期などに留意して、第一志望へのモチベーションを保ち続けることが大切です。

新卒での就職活動は、可能性を試す場としては人生最大かもしれません。自分を見失わず、妥協せず、そして礼を失わずに笑顔で終えたいものですね。

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上沢 聡子

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大学卒業後、戦略系コンサルティング会社に勤務。MBA留学後、中国関連の書籍を上梓。外資系メーカーやベンチャーを経て2011年にライター活動を開始。 得意分野はビジネス、法律、旅、中国。 これまでに外国機関広報誌コンテンツ、行政委託のNPO団体取材、就職記事などの執筆経験多数あり。 現在はライターの他、翻訳・社会人向け教材制作なども手掛けている。 乳幼児親子向け防災講座を行うNPO団体の代表で、一児の母でもある。趣味はヨガと旅行。(中国・広州在住)

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