この記事を書いたライター

伊藤璃帆子

伊藤璃帆子

芸術大学で美術、写真を学び、ITマーケティング会社を経て、独立。現在フリーでライター、編集、撮影、イラスト、フードスタイリングなどを手掛ける。

2020年2月17日

企業説明会の情報だけでは足りない!就活で大事な「会社の実態の見極め方」

これから就職活動を開始する方は「自分のカラーに合った企業を選びたい」と思っても、現実には企業の選考を受けることになるので、どうしても選ばれる側という受け身の感覚を持ってしまいがちです。しかし、就職活動の第一フェーズ『企業説明会』は、学生側も企業を選択するタイミングでもあります。Webサイトやパンフレットの情報は大切ですが、会社のリアルな雰囲気や働く人の声を聞くことも、自分に最適な企業選びに重要なポイントです。
今回は企業説明会において、会社の実態をつかむために参考にしてもらいたい方法をまとめます。

企業説明会で提供される情報は企業の一面

企業説明会で見えるのは、企業の良い一部分だけ!?

就活において、最も情報が得られる公式のイベントが企業説明会です。会社の概要や事業内容、福利厚生等を90分から120分程度にまとめて説明してくれます。なかには活躍している社員が登壇したり、座談会や相談会などが開催されることがあったりと、会社で実際に働くイメージが持ちやすくなるように設計されています。

説明会で得られる情報は会社の良い部分だけ?

とはいえ、企業説明会は広報の側面が色濃いのも事実です。多くの学生が一堂に参加することもあって、広く浅い情報になりがちです。また登壇する社員は会社の中でもパフォーマンスの高い人物が選ばれることが多く、プレゼンテーションの訓練を受けていることもあります。つまり、会社説明会で得られる情報はその会社の中で最も良い一面であるという意識を持っておくことが大切です。

もちろん、会社説明会で得られる情報に嘘はありません。しかし、それらの情報が会社のすべてではないため企業説明会だけではなく、さまざまな角度から情報を収集し、客観的に会社の実態を見極める目を持つようにしましょう。

面接で垣間見える『企業の社風』を就活に生かす

面接官をよく観察しておこう

面接は企業側が応募者を評価する場ではありますが、応募者にとっては面接官の言動から社風を掴む機会にもなります。最終面接に近づくほど、対応するのは管理職や経営層といった役職が高くなるので、言動をよく観察してみましょう。多くの場合、社風はトップで決まるものです。そのため管理職のキャラクターを見れば、社風がわかるというわけです。
たとえば、面接担当者からの質問の仕方から、自分と企業との相性を感じ取れることもあります。「選んでやる」というような上から目線が見られる場合は、普段から部下にそのようなマネジメントを行なっているかもしれません。年功序列の意識が強く、会社の体質が古いということも考えられます。

一方で、こちらが緊張して話せないときに、優しい言葉をかけてくれるといった気遣いが見られるときは、やわらかい雰囲気のチーム作りを大切にしている会社かもしれない、と想像することができます。

面接の時間構成からわかる期待値

面接の時間構成から自分をどのように評価しているのかも見えてきます。

面接官から質問される時間よりも自社で働くメリットやキャリアの提示に時間を使っている場合は、企業側から「ぜひ入社してほしい人材である」と、高い評価をされていることが考えられます。

働く側にとっては、自分に期待してくれている会社で働きたいものですよね。面接は誰もが緊張するものですが、面接官の言動からたくさんの情報を得るためのチャンスです。気持ちに余裕を持って挑みましょう。

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転職の口コミサイトは貴重な情報源

実際に働いていた人のリアルな声を聞こう

新卒採用関連の企業HPでは、プロジェクト内容や社員紹介があったとしても広報としての要素が強いと言えます。現場の本音を聞くには、転職関連の口コミサイトが有効です。複数の口コミを見れば、会社の体質をイメージすることができます。

