この記事を書いたライター

上沢 聡子

上沢 聡子

大学卒業後、戦略系コンサルティング会社に勤務。MBA留学後、中国関連の書籍を上梓。外資系メーカーやベンチャーを経て2011年にライター活動を開始。 得意分野はビジネス、法律、旅、中国。 これまでに外国機関広報誌コンテンツ、行政委託のNPO団体取材、就職記事などの執筆経験多数あり。 現在はライターの他、翻訳・社会人向け教材制作なども手掛けている。 乳幼児親子向け防災講座を行うNPO団体の代表で、一児の母でもある。趣味はヨガと旅行。(中国・広州在住)

2021年2月20日

エントリーシートと履歴書の違いは?オリジナリティで就活に差をつける

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エントリーシート(以下、ES)と履歴書は、就活のときに作成する企業への提出物です。決められたスペースに自分のこれまでの人生や企業に伝えたい事を書きます。

「ES」と「履歴書」の違いが分からなくなりがちですが、企業が「あなた」について2種類の書類を求めるということは、当然、書類の意味合いが異なります。今回は、正しく効率的に企業に「あなた」を理解してもらうため、それぞれの違いを確認しましょう。

この記事のポイント
  • ①ESは「相手の聞きたいことに答える売り込みツール」、履歴書は「自分のスペックを伝える公式な説明書」。文字から、あなたをイメージしてもらおう
  • ②ESのアピールポイントを、履歴書で補完する。内容が矛盾していないか、提出前に他の人に読んでもらい確認しよう
  • ③書類作成前に、しっかりした自己分析を。「ES」と「履歴書」の詳しい違いを理解して、企業からの質問に正しく答え、あなたの魅力を伝えよう

就活でのエントリーシートと履歴書ESってなに? 企業が知りたいことを理解してから作成しよう

「企業があなたに聞きたいこと」に答えるのが、ES

ESは、「企業が学生に聞きたいことを、独自に作成したもの」です。まず、聞かれている内容を正しく理解し、答えることが重要です。質問に添わず、自分のアピールしたいエピソードなどを書くと、「人の話を理解していない」「使いまわした文章のため、真剣に考えていない」などと判断されてしまいます。

また提出時期(インターンシップや本採用)によって扱うテーマが変わることも珍しくありません。インターンシップ応募のESは「学生時代に頑張ったことは?」「自分の強み・弱みは?」という基礎的な部分を尋ねる傾向があります。一方、本採用のESは「なぜ、自社を志望するのか」「入社して何をしたいのか」など、企業との相性や、事業への理解、キャリアプランなどに重きを置きます。

ESを書く前に「自分を知り、相手も知る」

もちろん基礎部分になる過去の自分を伝えた上で、企業での将来を描くわけですから、一貫した流れになっているかを確認しましょう。特に、本採用では「これからの自分」について書かなければなりません。

しっかり「自己分析」を行い、自分の強み・弱みを裏付けるエピソードで補強しましょう。自己分析と、ESの質問や公開情報などをあわせて企業の求める人材像を考え抜いた結果、「自分は御社で〇〇ができる、したい」と言えるようになります。

ESは、自分という商品を売り込むためのツールだといわれますが、お客さんのニーズを聞かずに売ることはできません。「自分を知り、相手も知る」です。

就活でのエントリーシートと履歴書記述を工夫してオリジナルなESに

履歴書とESに、同じ内容を書いてしまいがちだが……

ESのメリットは、オリジナリティを出せるということです。フォーマットは他の学生と同じですが、箇条書きで見やすくする、強調、タイトルや小見出しでインパクトを与える、などの工夫ができます。内容も、履歴書のように事実の羅列ではなく、あなたの個性を出せるはずです。

盛りすぎやウソはいけませんが、人事が思わず面接の話題で取り上げたくなるようなネタをいくつか忍ばせておき、そこで自分をアピールしてはいかがでしょうか?

