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鶴田葵

鶴田葵

専業主婦から転身した主婦ライター。転勤族の妻であり一児の母。子育て経験から得た、「どんな難しいことも誰でもわかるように伝える」ことが得意。

2019年6月30日

就活あるある 志望企業の求人倍率が上がっていたらどうする?まずは冷静に数字の中身を分析しよう

あなたは自分が応募する業界や企業に、ライバルとなる学生がどれくらいいるか把握していますか? 就活は、言ってしまえば自分以外はすべてライバルです。今は人手不足で就職しやすいと言われ内定率も高止まりしていますが、人気企業はいつの時代も買い手市場。自分が志望する業界や企業の求人倍率の見極めは、就活の合否を左右する重大ポイントになります。

人手不足の中の就活は楽勝?求人倍率のリアルを知ろう

自分にとって知るべきはどの数字?

大学4年生(2020年卒)の就活は、2019年6月1日に経団連の「採用選考に関する指針(別名、就活ルール)」における採用面接が解禁され、内定率は早くも6割を超えたと言われています。

また、2020年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.83倍(※1)と、前年の1.88倍より0.05ポイント下落したものの依然高水準を保っています。

さらに、昨年度の数字ではありますが、文科省による「平成30年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査」結果では、大学生の就職内定率は87.9%に上ります(※2)。

これらの数字をみていると、「ぜいたくを言わなければ就職はできそうだ」など楽観的に考えてしまいます。しかし、本当にそうなのでしょうか? 確かにあなたの周りにも内定を複数得ている友人が多いと思いますが、その分「お祈り(不採用通知)」の数も相当のはず。

昨今の日本における人手不足は加速し、新卒学生は企業にとって貴重な人材であることは間違いありません。ただ、それとあなたが就職しやすくなったり、希望企業から内定を得やすくなったりすることとは別の話です。

さらに、企業も人口減少に向け事業の再編成や会社規模を縮小して生き残りを図るなど知恵を絞っています。企業の生き残り戦略のひとつに新卒採用予定数の見直しが含まれることもあるのです。

あなたが志望する業界・企業への就職を目指すのであれば、学生にとって都合の良い売り手市場の数字に踊らされることなく、実際の業界や企業の求人倍率も含めて考える必要があるのです。

※1:リクルートワークス研究所「大卒求人倍率調査」より
※2:文部科学省「平成30年度大学等卒業予定者の就職内定状況調査(12月1日現在)」より

人気企業は昔も今も狭き門

リアルな情報を得て状況を正確に把握する

先に、2020年3月卒業予定の大学生・大学院生対象の大卒求人倍率は1.83倍と述べましたが、単純に学生ひとりあたり2社近い企業から求人があることになります。

そう捉えると売り手という選べる立場で臨む就活は容易なように感じますが、実際はその数字はほとんどアテにならないでしょう。

なぜなら、求人倍率は時代や景気によって左右されるものの、人気企業に応募が殺到するのはいつの時代も変わらないからです。

就職氷河期だからといって人気企業へのハードルが上がったり、人手不足の時代だから人気企業に就職しやすかったりするのかというと、そういうことはありません。

つまり、知るべきは全ての企業を対象にした求人倍率ではなく、就職したい企業の倍率です。あなたがもし人気企業への就職を志望しているのであれば、その企業の倍率を知る必要があるのです。

一つ例に挙げると、日本で「大手」といわれる企業の倍率は、だいたい0.3%と言われています。あなたが意識するべきはこの0.3%という数字で、数字が低い分だけライバルが多く狭き門ということになります。

やはり、大手企業や人気企業、中小でも確かな実力を持つ優良企業などは、人気が集中し“少ない椅子(内定獲得)”を争うことになるのです。

そしてもうひとつ、志望する業界や企業の倍率を知る方法は、東洋経済新報社が毎年発行している「就職四季報」から情報を入手する方法です。

就職四季報には、企業の前年の採用数や応募数、選考通過率や内定率などが掲載されていますので、どれくらいの学生がエントリーしているのか、どれくらいの割合で面接に進み内定を得ているのかが具体的な数字で把握できます。

ニュースや噂に惑わされない。自分で見極める

正しい情報の取捨選択が自信になる!

就活において大切なのは「惑わされないこと」です。求人倍率は学生側にしてみれば景気の良い数字ですが、あなたが目指す業界や会社とは全く異なる状況かもしれません。ひとつの数字やニュースで惑わされないように注意しましょう

たとえば、あなたが志望する会社が例年より多くの学生がエントリーしたことが判明したとしましょう。

エントリーが殺到したのはなぜなのか? 焦って「ライバルが増えた、まずい」と捉えるのではなく、背景をふまえその中身や原因を分析してみることが必要です。

・株価アップや業績好調が経済誌などで取り上げられている
・新事業展開や新サービスがニュースになった
・CMや経営陣が人気・知名度がアップした

など、エントリーが増える理由があるはずです。

しかし、そこで尻込みする必要はありません。短期間での人気・知名度アップによるエントリー数の増加は、倍率でいえば確かに増えますが、その「質」はさほど変わらないと考えられるからです。

確かに優秀な学生が応募先を広げるライバルになる可能性はありますが、多くは「人気企業・勢いのある企業だからとりあえず受けてみよう」という学生です。

そのような学生より前から企業研究を進め、入社への熱意を固めているあなたであれば恐れることはないのです。自信を持って選考を受けましょう。

逆に、企業の株価低迷や規模縮小などのニュースは心配事ではありますが、丁寧に企業分析を行い決断するようにしましょう。ニュースの表面だけ捉え、エントリーを控える学生が増えるようでしたら、あなたにとってはチャンスが広がるのと同じ。

いずれにしても、ニュースや噂に一喜一憂するのではなく、あなたなりの軸や判断基準をもって選択することが大切です。

まとめ

就活の当事者である以上、求人倍率は気になるところですが、結局のところライバルの姿は見えるようで実はよく見えません。

一斉に行われる試験や集団面接の場であればライバルの姿は見えますが、その人たちが実際にその企業に採用されるかはやはり分からないのです。

倍率も、数字では表れますが、大切なのは中身。数字の「中身」を的確に捉えられれば、あなたが置かれている状況も見えてくるはずです。「表面的な数字」に惑わされず、地に足をつけた就活を心掛けてください。

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