この記事を書いたライター

竹谷彩香

竹谷彩香

学生時代はボート部で全国準優勝の実績をもつTHE体育会系。大学卒業後は数社にて新卒・中途採用、内定者フォローに従事する。現在は2人の息子の子育てを満喫しつつ、自身の育児体験を元にライターとして活動中。ママ友やライター仲間たちとの果てしないおしゃべり&ランチが今の一番の楽しみ。

2019年12月28日

ブラックインターンって何? 参加してしまった時の相談先や対処法

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インターンは学生にとって貴重な機会。しかしそんな学生の気持ちや立場を利用した「ブラックインターン」があるのをご存知でしょうか?ブラックインターンとは何か、また実際にブラックインターンに参加してしまった時の相談先や対処法をお伝えします。

この記事のポイント
  • ①インターンに参加する学生は全体の約8割! しかし、学生に無償で実質的な労働をさせる「ブラックインターン」も。
  • ②ブラックインターンって、なにをさせられるの? 具体例をご紹介。あなたのインターン、本当に大丈夫? 見極めを。
  • ③ブラックインターンに参加してしまった時の相談先はココ。成長のチャンスを逃すことなく、就活を成功させよう。

ブラックインターンとは?

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出典元:「2019年卒マイナビ大学生広報活動開始前の活動調査」

インターンシップは今や就活に外せない要素となり、多くの学生が参加しています。「2019年卒マイナビ大学生広報活動開始前の活動調査」によるとインターンシップ参加率は78.7%であり、6年連続で増加しています。(※上図参照)

学生が積極的にインターンに参加する一方で、「ブラックインターン」の存在が話題となっています。本来インターンとは学生から見ると「就業体験」の場であり、見学や体験、グループワークなどで構成されています。

一方、企業側からすると、参加した学生に会社の仕事や社風を伝え、働くイメージを持ってもらい応募につなげることが目的です。

このインターンは本当に自分のためになる・・・?

しかし、一部の企業においては、参加した学生に会社の仕事をさせている例があります。「就業体験」と称し、無償で「実質的な労働」をさせることをブラックインターンといいます

ブラックインターンの例として、

・会社の営業マンがもらってきた名刺をひたすらPC入力し営業リストを作成する
・駅前等でティッシュやチラシ配りをする
・配られた見込み客リストに営業電話をかける

などが行われているようです。

ブラックインターンと気づかずに参加している可能性も

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「これが当たり前」と思ってない? その仕事量、異常かも

通常のインターンと「ブラックインターン」の違いは、簡単にいうと「就業体験」と、「不当に実業務をさせられているか」の違いといえます。見極めがなかなか難しいところではありますが、ほぼ実務と思われるような作業であっても、インターンの名目のもと無償であったり、最低賃金を下回ったりするような場合はブラックインターンと考えたほうがよいでしょう。

具体的には、「ひたすら単調なPC入力ばかりさせられている」「コピーやチラシ配りといった雑用ばかり」という場合には、インターン本来の「就業体験により働くイメージを持つ」といった目的も果たせていないことになります。

他にも「不当に長期間拘束される」「当初聞いていた時間からの残業が多い」「インターンの参加を半ば強要され大学講義への出席を認めない」という場合も要注意です。つまり、そのような会社は、「就業体験の場を提供している」風でありながら、自社の業務、売り上げのためにインターン生を「都合よく使っている」ということです。

ブラックインターンの見極めは「ブラック企業」の定義を知るところから

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ブラックな仕事、させられていない?

また、業務において丁寧な説明がなかったり、社員の対応が雑・冷たかったりした場合なども、必ずしも「ブラック」とはいえないかもしれませんが、インターンの継続やその会社への応募、入社については考え直した方がよさそうです。

厚生労働省では、ブラック企業の定義について、以下の記載があります。もし疑わしい部分があれば、これらの点に注意して確認してみましょう。

ブラックな空気を感じたら、要注意!

ブラックインターンってどんなもの?

厚生労働省においては、「ブラック企業」について定義していませんが、一般的な特徴として、

① 労働者に対し極端な長時間労働やノルマを課す
② 賃金不払残業やパワーハラスメントが横行するなど企業全体のコンプライアンス意識が低い
③ このような状況下で労働者に対し過度の選別を行う

などと言われています。

このような企業に就職してしまった場合の対応としては、第一義的には会社に対して問題点の改善を求めていくことが考えられます。しかしながら、新入社員が単独で会社に問題点の改善を求めて交渉等をするのは現実的には非常に難しいと考えられます。

したがって、問題点に応じて、外部の関係機関や労働組合に相談することも有効な手段と考えられます。

ブラックインターンどこへ相談すればいい?