口コミは基本的にネガティブな情報・意見が多い

転職者の情報ということは、その会社を離れる理由や働き続けることができなかった理由が投稿されることがほとんどで、ネガティブな情報が多くなりがちです。そのため、口コミによって会社に良いイメージを持てなくなってしまうこともあります。

しかし、その会社が楽しいと感じている人や仕事を継続している人もいることを忘れてはいけません。離職率といった情報も確認したうえで、口コミの実態は一部の意見なのか大多数の意見なのか合わせて判断することが重要です。得た情報をベースに質問項目をつくり、面接や先輩社員との面談で直接確認してもいいでしょう。

ひとつの情報源に囚われることなく、さまざまな情報を比較して企業に対する理解度を深めて行きましょう。

リクルーターやOBOG社員は必ず複数人に会う

企業を判断するためには、ひとりの先輩に会うだけではダメ


『リクルーター』と呼ばれる役割の社員やOBOGの先輩社員と会う際には、できることなら複数人に会うことをおすすめします。仕事内容をを知りたい場合は1名で事足りるかもしれませんが、会社の雰囲気や特徴を掴むには複数人が必要です。

それぞれが別のカラーの人ならば、あらゆるタイプの人が働ける会社だと言えるでしょうし、出会った社員が同じタイプだと感じる場合は、向き不向きが強く出る会社かもしれません。

話す内容の端々に、働く人の価値観なども反映されるものです。たとえば、企業説明会では「顧客第一主義」と謳っていたのに、現場は「売上至上主義」だったということはよくあることです。

仕事をするにあたって何を大切にしているのか、取り繕っていても会話が長くなるにつれて徐々に見えてくることもあります。会話の中で違和感を感じたならば、やはり別の人と会う機会を作り、その人の主観なのかそれとも全体の傾向なのかを確認することをおすすめします。

内定者懇親会は、会社のカラーが出やすい場

どんな人が内定をもらっているのか、よく観察しておくこと!

内々定を獲得した後は、積極的に内定者が集まるイベントに顔を出しましょう。企業が求める人物像や採用基準に沿って、選考を勝ち抜いてきた人が集う場所だからです。それらの採用基準は、会社の中で活躍する人材を想定して作られているので、会社の理想像であると言い換えることができます。

基準をクリアした内定者が集まるイベントから傾向を探ってみましょう。内定者の顔ぶれを見れば、その会社が何を大切にしているのかが見えてきます。会社のカラーをイメージするためには非常に参考になるでしょう。

また内定者のイベントには先輩社員が同席するケースも。内定者のイベントでは食事会形式も多くお酒が用意されることもあるため、本音が聞けることも多いです。内定者懇親会は内定者の顔ぶれと先輩社員両方の情報を得られるため、効率よく情報を得ることができます。ぜひ参加してください。

まとめ 就活は「人を見て情報を得ること」が大事!

条件より、人をよく見ることも大切!

何を仕事にするかはもちろん大切ですが、「どのような価値観で働いていきたいのか」「どのような人間になりたいのか」を考えることも長い人生において大切なことです。とくに、新卒入社した企業においては、先輩社員や上司は、その後の価値観を築いていくうえでもっとも影響力のある存在だといえます。

会社を選ぶ基準は「やりたい仕事がある」「福利厚生が充実している」「初任給が高い」など人それぞれ違うと思いますが、「こんな人になりたい」「こんな先輩と働いてみたい」と思える人材が在籍する企業も、ひとつの選択肢かもしれません。
ただし、希望の部署に配属されるとはかぎらないためどの部署に配属されたとしても納得できる量の情報収集をお忘れなく。たくさんの社員と出会えるように働きかけ、最終的に納得して意思決定ができるように就職活動を進めていきましょう。

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芸術大学で美術、写真を学び、ITマーケティング会社を経て、独立。現在フリーでライター、編集、撮影、イラスト、フードスタイリングなどを手掛ける。

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