この記事を書いたライター

伊藤璃帆子

伊藤璃帆子

芸術大学で美術、写真を学び、ITマーケティング会社を経て、独立。現在フリーでライター、編集、撮影、イラスト、フードスタイリングなどを手掛ける。

2020年6月26日

アフターコロナの新卒採用への影響は? 22卒の就活はどう変わる?

コロナ禍で急激に拡大した「テレワーク」「リモートワーク」という仕事のスタイルは、アフターコロナ時代に向けて着実に定着していくでしょう。ワークスタイルの変革に合わせて就活スタイルも大きく様変わりすることが考えられます。すでに多くの企業がオンラインインターンシップや面接を取り入れています。就活生は採用プロセスの変化を素早く察知して、入念な準備をしておきましょう。また、新しいワークスタイルを推進する企業で求められる人材とはどのような人物なのか、イメージしながら目標を設定することも大切です。今回はアフターコロナの就活について考えていきます。

テレワークの拡充で人材募集はどう変化する?

アフターコロナで人材募集が変化している

2021年度卒の新卒採用の数は「前年同様」と答える企業が大半でしたが、コロナ禍の影響により22年度は就活に影響が出始めると推測されています。

さまざまな業種で新規求人数が減ることになるでしょう、そのなかから積極的に求人を行う企業や会社を見つけ、求めている人材像を知ったうえで対策しておくことが重要です。業種によって求人の数は異なるので、希望する業種・職種にこだわりすぎると就活する企業が見つからないということもありえます。オフィスの存在意義が問われる時代になり、企業の求める人材の条件が変わってくることを想定して探しましょう。

リモート時代到来で就活生も企業側も試行錯誤中

コロナ禍で多様な企業がリモートワークを導入し、固定化されたオフィスの必要性について議論がされるようになりました。しかし、コロナ禍前からテレワークを導入してきた企業は「コミュニケーション不足」「意見合意形成の難しさ」「各人の成果評価基準が不明確」などの課題を抱えており、リモートワークが広がることで今後ますますこの問題が浮き彫りになると考えられます。ですが、「必要なときだけ機能するオフィスがあればいい」という考えは今後も増え、それに合わせた環境づくりが進んでいくことでしょう。

オフィスがこれまでと変わらない場合も、三密対策をはじめ「ニューノーマル」に対応していくことが求められます。そのなかでどのように通常業務に戻るのか見通しが立っていない企業は多くあります。

テレワーク導入可能な職種は?

テレワークやオンラインに移行可能な職種は限られていると思いがちですが、実際にはもっと多くの職種がワークスタイルの変化に対応せざるをえない状況です。

オンライン業務への移行が比較的容易なのは、事務系や営業系です。PCで行う業務が多い場合は、社員の自宅がサテライトオフィスに使えますし勤怠管理もしやすいからです。

さらに現場に行くことが必須とされる業種(たとえば、医療・介護・接客・運輸など)も環境が激変しています。現に医療現場ではオンライン診療が開始されています。また今後は介護施設での介護ロボットの導入や普及も考えられます。ほかの現場でもさまざまな管理システム、セキュリティシステムなどの導入が推進され、オンラインで可能な業務はどんどん移行していくはずです。つまり、今はどのような業種でもオンライン化が重要視されてるのです。

業務のオンライン化が加速。求められる人材とは?

コロナ就活で気をつけたいこととは?

オンラインが働き方の主流になれば、求められる人物像も変わります。就活段階から会社に求められる人物像を意識することは、効率的な就活につながります。

オンライン就活。採用側の変化

採用側の悩みとして、いままで面接で知ることができた就活生のパーソナリティをオンライン面接で判断することの難しさが挙げられます。書類上でわからないことを知るためにするのが面接です。では、オンライン面接で採用担当はどういった点に着目しているのでしょうか。

採用基準は企業や業種によってさまざまです。さらにオンラインともなると正攻法があるとはいい難い現状です。オンラインであることを有利に進めるために、差が出やすいポイントをご紹介します。

1.素直さ・正直さ
コミュニケーション能力は、どのような職種においても重要視されるポイントです。とくに、今後主流になっていくオンラインコミュニケーションは、直接目の前で話すのとは違った難しさがあります。意識してはつらつと明るい返事をしたり、仕事をする場所が自宅なら画面に映る環境から私物を排除するなど、前向きな姿勢を印象付けるための努力を惜しまぬ人とそうでない人とで見え方に差がでやすいです。

2.環境の工夫が見られるか
オンライン面接で差が出やすいポイントのひとつが、面接にふさわしい環境を整えられているかどうかです。背景、PC環境は、採用側からすると画面上から得られる数少ない情報のひとつ。面接内容に関わりがないと思われがちですが、抜かりなく対策している応募者はたくさんいます。パッと見た瞬間、小さなことでも努力を欠かさない人物であると印象付けられるチャンスだと考えて取り組みましょう。

3.トラブルに対する強いメンタル力
オンライン面談における一番の不安材料が、通信環境の問題です。途中で途切れてしまう、音声が聞きづらい、カメラが機能しないなど、さまざまな問題が予想されます。面接の緊張感が加わってトラブルが起きた際にパニックになってしまう就活生もいます。トラブルに対しても柔軟な対応ができる強いメンタル力があるかどうかを採用側は見ています。

オンライン業務で重要視されるポイント

オンライン業務に強い人物像とは?