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ブラックインターンのこと、どこに相談すればいいの?

エントリーの段階でブラックインターンを見極めるのはとても困難です。インターン参加後などで何か変だと思う場面があったら、一緒に参加している学生や、大学のキャリアセンターの担当者などに相談してみましょう。ポイントは、自分ひとりで抱え込まず、気が付いた時点で一日でも早く相談してみることです。

もしブラックインターン」と感じたのであれば、なるべく早く辞退を申し出ましょう。「せっかくインターンに受かったのにもったいない」「インターンだからある程度キツイことは仕方ない」とついつい我慢しがちですが、限られた時間を有効に使うためにも、勇気を持って見切りをつけ辞めるのもひとつの手段です。

なお、会社によっては「申し出の●日後」などと決められていることもありますので、インターン参加前に確認しておきましょう。もちろん、その期日が極端に長い場合なども、遠慮なくキャリアセンターに相談しましょう。

違うと感じたら無理せず相談

ブラックインターンに関する相談はココへ

また、キャリアセンター以外にも、ブラックインターンやブラックバイトに遭遇してしまった場合に相談できるNPO団体等があります。メール・電話での問い合わせにも対応していますので、対面での相談が苦手という人はぜひ活用してみると良いでしょう。

【無料相談窓口】
・NPO法人POSSE HP
・ブラックバイトユニオン HP
・総合サポートユニオン HP

厳しい要求=「ブラックインターン」ではない

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何がハラスメントになるのか、上司も勉強中なのだ。

昨年は、ビジネスの世界だけではなく、スポーツ界でもパワハラに関するニュースが特に目立ちました。セクハラ、パワハラに敏感になっている現代においては「指導」と「パワハラ」の線引きに悩む上司も多いようです。

仕事上必要なことであり、相手の成長を促す意図があるものは「指導」となり、時に上司から厳しい口調で叱られることもあるかもしれません。

厳しい要求や叱咤、やりたくない仕事、人間関係の悩み、全てが「ブラック」に直結するわけではありません。明らかなミスを指摘された場合や、興味・関心の持てない作業に従事させられたなども、すべて「ブラック企業」と自分の都合で解釈してしまうのはNGです。

判断力を身につける為にも経験が必要

物事の本質に向き合わず、自分に非がないように思い込むことで一連の出来事を終わらせてしまうと、せっかくの成長のチャンスを逃すことになります。本当にブラックなのか、ただの自身の不平不満や甘えなのかは、自分でしかわからないことかもしれません。

しかし、社員がどのような意図でミスを指摘したのか、指摘のされ方はパワハラ的なものだったのか、作業に関心が持てなかったのはなぜか、などは見極める必要があります。

またブラック企業に敏感になり過ぎると、どの会社も「ブラック」に感じられ、自分で選択肢を狭めてしまうことも。今はネットで簡単に企業や業界の口コミが入手できる時代です。しかし、その情報の波に流されて本質を見失わないよう、しっかりと自分の判断基準を持ちたいところです。

【まとめ】ブラックインターンの経験を、どう今後に活かしていくか

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ブラックインターンに遭遇したのは、あなたのせいではない。

意欲的に臨んだインターン先の企業がブラックインターンだった場合、落ち込むのは当然のことです。そのインターンに参加するために準備し、時間を費やしてきたのですからなおさらです。しかし、この苦い経験をどう今後に活かしていくかが重要だと思います。

フランスのことわざで「人は機会を見捨てるが、機会は人を見捨てない」という言葉があります。就活語録として使われていることが多く、「なかなか就活がスタートできない。最初の一歩が踏み出せない」という時にアドバイスとして使われることもあります。

確かに、就活に費やせる時間は限られています。でも自分で「もう一度チャレンジしよう!」と前向きに考えることができれば、チャンスはいくらでもあります。

ブラックインターンでの経験、インターン本来の目的、就活の目的、自身の仕事観などを、もう一度しっかりと整理し、就活を再スタートさせるチャンスではないでしょうか。

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竹谷彩香

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学生時代はボート部で全国準優勝の実績をもつTHE体育会系。大学卒業後は数社にて新卒・中途採用、内定者フォローに従事する。現在は2人の息子の子育てを満喫しつつ、自身の育児体験を元にライターとして活動中。ママ友やライター仲間たちとの果てしないおしゃべり&ランチが今の一番の楽しみ。

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