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あしださき

あしださき

大学卒業後、ショーモデルを目指しながら10年間にわたりファッション業界で活動。 現在は3人の子どもの母。子育てに日々奮闘しながら2015年からライターとして活動をはじめる。自身の育児経験等を綴ったコラムを3年間欠かさずに更新中。アメリカドラマ通でもあり、過去に連載記事の執筆経験あり。 得意ジャンルは育児・教育・グルメ・人生相談。

2019年6月15日

演技は逆効果!「企業の求める人物像」あわせるより理解を示す

就活で必ず出会うのが「企業が求める人物像」。ついつい、企業が喜ぶような人物を装い就活をしていませんか? そんな就活で内定を得ても、モヤモヤした気持ちが残ってしまうかもしれません。企業も、せっかく縁があった学生が、そんなことで悩むことは望んでいないはずです。そこで今回は、「企業が求める人物像」との向き合い方、自身のあり方について考えてみます。

「企業が求める人物像」とは何か

像といってもこういうのではありませんが…

就職活動を始めよう! という段階で、「企業が求める人物像」を意識しない学生はいないと思います。

会社は「我々はこんな人材を募集しています!一緒に働きましょう」というシンプルでストレートなメッセージをこちらに訴えかけているのですが、シンプルなだけに、就活に慣れてくる頃には、「グローバル人材系」「コミュニュケーション重視系」とカテゴライズし、就活を進めていくこともあるのでは?

実はそれって、ちょっと危険なサインなのです。

企業は「どんな人が入社後に活躍し、貢献してくれるか」を真剣に分析して選考方法を設計しています。

ですから同じように見えても、各企業が考えたこの「人物像」は、精度の高いデータに基づき、莫大な時間と手間をかけて作った【結晶】のような大切なものなのです。

決して軽視できないものだと、まずは認識を新たにしていきましょう。

人気企業の「求める人物像」

人気企業は欲しい人物像を明確にイメージしている

それでは、2020年卒の大学生に人気の高かった企業がどんな人物像を掲げているかを例に挙げて見ていきましょう。

1. 全日空(ANA)

・チーム力を大事にして働くことをなにより理解し、共に喜び、痛みを分かち合える人
・何事にもチャレンジングで革新的な人
・どこでもリーダーシップを発揮できる人
・判断力がある人

ホームページ人財戦略室スーパーバイザーのインタビュー記事から求めている人物像を予測

2. 味の素グループ

・個性を持ち、
・仲間とともに成長し続けたいという強い意志を持ち、
・キャリアを自らでつかみとる(=道を拓く)自律した人財。
それが、味の素グループが求め、“チーム味の素”の一員として迎えたい人物像です。

ホームページより抜粋

3. 日本航空(JAL)

・感謝の心をもって、謙虚に学ぶ
・果敢に挑戦し、最後までやり遂げる
・プロ意識をもつ
・採算意識をもつ
・多文化を尊重し、適応する
・仲間と共に働く
・お客様に心を尽くす

ホームページより抜粋

こうしてみると求める人物像とは、「こんな人がいいなぁ」というより「これに該当する人以外は採用しません」という風に伝わってきませんか?

それぞれの企業の熱い想いを、筆者はビシビシと感じました。この3社は日本中の就活生が内定を渇望するような人気トップ企業である以上、言うまでもなく戦いは熾烈極まりないものです。

そんな中でも、この「求める人物像」に合致した学生が一定数存在し、内定を獲得しています。

そんなスーパー内定を得た人たちは、一体この「人物像」とどう向き合っているのでしょうか。

次のチャプターでは、「就活と人物像」について採用側目線での考察を行い、自身のあり方を探すヒントを見つけていきましょう。

想像してみよう採用側の気持ち

逆サイドからだとどう見えているのか

採用側の気持ちを理解できる例を考えてみました。

テレビ業界では最近、海外で大ヒットしたドラマを日本人キャストで制作するパターンがよく見られます。あれをどう思いますか?