会社に出勤して仕事をする職種がオンラインに移行するなか、新入社員に求められる基本的な人物像が変容しています。まずは業務上で大切だと考えられる事柄についてご紹介します。

1.自己管理能力の高さ
リモートワークで難しいことのひとつが勤怠管理です。仕事とプライベートをきちんと切り分けられる能力が求められます。ITに関わる環境セットアップスキルも必要になるでしょう。

2.能動的な姿勢
受動的なタイプは指示待ちの時間が長くなってしまいます。積極的に仕事の課題を見つけ、挑戦する姿勢が求められます。組織としての課題が見えにくい状態にあるなかで、いかに効率的に業務を遂行できるかが重要なのです。

3.テキストコミュニケーション力
文字だけでコミュニケーションすることは、想像以上に難しいことです。仕事でもメールやチャットでのコミュニケーションがあたりまえになる時代では、言葉遣いはもちろん、物事が整理された簡潔な文章で思いやりを持ってやりとりができる能力が必要とされます。

22年度の就活生がやるべきこと

2022年度はどのように就活すべき?

21年度の採用活動終了予定時期に関して、多くの企業が大幅に遅れることを発表しています。実際に影響を受けるのは22年度の就活組と予想され、22年度の採用を見送る企業も増える見込みです。見通しの立たない状況下で、どのような企業を目指して就職活動をしていけばいいかわからない就活生が増加するでしょう。

しかし、不利な状況にばかり目を奪われてモチベーションが低下しないよう前向きに就職活動を進めていくことが大切です。具体的にこれから何をすべきかを考えてみましょう。

ダイレクトリクルーティングサービスに登録

応募先を明確に決められないような場合には、コロナ禍の影響で登録企業が増加しているダイレクトリクルーティングに登録する方法があります。ダイレクトリクルーティングとは、就活生が企業へエントリーする従来型の形ではなく、企業側が直接就活生をスカウトする就活サイトです。たとえば、JOBRASS新卒、OfferBox、Future Finderなどが挙げられます。無料の自己分析機能を搭載しているサイトもあり、登録しておけば思いがけない業種や企業・会社からのオファーを直接受けることもあるかもしれません。

ほかには、口コミ情報が役立つことがあります。自社サイトを充実させている企業では、現役社員だけでなく新入社員のコメントを掲載していることがあります。また、OpenWorkといった「企業クチコミサイト」を利用するのもアリでしょう。アフターコロナで大きく変動する企業情報がリアルタイムで更新されているかどうかも重要なポイントになります。Webページの更新日時を確認してください。

デジタルマインド・ITスキルに磨きをかける

前述しましたが、どのような職種においてもオンライン化が進み、ITスキルが重要視される時代です。しかし、オンライン化を導入した企業でも既存社員のITリテラシーの低さが課題となっているところは少なくありません。入社後すぐに活躍できるデジタルマインド、ITスキルが求められることはたしかです。

新入社員向けに関連研修を行う企業もありますが、いまから努力できることのひとつとして独自にスキルを高めておきましょう。

具体的には

  • Word、Excel、PowerPointなどのOffice系アプリケーションのスキルアップ
  • テキストコミュニケーション力やメールマナーの理解
  • 情報リテラシーやデジタルテクノロジーについての基礎知識

などを学んでおくとよいでしょう。

まとめ:22年度のアフターコロナ就活はポジティブマインドで進もう

2022年はアフターコロナで就職氷河期再来とも囁かれることがありますが、不安になるのは時期尚早です。テレワークなどの就業形態の変化、オンライン面接による地方在住者のチャンス拡大、就活方法の多様化をはじめ就活生に有利なこともたくさんあります。

工夫と努力次第で、意外な仕事との出合いがあるかもしれません。いままでとは異なる就活戦略を立てて、アフターコロナの不安な情勢下であっても生き生きと就活できるようマインドセットしていきましょう。

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伊藤璃帆子

伊藤璃帆子

芸術大学で美術、写真を学び、ITマーケティング会社を経て、独立。現在フリーでライター、編集、撮影、イラスト、フードスタイリングなどを手掛ける。

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