この記事を書いたライター
学生時代はボート部で全国準優勝の実績をもつTHE体育会系。大学卒業後は数社にて新卒・中途採用、内定者フォローに従事する。現在は2人の息子の子育てを満喫しつつ、自身の育児体験を元にライターとして活動中。ママ友やライター仲間たちとの果てしないおしゃべり&ランチが今の一番の楽しみ。

就活で自分に合った企業の探し方! 社風を知って、偽りのない自分で働こう

「良い会社」だと思って選んだ会社も、いざ社会人生活がスタートすると、「社風が合わない」「雰囲気が合わない」という理由で早期離職となるケースも多くあります。
今回は「こんなハズじゃなかった...」と後悔しないための、就活における“企業の探し方”を、考えていきましょう。
- ①「社風」を入社前に把握するのは難しい?「活気がありスピード感がある職場」「風通しの良いフラットな職場」に就職した実体験を紹介
- ②入社前に社風を知るには「業界やクレドから推測」「OB・OG訪問」「インターン」の3つの方法がある。情報を集めて、自分の働く姿をイメージしよう
- ③社風は「良し悪し」ではなく、「自分と合うかどうか」。条件だけでは測れない、本当にあなたと“気が合う”企業を見つけて、仕事を楽しめる社会人へ
就活における“企業の探し方”「社風」とは?どんな社風の会社がある?

「社風」は働きやすさに直結する重要な要素
- 「アットホームで穏やかな雰囲気」
- 「若手でも積極的に発言できる自由な社風」
- 「チームワークを重視」
など、社風をアピールした文章を目にしたことがあるのではないでしょうか。社風とは「企業が持つカラー」のこと。そして「働きやすさ」に関係し、会社選びの重要な要素となります。しかし、福利厚生や時間外労働とは違い、文字や数字で表すことが難しい部分もあり、入社前に把握するのは困難です。
求人票に書かれた“社風”の実態とは
筆者は何度か転職経験がありますが、社風を調べきれず後悔したこともありました。「活気がありスピード感がある」いわゆる体育会系の会社では、上下関係にも厳しく、新人は始業前に出社して掃除をする、コピー用紙の補充や備品の発注といった雑用はすべて新人が担当する、という会社がありました。
部活でいうなら「新人は球拾いとランニング、グラウンド整備をしてから練習」といったところでしょうか。まさしく体育会系でした。
また、「風通しの良いフラットな職場」と社風を掲げていた会社では、フラットな関係性のために上司も部下も全てニックネームで呼ぶ、ということもありました。同じ業界、同じ職種に転職したとしても、こういった独自のルールが社風として定着しているケースは多くあるため、会社によって働きやすさや自分のストレスは驚くほど違うことを実感しました。
就活における“企業の探し方”入社前に社風を知る3つの方法