オリジナル版を知っている人は、ものすごくモヤモヤする場合があります。漫画の実写映画も然り。これが、採用サイドの気持ちを知るヒントです。

例えばアメリカで大ヒットを記録したリーガルドラマの日本版が2018年に放送されました。

放送当時、主演や他のキャストには賛否両論があり、特にアメリカ版のファンからの「配役イメージが合わない」という意見はかなりヒートアップしていたようです。

本家を知っている人にとって、どんなに素晴らしい人材(日本人俳優)が代わりに演じても「何か違う・・・」となってしまう気持ち、理解できませんか?

要するに企業が求める人物像とは、アメリカ版オリジナルキャストのことだと思ってください。

結局、いくら仕草や格好を似せたところで、本家には遠く及びません。ヘタに真似なんかされると違和感を余計に強く感じてしまいます。求めているのは、本物だけなので。

これが採用側の、人物像に対する考え方に近いと思えば分かりやすくなりますよね。

ここで何が言いたいかといえば、志望する企業が求める人物像になりきる演技をする必要はないということです。

装うよりも大切にしたい「可能性」

自分の可能性をアピールできるかどうか

真似ても無駄ならば、もはやその企業からは内定をもらえない? いいえ、そんなことはまったくありませんのでご心配なく。上に挙げた例は、面接側の気持ちはこうですよ、という理解をしてもらうためのものです。

本来、「○○系」などとカテゴライズできないのが「企業が求める人物像」。それぞれが非常にはっきりとした方向性を示しています。従ってその人物像に合わないとなると、厳しいジャッジが下されます。

「社風に合っているか」「入社後に会社の利益に貢献してくれるような人か」を短い面接の時間で見極めるために、膨大な時間と手間をかけて準備した人物像ですから、その部分は決してブレないし、妥協もしません。

すでに面接の前にAIを使ったアプリの性格診断テストを求職者に課し、求める人物像により近いというデータ的根拠を得た上で面接を行う企業も出てきたそうです。前述の全日空(ANA)では2017年から、このシステムを導入しています。

一方「演技」は逆効果と分かっていても、面接に落ちる経験を重ねてしまうと、無意識に「相手が喜ぶ人物っぽく」振舞おうとしてしまうのも仕方がありません。

そこで面接では装うより、あなたが相手の求める人物に成長できる可能性があると、採用側に感じさせればいいのです。

就活生ができること

手札を出すタイミングと順番はとっても大事

第一歩としてまず、

・その企業に対する理解を深める努力ができるか
・自らの働きで利益を生み、その会社に貢献したいという想いはあるか

を自分に問いかける。そしてYESならば、今後の適切なアプローチを考えていきます。

必要なのは企業への深い理解と愛着

企業の採用担当者が面接で興味を持つのは、結局企業への深い理解と愛着がある学生だと思います。

【なぜ、企業はその人物像を掲げるのか】を知る努力はして当然。そうすれば結果的に誰よりも深くその企業を研究して理解していくことになるでしょう。

興味を持って調べていくうち、愛着も湧いてきます。人は好きなものの話をしていると生き生きとして見えるため、その思いは面接官にも伝わることでしょう。

ここからは計画性も大切です。自分の持てる資質をこういう方面で発揮すればその企業の利益に貢献できる、と人物像と絡めて適切なタイミングで主張できるかがポイントになってきます。

以上のことが、「企業が求める人物像」との向き合い方のポイントです。あとは相手にそれを表現するのみ。ありのままの自分に自信をもって就活に挑んでください。

まとめ

面接はお互いのミスマッチを避ける場でもある

ミスマッチによる早期離職の問題は、近年社会問題となっています。企業もこんなはずじゃなかったと後悔し、学生も同様の気持ちで早期に離職。これは、双方にとって最も避けたいこと。

あなたが「企業が求める人材像」を理解していく過程で、求められる人格を装うことや、企業の意向に沿おうと無理がないか、しっかり見極めることも必要です。

熟考したら時には「受けない」という選択もありなのではないでしょうか。ぜひ、あなたらしい就活をしてほしいと願っています。

この記事を書いたライター
あしださき

あしださき

大学卒業後、ショーモデルを目指しながら10年間にわたりファッション業界で活動。 現在は3人の子どもの母。子育てに日々奮闘しながら2015年からライターとして活動をはじめる。自身の育児経験等を綴ったコラムを3年間欠かさずに更新中。アメリカドラマ通でもあり、過去に連載記事の執筆経験あり。 得意ジャンルは育児・教育・グルメ・人生相談。

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