スクールカウンセラーとは、学校などの教育現場に配属され、臨床心理学の専門家として、生徒や保護者、教師に対して心理相談業務を行う職業です。
近年、学校でのいじめの深刻化や不登校生徒の増加、発達障害に悩む児童やその保護者など、心理的なサポートが以前にも増して求められています。そこで、カウンセリングなどの手法を用いて、学校関係者のこころのサポートを行うのがスクールカウンセラーの仕事です。
スクールカウンセラーになるには特定の資格が必須ではありませんが、専門家としての知識やスキルを証明するために、臨床心理士や公認心理師の資格を取得していると有利になります。
臨床心理士とは、“こころ”の問題が原因で身体の異常や生活上の問題などを抱える人に対し、心理学的な方法を用いて問題解決を援助する職業です。
精神科のように投薬を行わず、あくまでもカウンセリングなどの対話を通じて、依頼者自身が問題を解決していけるよう手助けを行います。臨床心理士になるには、大学卒業後、臨床心理学を専門的に学べる指定大学院や専門職大学院といわれる大学院を修了し、「日本臨床心理士資格認定協会」が実施する臨床心理士資格試験に合格することが必要です。
臨床心理士はさまざまな心理系民間資格のなかでも最も社会的信用度が高いといわれています。臨床心理士の活動領域は、教育、医療、司法、福祉、産業など多岐に渡るため、経験と実績を積むことで活躍の場を広げていけるのが魅力です。
理学療法士とは、身体に障害がある人や高齢により身体機能の衰えた人に対して、医師の指示のもとでリハビリテーションを行い、運動能力の回復を援助する職業です。動作練習や歩行練習、あるいは温熱や電気を用いた治療を行い、「立つ」「座る」「歩く」といった日常動作が行えるようにサポートをします。
理学療法士になるには、理学療法の養成課程がある大学や短大、専門学校を修了し、国家資格である理学療法士を取得することが必要です。作業療法士の資格を保有していれば、養成課程に2年間通うことで、受験資格が得られます。
作業療法士や言語聴覚士、視能訓練士とともに、リハビリテーション専門職と称されるうちのひとつであり、高齢化が進む社会における需要はますます高まっていくでしょう。職場もこれまでの病院だけでなく、リハビリテーションセンターや老人ホーム、在宅医療現場など広がりを見せています。
柔道整復師とは、打撲、捻挫、脱臼、骨折などの損傷に対して、外科的手術や投薬といった医療的手技を使用せずに、その回復を図ることを目的に施術を行う職業です。
東洋医学の考え方に基づき、投薬や手術は行わずに、湿布や包帯、テーピングのみで施術します。一般的に「ほねつぎ」「整骨師」「接骨師」として知られています。柔道整復師になるには、専門の養成課程がある大学、短大、専門学校を修了し、国家資格である柔道整復師を取得することが必要です。
整骨院・接骨院のほか、医療機関やスポーツの現場、介護保険制度での介護事業所などでも活躍しています。また柔道整復師には開業権があり、確かな技術力を身に付ければ、独立開業して生涯を通して続けることができるのも魅力です。
視能訓練士とは、両眼視機能に障害のある人に対して、医師の指示のもと視機能の回復のための矯正訓練や検査を行なう職業です。視力の低下した高齢者にリハビリテーションの指導を行うこともあります。
視機能のエキスパートとして、主に眼科検査、視能矯正、眼科検診、リハビリ指導の4業務を行います。視能訓練士になるには、専門の養成施設を修了し、国家資格である視能訓練士を取得することが必要です。
理学療法士や、作業療法士、言語聴覚士とともに、リハビリテーション専門職と称されるうちの一つ。新しい眼科疾患が発見され、眼科診療・治療の技術も進歩していることから、視能訓練士のニーズは増しており、活躍の場が広がってきています。
作業療法士とは、身体に障害がある人や高齢により身体機能の衰えた人に対して、医師の指示のもとでリハビリテーションを行い、日常生活に必要な能力の回復を援助する職業です。手芸や工芸などのさまざまな作業を通じて心身の回復を促します。
作業療法士になるには、作業療法の養成課程がある大学や短大、専門学校を修了し、国家資格である作業療法士を取得することが必要です。理学療法士の資格を保有していれば、養成課程に2年間通うことで、受験資格が得られます。
理学療法士や言語聴覚士、視能訓練士とともに、リハビリテーション専門職と称されるうちのひとつであり、高齢化が進む社会における需要はますます高まっていくでしょう。職場も病院だけでなく、リハビリテーションセンターや老人ホーム、在宅医療現場など広がりを見せています。
言語聴覚士とは、生まれつきや脳卒中などにより聴覚や言語機能に障害を持つ人に対して、医師の指示のもとリハビリテーションを行い、機能回復や発達促進を援助する職業です。
言語聴覚士になるには、専門の養成課程がある大学や短大、専門学校を修了し、国家資格である言語聴覚士を取得することが必要です。理学療法士や作業療法士、視能訓練士とともに、リハビリテーション専門職と称される資格のうちのひとつです。
日本言語聴覚士協会の調査では、会員の約80%が女性であり、就業時間が比較的規則的であることから、結婚後も長く仕事が続けられるのも魅力のひとつです。
カイロプラクターとは、「カイロプラクティック」という手技療法によって、骨格のゆがみ、とくに背骨の機能異常を調整することで神経の働きの回復を促進する職業です。「カイロプラクティック」は医学的な治療とは異なり、自然治癒力を高めることを目的にした施術で、日本では厚生労働省によって「医業類似行為」に分類されています。
カイロプラクターになるには、国家資格は必要ありませんが、専門技能を身につけるための講座を受講して民間資格を取得し、カイロプラクティック専門のサロンや施術院、整骨院で働くのが一般的です。
日本ではまだ認知度が低い職業ですが、アメリカではカイロプラクターになるには政府認定の大学で博士号を取得し、国家試験に合格しなければならないので、「カイロプラクター=ドクター」という認識が広まっています。
あん摩マッサージ指圧師とは、東洋医学の考え方に基づき、身体をさすったり揉むことによって血行を促進し、身体のこりや痛みを和らげる職業です。
基本的に器具は使用せず、手技のみで施術を行うところに特徴があります。あん摩マッサージ指圧師になるには、専門学校・大学・短期大学等を修了後、国家資格であるあん摩マッサージ指圧師に合格することが必要です。
癒しやリラクゼーション、美容といった分野でもニーズがあり、とくに女性のあん摩マッサージ指圧師の活躍の場が広がっています。あん摩マッサージ指圧師の資格には開業権があり、確かな経験と技術を修得すれば独立開業も可能であることも魅力です。
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