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飯森雅子

飯森雅子

ファッション分野を手掛ける広告制作会社のアカウントプランナーを経て、フリーに転身。自身で編集長としてWEBメディアの立ち上げに加わり、国産のプロダクトや伝統工芸について執筆。近頃の興味分野は女性のワークライフバランス、朗らかに生きる術など。うつくしい小鳥を溺愛して暮らす、重度の文房具マニア。

2019年9月25日

就活後も油断できない! 配属希望を叶える「ハイカツ(配活)」とは?

ハイカツ

就職活動のゴールは内定をもらうことだと思いがちですが、ここ数年、就活生の間で注目されている、その名も「ハイカツ」をあなたは知っていますか?

「ハイカツ」とは入社後に希望の配属先で働けるよう内定先企業にアプローチすること。その一連の配属活動を略して「ハイカツ」といいます。

企業研究を進めながら真剣に取り組んだ就活だからこそ、希望の仕事に就くためにさまざまな活動を行う学生が増えています。

確かに配属後の仕事のミスマッチはつらいものです。ただ、一体どこまで自分のキャリアプランを突き通していいのかも難しい問題。そこで「ハイカツ」を通じてどう自己実現を目指せばいいのかを考察しました。

「ハイカツ」って具体的に何をするの?

ハイカツ

ハイカツに王道はありません

就職活動で内定を貰った後の時間を使って、希望の配属先を目指して行うハイカツ。近年活発化するようになったのは、「就活」が「入社までの活動」に留まってしまう現状があるためとも考えられています。

新卒一括採用において、複数内定を獲得するのが「王道」とされている現在の就職活動では、企業側が入社後の希望を汲み取る機会を設けられていないのが実情です。

そのために注目されることとなったハイカツが具体的にどんな活動なのかというと、実はさまざまです。その中でも、主に次の4つを行うことが多い傾向にあります。

1. 内定者インターンや他社での長期インターンで希望職種の経験を積む

なんといっても一番ものをいうのは経験値ということで、インターンで実際の業務経験やスキルを身につけるという学生も多いようです。

2. 希望部署の先輩社員を直接訪問し、話を聞かせてもらう

ハイカツ

職場の生の声を聞いてみよう

内定先企業にそれとなく希望職種を伝える手段としても、企業分析としても有効なのが直接訪問すること。繋がることができる機会があればどんどん活用します。

3. 専門知識を深めるための資格取得やセミナーへ参加する

自分から希望部署への適性をアピールするためにも、資格取得や有料セミナーへの参加を通じて職業理解を深めることも効果的です。

4. 内定先企業のイベントなどに参加し、直接の接点を増やす

もっともシンプルなのが、コミュニケーションの場を設けること。イベント中にそれとなく希望部署を伝えることで、あらかじめ印象付けておく作戦です。

このように、内定後の時間を使って自分が納得できる結果を得られるように努力する、その活動をどこまで深めるかは時間と行動力次第です。

そして、内定後に人事担当者と連絡を取りながら積極的に自己アピールを図っていくことがハイカツのポイントのようです。

なかには「内定辞退をちらつかせて交渉する」といった方法をとる人もいるようですが、あくまで関係良好に進めたいもの。あまりにも失礼な態度は控えましょう。

活発化するハイカツ、みんなに人気の職種とは?

ハイカツ

楽しく働きたい! が圧倒的多数

ハイカツの活発化も踏まえて、就活生はどんな職場に魅力を感じているのでしょうか。

2020年卒マイナビ大学生就職意識調査によると、ここ数年変わらず就活生が重視しているのが「楽しく働きたい」という価値観。次に、「プライベートと仕事の両立」があがっていることから、働き方改革の浸透からかワークライフバランスを大切にする近年の傾向がわかります。

また、「絶対に大手企業で働きたい」と「中堅・中小企業がいい」の差が縮まり、これからは大手企業志向だけではなく、自分のやりたい仕事ができる環境を求めて企業を選ぶ学生が増えていくことも考えられます。

中でも人気の職種トップ3は、

1位「営業企画・営業部門」
2位「商品企画・開発・設計部門」
3位「総務・経理・人事などの管理部門」

となっており、自分の貢献度を身近に実感できる職種が人気のようです。

さらには職場の雰囲気を重視し、自分が主体性を持って働ける「やりがい」を求める学生が多くなりました。ハイカツが活発になってきた背景には、大手安定志向から自立したキャリアプランを求める傾向も関係しているようです。

やりたい仕事でスキルを磨けば転職できるという認識もあり、「収入さえあれば良い」という考えは重視されなくなりました。

もし「ハイカツ」するならどうする?

ハイカツ

自分のキャリアプランを描こう

ハイカツが活発になってきた背景には、日本ならではの採用傾向が影響しているとも考えられています。

欧米では職種を限定して採用するのが一般的。一方、新卒の一括採用を行う日本では、学生の就業意識の変化と企業とのズレが生まれているのが現状です。

就活生のなかで、配属部署に「当たり」や「外れ」があることを例えた「配属ガチャ」という言葉もあるほど配属に不安を感じる学生が多いなか、ハイカツをするとしたらどうしたらいいのでしょうか?

1. 自分のキャリアプランを明確に

ただやってみたいから、憧れているからだけではなく、自分がその仕事に就いてどう成長していくのかを考えてみましょう。数年後の自分の姿を描けるように企業分析も怠らないようにします。

2. 企業にアピールできるポイントを作る

ハイカツ

自分のアピールポイントを探そう

ここ数年で、企業も学生の声に寄り添う時代になりました。希望する職種に有効なスキルや経験など、ただ自分の希望だけではなく、企業からもメリットとして受け取ってもらえる自己アピールを考えましょう。

3. 希望が叶わなくても長い目で見る

もちろん企業にも教育方針があります。あなたの希望が通らなかったのは、ただただ願いが聞き入れられなかったことにはなりません。一旦方針に沿ってみることで見えてくる新しい仕事ももちろんあります。

経団連の「2021年度卒以降に入学する学生を対象とする採用選考に関する指針を策定しないこと」を正式に決定した新卒一括採用の今後を考えると、これからハイカツが定着していくことで、既存の一括採用では聞くことのできなかった就活生の声に寄り添うべく、企業の採用計画も変化するのではないでしょうか。

【まとめ】「ハイカツ」で活躍できる人材になるために

ハイカツ

内定後の自分をもう一度見つめてみる

「複数内定を獲得するのが当たり前」といった就活が進むなかで、「ハイカツ」は自分が本当に望む働き方を考えるきっかけでもあります

内定獲得で一生懸命だった時期を経て、仕事について改めて考えて時間を作ることで、冷静に将来像を描けることがあるかもしれません。

けれども、「働いてみないとわからないもの、変わらないこと」はたくさんあります。希望の職種に就くことイコール自己実現とは限らないものです

内定先企業の特色も考えたうえで、内定後の時間を有意義に活用することが、活躍できる人材になるためには必要だと思います。内定獲得後も、気を緩めずに毎日を過ごしていきましょう。

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