何千枚の応募者の中から、この人に直接会ってみたいと思わせるネタを用意しましょう。また、許しがない限り別添資料は使わず、あくまで決められた形式内で表現しましょう

ES作成のコツ

最後に、良いESを作るためのコツは、決められた字数におさめる要約力、そして、何回も書くこと。できれば人に見てもらうと、自分では気づかない改善点が見えてきます。

そして、正しい日本語で書くこと。文自体が長すぎたり、主語と述語が合わないため、意味がとりにくかったりという、もったいない例がかなりあります。長時間を費やし作成した内容なのですから、人事に正しく伝わるように仕上げにもこだわりましょう。

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就活でのエントリーシートと履歴書履歴書ってなに? 性格や強みを記入し、ESを補完する

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事実をありのままに書きつつ、性格や強みをアピールする

一方履歴書は、あなたに関する公式記録やスペックの説明であるため、誇張はいけません。常識やマナーを見られていますので、正しい書式にのっとって記入します。浪人や留年経験も記載しなければなりませんが、理由を説明すれば問題ありません。その経験が今に生きているという、前向きな姿勢でいましょう。

内容的には、ESを補完する位置づけと考えられます。しかし、自己PRはすべてESに任せればよい、というわけでもありません。

履歴書には、資格、趣味や特技の欄があります。資格は、語学力や専門性をアピールできますので、ESの自己PRと整合性を考えて記入します。趣味や特技の欄も、あなたの性格や強みを訴えることができます。なんとなく「趣味は読書」と書いてしまいがちですが、これでは何千人もの候補者の中で目立ちません。

あなたを正しくイメージしてもらうために

履歴書はESの補足をするものですので、もしESに「コミュニケーション能力とフットワークの軽さが強みです」と書き、履歴書の趣味欄に「読書」とだけ記入すると、「本当にコミュニケーション能力に自信があるのか?」という落差を感じさせます。決して、読書が趣味な人を内向的だとは思いませんが、あくまで「まだ会ったことのない人を、応募書類だけで判断する際に、そう思われやすいかも」という点を指摘してみました。

コミュニケーション能力やフットワークの軽さを補足するのであれば、趣味は旅行やチームスポーツなどのほうが、人事もあなたという人物をイメージしやすいでしょう。

ESは、大量の内容を記載しますが、履歴書はあなたのスペックを抜き出して書くものです。そのため、読む人の目に留まりやすいという利点があります。自己PRにつながるような、面接で話題になりそうな項目は、履歴書に書いておきましょう

就活でのエントリーシートと履歴書エントリーシート(ES)と履歴書は、整合性が大切

ESと履歴書の一貫性、整合性をチェック

まとめると、ESは「相手の聞きたいことに答える、売り込みツール」、履歴書は「自分のスペックを伝える、公式な説明書」といえます。ESを補足するのが履歴書です。二つ揃って判断されるので、内容の一貫性や整合性に気をつけましょう。整合性は、論理的にも矛盾していないかを、できれば他人に読んでもらって確認するとよいかもしれません。

「チームワークに自信があります」とESに書いたのに、履歴書の趣味や特技欄に、チームワークが必要な活動が記載されていない場合、根拠になる経験が見出せません。何か、団体競技やサークル、チームワークが必要なアルバイトなどの経験があれば入れましょう。

これらの情報は履歴書やESはもちろん、面接でも役立ってきます。面接対策については就職活動の面接対策 一次・二次・最終面接で「あなたの価値」を伝える方法の記事で紹介していますので、この機会にあわせてご覧ください。

【まとめ】就活の「エントリーシート」と「履歴書」は違う。でも、大切なことは同じ

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ESと履歴書は、あなたが輝ける職場への架橋

最近は選考時期が早まり履歴書の前にESだけで選考を行う企業も増えています。ESは、選考に直結する重要な資料です。作成前には、綿密な自己分析を行わなければなりません。

机に向かって、経験や強み・弱みを書き出す作業は必要ですが、普段から自分を見つめ直し、周囲の人の意見をきいてみてはいかがでしょうか。思わぬ良さが見つかるかもしれません。気楽に、早い段階で自己分析を始めるきっかけを持てれば、いくら就職活動が早期化しても恐れることはありません。

内容が固まれば、後はどう伝えるかです。ESと履歴書の役割の違いを理解し、言い方は悪いのですが、各応募書類内に、「会いたい」「聞きたい」と思わせる「罠を仕掛けておく」のがコツです。

最後に、一番大切なことを再掲すると、「質問に正しく答える、そして正しく伝える」。簡単に思えますが、なかなかできないことです。だからこそ、ESと履歴書は、あなたと企業の間に橋をかけてくれる存在になりうるのです。

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