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上沢 聡子

上沢 聡子

大学卒業後、戦略系コンサルティング会社に勤務。MBA留学後、中国関連の書籍を上梓。外資系メーカーやベンチャーを経て2011年にライター活動を開始。 得意分野はビジネス、法律、旅、中国。 これまでに外国機関広報誌コンテンツ、行政委託のNPO団体取材、就職記事などの執筆経験多数あり。 現在はライターの他、翻訳・社会人向け教材制作なども手掛けている。 乳幼児親子向け防災講座を行うNPO団体の代表で、一児の母でもある。趣味はヨガと旅行。(中国・広州在住)

2019年9月23日

内定後、入社までにやっておきたいこと。資格取得より先にやるべきなのは?

内定後、入社までにやっておきたいこと。資格取得より先にやるべきなのは?

内定獲得、おめでとうございます。残りの学生時代、今しかできたいことをやりたいとそれぞれ計画されていることでしょう。ある調査によると内定後、入社までにやっておきたいこととして「資格取得」を挙げた人は約1割。もちろん学生時代を謳歌するべきですが、もう少し入社後に備える時間を持ちたいものですよね。今回は、限られた時間でもこれだけは押さえておきたいポイントについて解説します。

【この記事のポイント】
①内定後、改めて自己分析。適性とマッチする会社か考えよう
②入る会社・業界研究は経済紙・社内報を参考に
③コンテストなどに参加して自分の可能性・志向性を見つめ直そう

[就活豆知識]入社に向けた準備

入社までに何をすればいいの?入社後で大丈夫なんじゃない?

残りの学生生活、卒業までの間にやりたいことはなんですか?

第1位「海外旅行」53人(20.95%)
第2位「友達と遊ぶ」38人(15.02%)
第3位「資格取得」29人(11.46%)
第4位「国内旅行」20人(7.91%)
第5位「バイト」18人(7.11%)
第5位「貯金」18人(7.11%)
マイナビ学生の窓口調べ
調査期間:2017年9月
調査人数:2018卒の内定者253人
マイナビ学生の窓口 フレッシャーズ「2018卒内定者に聞いた! 残りの学生生活でやりたいことTop5」より
https://gakumado.mynavi.jp/freshers/articles/52148

入社までにやっておきたい、資格取得よりおすすめなこと

まず、資格をとろうという努力は素晴らしいです。

しかし、入社後必要な知識やスキルは、入社後学べばよいという考え方もあります。

人事からの指示や会社からの補助が期待できますし、OJTと並行したほうが、学習効率が上がることが予想されます。

ただ、一般的には簿記・語学は、どの職場でも基礎力として重視されますのである程度はやっておいたほうがようでしょう。

PCスキルは、実際の仕事に必要な事柄を学ぶ方が効率的です。

資格取得も良いけど、企業研究も大事

資格取得も良いけど、企業研究も大事

実は、資格やスキルより、入社前にやっておくべき事柄があります。

厚生労働省の調べでは、2014年3月卒新規大卒就職者の実に30%以上が、就職後3年以内に離職しています。

あんなに熱望して入ったのに、この悲しい結末はどこから生まれるのでしょうか。

やりたいこととのミスマッチ、待遇への不満などが主に挙げられます。

もちろん働き始めなければ分からないことはありますが、企業・業界研究の甘さや自分のやりたいことを突き詰めて考えていなかったことが原因にあるのではないでしょうか。

内定を得たあなたは、長ければ同じ会社で40~50年勤めます。

悲しい結果を生まず、モチベーションを維持するために、あと一歩企業・業界について理解を深めるために時間を割きましょう。

【新規大学卒就職者の産業別就職後3年以内離職率のうち離職率の高い上位5産業】 ( )内は前年比増

宿泊業・飲食サービス業49.7% (▲0.5P)
教育・学習支援業飲食サービス業46.2% (+0.8P)
生活関連サービス業・娯楽業45.0% (▲1.3P)
医療、福祉37.8% (+0.2P)
小売業37.7% (▲0.9P)
自分はどこに向かうべきかを徹底的に考える

自分はどこに向かうべきかを徹底的に考える

入社までにやっておきたいこと①自分、自社の方向性を理解

一口に企業・業界について理解を深めるといっても、就職活動時代とは求められる切り口と深さが異なります。

対象は「希望する企業」ではなく、すでに「あなたの会社」「自社」についてなのです。

企業・業界について:決算などの新聞・雑誌記事を追う

自分事になると、意識が変わります。

アンテナが立ち、受け取る情報の量が増えます。

会社の抱える問題、方向性を把握するためにも情報収集は欠かせません。

就職活動中は毎日目を通していた日経新聞。せっかくですからその習慣を失わないようにしましょう。

毎日の積み重ねは、入社時に大きな差となります。

この他に内定者研修やネットワーク作りに参加して、企業への理解を深めることもおすすめです。

日経新聞を読む習慣を続けてみよう

日経新聞を読む習慣を続けてみよう

経営者について:過去の発言、入手できれば社内報なども含めて
株主の意向も重要ですが、会社を動かす意思決定を行うのは経営者です。会社の風土、現在置かれている状況、方向性を把握するには、彼らについて知らなければなりません。

