
もしかして、就活うつ?いまどきの就活はストレスにご注意を!どうすればいい?対策は?

就活のためにやらなければならないことが山積しているのに、何も手に付かないことがありませんか? 何を食べてもあまりおいしいしいと感じない。夜、なかなか寝付けない。ぼんやりしている時間が増えてきたような気がする……。それ、もしかしたら『就活うつ(鬱)』かもしれません。
就活に起因するうつ病あるいは、うつ状態のことを『就活うつ』と呼ぶことがあります。周囲の仲間と自分を比較して焦ったり面接に対する不安……。引き金になることはさまざまですが、自分自身への否定感がふくれあがってしまう場合は早めに対策しておきたいところです。今回は、就活うつの症状や対策方法についてご紹介します。
目次
「就活うつ(鬱)」の症状は?

自分では気づかないこともある『就活うつ』に注意しよう
「うつ(鬱)」という心の病は人によって症状がさまざまということもあり、自分が就活うつだと気づけない場合が多々あります。うつ状態では、まともな就活は望めません。何よりもまず、体調を改善することが肝要です。まずは就活うつの症状の例をご紹介します。
1)頑張りすぎの「就活うつ」
体やメンタル面で、いつもと違うことはありませんか? 気持ちや体調、習慣的なことでも普段と違うと感じることが続くなら、注意深く考察してみましょう。「就活が怖い」「就活したくない」といったネガティブな気持ちがあるのに、それを認めたくない自分がいる。あるいは、逆に就活に対する思いが強く、体が悲鳴を上げている場合は要注意。
以下の項目に当てはまることがあれば、就活のストレスがあなたのすべてに負荷をかけ、それに耐えきれなくなっている可能性があります。
- なんとなく調子が悪い。だるい(よく眠れない。食欲がない等)
- ネガティブな気持ちが続く
- 人と会うのも外出するのもおっくうだ
- 好きなことに対しても、なんだかやる気が起きない
- 習慣にしていることが面倒になった
- 誰かの何気ない言葉が引っかかり、気になってしまう
- 不都合なことが起きる原因は、全部自分にあると思う
『就活うつ』とは、就活が原因でうつ病のような症状が現れることです。自分の状態に気づくのは難しいことですが、調子が悪いなと感じるときは自問してみてください。就活する以前の自分を思い出してマイナス要因になるようなことがあれば、チェックしてみましょう。
2)不安からくる「就活うつ」

就活は想像している以上にストレスがかかるものです。
就活中は、それまでに経験したことのないストレスにさらされます。周りの友人たちが次々に内定をもらっている状況にいると、不安と同時に焦る気持ちが強くなるものです。また、どんな職種が自分に合っているかわからない場合や、本当に自分が就職したい会社が決まっていないような場合も、気持ちに強い負荷がかかります。インターンでも、自分の知識や経験が不足していると実感し、辛い気持ちなることも少なくありません。
就活では、自身の持つ基本的な能力が不足していると感じる人たちがとても多いように見受けられます。しかし、そういった不安の大部分はこれからいくらでも身につけることができます。必要以上に気にすることはないのですが、極端な例だと就活がうまくいかないだけで自分は無価値だとまで思い詰めてしまうことがあるのです。
- ほとんど会話をしなくなった
- 食事がおろそかになった
- ぼんやりしていることが多くなった
- 眠れない
このような症状が出てくると重症化してしてしまう恐れがあります。専門医の手助けが必要になるかもしれません。そうなる前に、早めに対策することが大切なのです。
あなたの人生は、あなたのものです。あなたにとっての「幸福」や「生きがい」「成功」とは何か、ゆっくり考えてみることをおすすめします。
自分が「就活うつ」かどうかが不安な時は?
ご家族と同居されているのなら、会話の中で「就活うつ」かもしれないと気づいてもらえる可能性がありますし、友人との会話でも気づかされるケースもあります。
「就活うつ」かもしれないと気になるようなら、気持ちがすっかり落ち込む前に「なんだか気持ちが滅入ってしまうことが多いのだけれど、最近の私のことをどう思う?」と自分から尋ねてみるのも気づきのための方法です。鏡を見て、ご自身の様子を観察するのも良いでしょう。暗い表情をしてはいないでしょうか。怪しいと思ったら、後述する対策で解消しておきましょう。
少しでも改善できることがあれば、できるだけのことをしておくことがおすすめ。「就活うつ」の状態だという自覚がないまま、ただひたすら無理を押して就活しても良い結果にはならないでしょう。「就活うつ」の症状は、気づいて対策しなければ長期間続くだけでなく、悪化していくので注意が必要です。
「就活うつ」になりやすいタイプ、なりにくいタイプの特徴

