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大学卒業後、食品メーカーに勤務し管理部門を5年経験する。 学生時代はスポーツクラブのインストラクターやバーテンダーなどを経験。 20代の長期休暇は、日本各地の神社仏閣を巡る一人旅や、友人と海外食い倒れ旅行を満喫。 得意分野は食品・生活・教育・歴史。趣味は読書、旅行。

OB・OG訪問で質問するポイントは?訪問の流れと注意点を確認

OB・OG訪問と聞くと、言葉は知っているけどやり方も良く分からないし、わざわざ知らない人に会うなんて緊張するし億劫だな、と思う人も多いかもしれません。いやいや、みんなが面倒だと思うことこそ逆にチャンスです!この記事ではOB・OG訪問のメリット、やり方、ポイント、質問内容について紹介します。
- ①「業界や企業に詳しくなる」「志望動機や自己PRを掘り下げられる」など、OB・OG訪問のメリット。“社会人になった自分”をイメージできる?
- ②OB・OG訪問の5ステップを紹介! 流れを理解したら、当日に聞く内容をまとめておこう。「就活の不安」「社風について」など、慌てないための事前準備を
- ③OB・OG訪問で、聞いてはいけないことって? せっかくの時間を有効に使うために気をつけること。就活成功のため、積極的に人の話を聞き視野を広げよう
流れや質問を事前にチェック! OB・OG訪問って実際どうなの? 訪問のメリット

OB・OGは就活の成功者。一聴の価値あり!
面倒だし緊張するし何を話していいか分からない……、となりがちなOB・OG訪問。わざわざそんなことをする以上はメリットがないと嫌ですよね? そこで、OB・OG訪問によって得られるメリットをいくつか挙げてみました。
業界や企業についてより詳しくなれる
実際に現場で働いている先輩たちの声は貴重です。Webで調べただけでは分からないリアルな社風、業界の習慣などを知ることができます。良いところだけでなく、働いているからこそ分かる、会社・業界の問題や課題についても教えてくれるかもしれません。
志望動機や自己PRを掘り下げられる
志望の業界や会社の人と会うことで、自分に合う・合わない、を一段深く実感できます。どういう点がしっくりきたのか、逆に違和感を覚えたのか、その感覚をきちんと文章にしてみましょう。漠然と感じていたことが明確になり、志望動機や自己PRで伝えたいことを、より深く掘り下げることができます。
社会に出る前に、社会を垣間見ることができる
将来、初めての社会人生活に溶け込めるかどうかは誰だって不安なもの。ですが、既に社会に出て活躍しているOB・OGと会って話すことで “社会人ってこんな感じ” “平日や休日はこうやって過ごしている” “入社◯年目の人はこういうことを考えている” など、社会人生活の実態を具体的に知ることができ、社会人になった自分をイメージしやすくなります。
流れや質問を事前にチェック! これで安心! OB・OG訪問のやり方と流れ ※豆知識付

訪問先の選定、そして連絡先の収集
不安なOB・OG訪問も、やり方さえ覚えてしまえば恐れることはありません! 会ってくれる先輩たちも、快く時間を作ってくれるはず。ですが、ここで決して忘れちゃいけないのが感謝の心。前提として、OB・OGの皆さんは、忙しいなか無給であなたのために時間を割いて話をしてくれているということを、しっかりと意識しましょう。そして、訪問できた際には感謝を伝え、貴重な時間を大切にしながら臨みましょう。
①訪問したい相手の連絡先を知ろう
訪問先の決定は、大学のキャリアセンターで紹介してもらったり、ゼミやサークルで一緒だった先輩に連絡を入れるといった方法があります。この他には、家族や親戚、友人や知人に知り合いを紹介してもらうことも。他にも、企業の採用サイトや就活情報サイトからの紹介もあるようです。まずは一度、キャリアセンターで相談に乗ってもらうのが良いでしょう。
②アポイントメントをとる
志望企業のOB・OGを見つけたら、電話やメールを使ってアポイントメントを取りましょう。相手の都合を考えると、平日の夜や休日もアリですが、ランチタイムに相手の職場近辺で行うのも効果的。“仕事の最中”を目の前で感じることもできますね。ピンポイントで「この日どうですか?」ではなく、候補日時をいくつか提示するか、出してもらうようにしましょう。もちろん、依頼する際の口調や礼儀は社会人を意識して!
③準備~アポントメント当日
準備はアポイントメント前日までに済ましておきましょう。まずはその会社や業界のこと、その先輩の職種のことなど、インターネットや書籍などでできる限り調べておきましょう。基礎知識があれば、質問の内容がシャープになり、話の理解も深まります。更に、志望動機や自己PRを見直し、当日に質問したいことをまとめておくと良いですね。
また、事前に「このようなことを伺いたいと思います」と、相手にメールなどで送っておくと限られた訪問時間を有意義に過ごせます。もちろん、当日は遅刻厳禁。初めて行く場所であれば事前に場所を調べておきましょう。服装は相手の指示が特になければスーツで挑むのがオススメです。
挨拶が終わったら、まとめてきた質問をします。メモをとりながら、きちんと相手の話を聞きましょう。
④お礼をする
即日、遅くとも翌日の朝までにお礼のメールをしましょう。時間を作って会ってくれたことへのお礼、実際に話を聞いて自分が得られたものについてのお礼、もしご馳走になっていたらそのお礼も。そして、敬意を込めて「今後ともよろしくお願いいたします。」と伝えましょう。
⑤豆知識! 会社によってはOB・OG訪問の回数を問われることも
あまり多くはありませんが、OB・OG訪問の回数を業界・会社研究や熱意の指標とする企業もあります。しかし単に「回数を増やすため」ということではなく、生の声をより多く聞くという点から、できる範囲で訪問しておきたいところです。
流れや質問を事前にチェック! OB・OG訪問って何を聞く? 質問のポイントはコレ