IR(株主向け)通信やPR発表、新聞・雑誌記事、入手できる範囲で発言を読みましょう。

経営者の理念・ヴィジョンが会社の現状や方向性にどんな影響を与えているか、なんとなく分かればしめたものです。

社長など雲の上の存在だと感じるかもしれませんが、新卒入社だからこそ、経営者と懇親会という稀有な機会があるかもしれません。

彼らも、新入社員に注目しています。

彼らの心をつかむ発言をしなくても、社長に話しかけられたら何を言うべきか、と想像して会社を研究すると、経営者目線、従業員目線、顧客目線など様々な見方ができるようになります。

中小企業であれば、社長との距離はぐっと近くなり、接点が増えます。

このような情報収集や思考を続けると、「この仕事しといて」とポンと渡されても、「会社の戦略においては、〇〇という意味合いを持つ、だからこうしよう」と自分で進め方を判断できるようになります。

あの社員には仕事を任せられる、仕事ができるという評価にも結び付きます。皆、目の前の仕事に必死ですので、大局観を持てる若手はなかなかいません。

周囲と差のつく部分です。そして、いずれ責任ある仕事を任された時に大いに役立ちます。

結局自分は何がしたいの?

結局自分は何がしたいの?

自分軸について:自分は会社で何をしたいかを考え抜く

自分が40~50年働くという覚悟を持ち、「自分は何をしたいか、するべきか」を再度考えましょう。

「何ができるか」で考え始めると、「新卒ではたいしたことはできない」「まずは資格やスキルを身につけて」となりがちなので注意しましょう。

大切なのは、あなたの意志です。意志あるところに道は開けます。

せっかくですから自由な時間を使い、読書をしてみてはいかがでしょうか。

ネットでは得られない情報がたくさん詰まっています。

ハウツーを教えるビジネス書ではすぐ仕事に役立つアドバイスを得られます。

経営者の伝記を読むことで、どんな若手時代を過ごし、何を悩んできたかを疑似体験することもできます。

一見無関係に見える教養書にも、働くとは、生きるとは、のヒントがたくさん書かれています。

関連業界でのアルバイトで、顧客の目、取引先の目で会社を分析するのも良いですね。

入社までにやっておきたいこと②自分の可能性や魅力を発掘

ビジネスコンテストは自己分析にも役立つ

ビジネスコンテストは自己分析にも役立つ

それでもまだ自分が会社で何をしたいのか、自分の本当の魅力や特性が分からない、とお悩みなら、こんなコンテンストに参加してみてはいかがでしょうか。

こんな人におすすめ:
楽しく企業分析をしたい、経済・金融知識を身につけたい、自分が金融に向いているのかを知りたい、フィナンシャルリテラシーを磨きライフプランに活かしたい

「日経未来投資プログラム」
サイト上で仮想資金120万円を元手に1年間仮想投資を行います。仮想投資や提供されるワークシートへの取り組みを通して、投資に必要な基礎的な知識、考え方を学ぶことができます。コンテスト形式で行い、勝者には現金20万円授与。

「日経未来投資プログラム」

こんな人におすすめ:
自分のアイディアを試したい、起業家マインドを鍛えたい

会社員であっても、新規事業では起業家マインドが必要とされます。社内ビジネスプランコンテストからのスピンアウトも夢ではありません。昨今は、副業を奨励する企業が増えており、ビジネスアイディアへの感度を高めておいて損はありません。

「ビジネスプランコンテスト一覧」

【まとめ】内定後、入社までに自分のやりたいことを見つめ直そう

自分のやりたいことをつきつめて考える

自分のやりたいことをつきつめて考える

スキルや資格も大切ですが、働き出してからのほうが、より業務に即した形で勉強できます。

それよりも大切なのは、会社の問題や方向性を理解し、自分のやりたいこと・やるべきことをつきつめることです。

これこそが逆境や不遇のときにあなたを支えてくれる基盤になります。

仕事をとおして、多くのやりがいや仲間を得られますが、不条理なことやつらいこともたくさんあります。

ぶれない軸を持ちながら、目まぐるしい変化にしなやかに対応できるようにしたいものですね。

就職活動についての、その他の秘訣はこちら

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上沢 聡子

上沢 聡子

大学卒業後、戦略系コンサルティング会社に勤務。MBA留学後、中国関連の書籍を上梓。外資系メーカーやベンチャーを経て2011年にライター活動を開始。 得意分野はビジネス、法律、旅、中国。 これまでに外国機関広報誌コンテンツ、行政委託のNPO団体取材、就職記事などの執筆経験多数あり。 現在はライターの他、翻訳・社会人向け教材制作なども手掛けている。 乳幼児親子向け防災講座を行うNPO団体の代表で、一児の母でもある。趣味はヨガと旅行。(中国・広州在住)

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