性格によってうつになりやすい人がいます。
人にはいろんな性格がありますよね。その性格によって、うつになりやすい人とそうでない人の差があります。いくつか例をあげてみましょう。あなたが当てはまるタイプはありますか?
1)「就活うつ」になりやすいタイプ
- 何事にもまじめに誠実に取り組む方だ
- どちらかといえば完璧主義だ
- 学力や知識には結構自信がある(ある種のエリート意識がある)
- トラブルや失敗の原因は、すべて自分にあると思ってしまう
- 物事を決めるときは慎重だ
- 競争することが苦手
- いままで大きな失敗をしたことがない
- 人付き合いで悩むことが多い
- いつも自分と誰かを比べてしまう
- どうしても就職しなければならないと思う
これらは、誰もが多少持っているような性格かもしれませんが、就活時にはこういった精神面の弱い部分に強烈なストレスがかかります。とくに、自信を持っていたことが通用しなかったり、躊躇していたら時間切れになったりすることは就活ではありがちなことです。ただ、このようなマイナス要因が何度も続くと知らず知らずのうちにストレスの重圧がどっかりと腰を据えてしまい、自分だけではどうすることもできなくなってしまうのです。
2)「就活うつ」になりにくいタイプ
これは、1)で列挙したタイプの逆を考えればわかります。どちらかというと、物事にこだわらない、さまざまなことを俯瞰して見たり、考えたりするタイプと言えるでしょう。
- 楽天家である
- マイペースなほうだ
- 就活には気分転換も必要だと認識している
- 困ったときは、必ず誰かに相談するようにする
- 失敗や成功にこだわらない
- 知識や能力は、都度更新していこうと思う
うつを予防するには、マイペースを保持することに尽きるかもしれません。周りが目を三角にしてペースを上げても、自分がどうすべきかしっかり考えることができれば何の問題もありません。人生に競争はつきものです。自分が何を望んでいるのか明確な答えが出ていなくても、少しずつやっていけばいいのです。
確かに就職は、大きな節目かもしれませんが、それが人生のすべてではありません。焦らず落ち着いて行動することが本来の意味での成功を導き出してくれると考えてみてください。
「就活うつ」への対策方法

ゴールは、まだまだ先のことです。必要以上に考えず、今を大事にしましょう。
「就活うつ」には早期対策が有効
「就活うつ」になってしまったと気づいときは、落ち着いて対策を講じましょう。何か大きなストレスがあったら、必ず手当(対策)が必要だということです。
- インターンの選抜に落ちた
- 面接で失敗した
- 内定をもらえない
- 内定をもらったが、希望する職種ではなかった
- 就職が決まらない
- 親が勧める会社に入れそうにない
このような事態や不安な気持ちを放置しておくのは危険です。就活では、ほかにもたくさんのプレッシャーがあり、ストレス過剰になっていくのは避けられません。「みんなが同じストレスをかかえているんだ」そう思うことも、ストレスを軽減する一助になるでしょう。
できるだけ早い段階でストレスを解消しておけば、辛い気持ちが憂鬱な思いを長引かせずにすみます。すっかり落ち込んでしまう前に、できることがたくさんありそうです。
また、自分は「就活うつ」なんだ、と失望することはありません。むしろ、こうした経験は、社会人になってから同じようなことが起きた時にどうすればよいかを知るということです。「就活うつ」というマイナス要因からも学べることはあるのです。
就活に疲れたら休む