会社説明会や座談会は会社の雰囲気を感じられる絶好のチャンス!
社風のミスマッチによる早期離職は社員にとっても、会社にとっても避けたいところ。ではどうしたら、入社前に社風を知ることができるのでしょうか。入社前に社風を知るための、3つの方法を紹介します。
①業界の慣習や、クレドから推測
社風は業界で似通っているケースがあります。金融、建設業、メーカーなどは比較的「昔ながらの体質」が残っており、それを「良し」としている部分も。年功序列、会社は家族という考え方、接待ゴルフなどの慣習が残る会社もあります。
一方、IT企業などは「常に新しいことを」といった社風も多く、実力主義、成果主義を掲げています。フリーアドレスのオフィスやリモートワークなど、社員同士の距離感も「効率重視で必要最低限」と考える会社もあり、「会社は家族」の考え方とは正反対のスタンスです。これは一例に過ぎませんが、ある程度の社風は業界の慣習からも読み取ることができそうです。
また、社員の行動指針や信条を表す「クレド」をHPに掲げる会社、ツールとして配布している会社もあり、その内容からも社風を伺うことができるかもしれません。クレドは、社員が主体となり作成したものです。自分たちであり方を決めているといった点で、具体的に社風を知る手がかりとなるのではないでしょうか。
②OB・OG訪問、会社説明会、座談会に参加する
今やネットでたくさんの情報が手軽に入手できる時代。口コミサイトで会社の評判を知ることもできます。しかし、口コミサイトの多くは匿名ということもあり、情報をそのまま鵜呑みにするのは危険です。そこで大切になるのは「リアル」。実際にその会社で働いている先輩の生の声を、ぜひ聞いてみましょう。
サークルの先輩を頼る、大学のキャリアセンターに相談する、などどんどん活用しましょう。ツテが見つからない場合には、思い切って会社に直接「○○職の方のお話しが聞きたいです」と連絡するのも一つの手です。積極的な学生大歓迎! という会社も多くあります。
会社説明会も要チェックです。社員の生の声を聞けるため、そこから社風を感じ取れることがたくさんあります。また説明会と合わせて先輩社員との座談会があるケースもあり、積極的に足を運びたいところです。年齢の近い先輩社員が何をモチベーションに働いているか、職場環境をどう捉えているかは参考になること間違いありません。
③インターンで社風を体感する
実際に会社内で就業体験ができるインターンは、社風を直接感じられる絶好のチャンスです。就業体験やグループワークを通して、社員と直接係わることができるため、より入社後の姿をイメージしやすいのではないでしょうか。
オフィス内の様子もよく観察してみましょう。壁に貼られた標語のポスター、成績表、個人のデスクやフリースペースなど、そこから読み取れる情報も多いと思います。会社側もインターンを実施するにあたり「自社への理解を深めてほしい」という目的があるため、それに沿ったインターンの組み立てを考えています。
会社側からすると、「社風に合う人材」に応募してもらうための活動でもあるので、社風を知る絶好の機会といえそうです。1dayインターンシップなど短期間のインターンを実施している会社も多くあるため、複数のインターンに参加することで、自分に合う、合わない、の違いも体感できると思います。
自分に合う企業が見つからない?
そんな時はアドバイザーに相談してみよう
就活における“企業の探し方”「偽りのない自分」に、合う会社を見つけよう

会社選びも「相性」が大事
社風は「良い」「悪い」ではなく、自分に「合う」「合わない」で判断するものです。他の人には魅力的な社風であっても、自分には合わないこともあります。「スピード感があって活気のある職場」に魅力を感じ、イキイキと仕事が出来る人もいるでしょう。
しかし、「コツコツ地道に落ち着いて仕事に取り組みたい」と思う人がそういった職場に入社してしまった場合、働くことがストレスに感じられるかもしれません。社会人になると、1日の大半を職場で過ごすようになります。居心地の良い職場で働きたい、と考えるのは当然のことですし、雰囲気の合わない職場ではネガティブな思考ばかり浮かんでしまいます。
社風とは、人柄。偽らない自分と、気の合う企業に
社風とは人に置き換えると「人柄」のようなものです。接する人によりその印象が変わります。つまり、会社選びは「お見合い」や「婚活」と同じようにも考えられます。条件だけを見れば自分の理想とマッチしているけれど、なんだか合わない、と思う相手もいます。
一方で、条件はイマイチでも自分にとっては居心地が良い相手、がいるのも事実です。そういった感覚的な部分は、共有する時間が長くなるほど大切なことだと思います。
そして、面接でもお見合いでも「自分を偽らない」ことが重要です。相手に気に入られたいがために、その場限りで偽りの自分を演出してしまうと、たとえ内定となったとしても、その後に「相手に合わせて作り出した自分」と「本来の自分」とのギャップに苦しむことになります。
最初から素直に自分をさらけ出して、自分に合う人(会社)を選んだほうが双方にとって幸せであることは、言うまでもないですよね。
就職前に社風を知る方法のひとつ「OB・OG訪問」については、OB・OG訪問で質問するポイントは?訪問の流れと注意点を確認の記事で詳しく紹介していますので、この機会にあわせてご覧ください。
【まとめ】自分に合う企業の探し方を知って、就活を成功させよう

充実の社会人生活を
社風は「実際に入社してみないと分からない」部分も多くあります。外から見ているのと、自分が当事者として中で働くのには、どうしてもギャップがうまれてしまいます。しかし、できる限りの情報を集めて、その中で自分の働く姿をイメージしていくことで、そのギャップを小さく留めることもできます。
仕事には「やりがい」や「試練を乗り越えての成長」などももちろん必要ですが、仕事とは本来「楽しい」ものであると思います。入社した会社が自分の性格や価値観とマッチしていれば、働きやすい、仕事が楽しいと感じられるのではないでしょうか。仕事の充実が生活の充実となり、良いサイクルを生み出していきます。自分に合う社風の会社を見つけて、仕事を楽しめる社会人になりましょう!
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