緊張するかもしれませんが、難しく考えすぎずに!
せっかく会っても「初めて会う人に何を聞けば……」となるかもしれませんが、まずは落ち着いて、質問のポイントを振り返りましょう。
- 就活の不安について
- 志望動機や自己分析について
- 入社の動機やきっかけ
- 仕事で楽しいと思える時
- 仕事で大変なこと
- 残業時間について
- 社風について
- 女性が働きやすい環境か
まずは、自分の就活中に不安に感じたことを話してみましょう。たとえば、自分の志望動機や自己分析を聞いてもらい、先輩たちの時とどう違うのか感想をもらってみるのも良いでしょう。自分の考えや分析が浅くないか、ズレていないかなどを認識できるかもしれません。
やはり、就職に関する質問は絶対に外せません。「なぜこの会社に入社しようと思ったのか」「就活中にやっておいたほうがいいことは何か」など、就活戦争を乗り切った先輩達は、上手なノウハウをきっと持っているはず。とくに入社の動機やきっかけについて聞くことは、自分にとって非常に参考になります。
同じように「仕事をしていて楽しいと思える時」「大変なこと」「残業時間」なども気になるところだと思いますので、質問してみましょう。「社風」や、「女性にとって働きやすいか」なども会社の魅力を判断するポイントになりそうですね。
流れや質問を事前にチェック! OB・OG訪問の前に要チェック!こんな質問はNG

折角の時間です、有効に使いましょう
一方で、あまり踏み込んでいけないポイントは何でしょうか? 積極的に聞くことは良いですが、何でも聞いて良いわけではありません。地雷を踏んでしまわないよう、ある程度は節度が求められます。
たとえば、「自分で調べればわかること」です。会社のHPやインターネットに書いてあるようなことを聞くようでは、貴重な時間を取ってくれた先輩に対して失礼にあたりますし、熱意を疑われてします。
ネガティブな質問は丁寧に、慎重に
また、「ネガティブな質問ばかりすること」もNGです。働くということは、良いことやポジティブなことだけではありませんが、ネガティブな質問ばかりすると良い印象は持たれず、あなたにとってもマイナスになってしまいます。状況をみて、聞けそうであれば「差支えない範囲で構いませんので教えていただけますか?」など丁寧に質問しましょう。
職務上話せないこともありますし、若手社員だとあまり詳しくないこともあります。会社からOB・OG訪問を受けた際の対応をレクチャーされていたり、資料を渡されていたりすることもありますが、すべての質問に答えられるとは限りません。
プライベートについても、踏み込み過ぎないように注意しましょう。
就活の先輩の体験談は、何かとためになりますよね。2021年卒の内定者による就活体験談を、【コロナ就活座談会】内定獲得者はどのように新しい就活様式を乗り越えたのか?の記事で紹介していますので、この機会にあわせてご覧ください。
【まとめ】ただ質問するだけじゃない。OB・OG訪問の意味

いつかはあなたも、「就活の先輩」に
OB・OG訪問の価値は、就活や社会人の「リアル」を知れることや、自身の近い将来をイメージできるようになることです。自己PRや志望動機は1人家で悶々と考えるものだと思っている人もいるかもしれませんが、より深度を深めたいのならば、積極的に人に会って話を聞き、視野を広げ、そこから自分を客観的に見つめてみるのが有効であり、その方法の一つがOB・OG訪問の活用なのです。
就活中の仲間やキャリアセンターの人に志望動機などを見てもらうことはあっても、外部の人から意見をもらえる機会は多くはありません。はじめの一歩は勇気が必要ですが、OB・OGは、「かつて自分がしてもらったこと」として、みなさんの力になってくれるでしょう。
ですので、ぜひ踏み出してみてほしいと思います。そして、みなさんが就職し社会人として働きはじめたら、ぜひOB・OG訪問に来た後輩たちの力になってあげてください。
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