自分にぴったりのリラックス方法を考えてみよう
辛い気持ちの理由がわからない場合でも、疲れたと感じたら休みましょう。就活から一旦離れて、気ままに過ごす時間を作ってみてください。
- 好きな音楽を聴きながら目を閉じてのんびりする(気持ちが穏やかになる音楽をチョイス)
- リラックス効果のあるアロマを試す(ラベンダーオイル、カモミールオイルなど)
- 近くの公園などをゆっくり散歩する(日光を浴びる、青空を眺める、深呼吸するなど)
疲れたときに必要なのは休息です。気分転換に見知らぬ場所へドライブに行ったり、イベントに参加したりするのは、別のストレスにつながる場合もあるので注意が必要です。日常のなかで、静かにゆっくりできる時間を作って心や体をリセットしましょう。進行中の就活を止めることができないなら、スケジュールを少し緩める(日程を詰めない)ようにするだけでも違ってくるはずです。
就活について考え過ぎない
就活のことで頭がいっぱいになっているときは、少しだけ自分のわがままを聞いてあげてください。体や気持ちがリラックスできるようなことをやってみましょう。小さなことで構いません。もちろん、健康に良いことをチョイスすることが原則です。
- 少しリッチな食事を楽しむ
- 欲しかったモノを購入する(比較的簡単に購入できそうなもの)
- 絵を描いたり、手芸や工作したりする(負担にならず、簡単にできるもの)
- 読みたかった本をゆっくり読む
- 音楽会や展覧会に行ってみる
- あなたが信頼している人と話してみる(就活に関する愚痴でも構いません)
できれば、PCやスマホから離れた環境で行えることが理想です。ニュースをはじめ情報の波に晒された状態だと問題の根底にある就活についてどうしても考えてしまい、リラックスしにくくなるからです。
就活について無理に遠ざけるのではなく、思い詰めてぎゅっと凝縮されているようなメンタルを少し緩めるようなつもりで自分自身を解放する、というほどのことです。辛い気持ちを少しでも話せる相手がいれば、話すことで気持ちが整理され、すっきりすることもあります。愚痴を言ってはいけないと自分に負荷をかけてきたのなら、爆発するまえに少しずつ小出しにしておくだけでも違いますよ。

たまには自分を甘やかそう!
自分で決める就活の意義
就活は、通過点と割り切ることもできるはずです。就活生くらいの年齢層では、どういう人生になるのか、まだまだ未知のことばかりです。あなたが目指すのは、どんな未来ですか? 就活は、絶対条件でしょうか? 立ち止まって、今より少し遠くの未来の自分を見てください。
日本の社会ではとくに「大学を出たら就職する」という固定観念のような風潮があります。けれども、本当にそうしなければならないのでしょうか。みんなと同じでなければ不安になる傾向は誰にでもあることですが、あなたにとっての就職の重要度はどの程度なのか考えてみることも大切なこと。夢や理想を実現するために「この方法しかない」と思い込んでしまってはいないでしょうか。
誰しも、妥協点、折衷案を見つけていく過程が人生なのかもしれません。思い通りにならない結果にいつまでもとらわれたり、自分自身に失望したり、腹を立てたりしても仕方ないのです。
就活に求めるものがあるのなら、行動あるのみ。ですが、それは自由意思によるものです。就活で不運なことが続いたとしても落ち込む必要はないと割り切ってください。おみくじを引いて「大吉」が出ても、「大凶」がでても、それは「運」なのと同じです。
まとめ:ストレスをデトックスして焦らない就活を!

デトックスでストレス発散! 就活を乗り切ろう!
「就活うつ」は、就活生なら誰にでも起こりうることです。現代社会でストレスなしに生活することは不可能ですし、真面目な人ほどさまざまな悩みが尽きないものです。
そこで、一案があります。何かをデトックスする方法です。断捨離で達成感を味わう。運動して汗を流す。サウナでも良いと思いますよ。私のおすすめは「泣けるor大笑いできる映画」と「脱スマホ」です。とくに、脱スマホは効果が期待できますよ。情報を入れない。自分に向き合う時間を確保する。そういった自分だけの時間を手に入れることで、内に溜まったストレスを解放してあげましょう。
就活は元気な状態で行うのが鉄則! 長い道のりですから、焦らず落ち着いて頑張ってくださいね。
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