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トイアンナ

トイアンナ

慶應義塾大学卒。P&Gジャパン、LVMHグループでマーケティングを担当。独立後は主にキャリアや恋愛について執筆しつつマーケターとしても活動。新著『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』が2万部を突破。 ブログ:「トイアンナのぐだぐだ」 http://toianna.hatenablog.com/ Twitter: https://twitter.com/10anj10

2020年2月19日

ノースキル文系から始める年収1000万円のキャリア【キャリアの傷痕】第12回

トイアンナさんによる連載「キャリアの傷痕」第12回。この連載では「キャリアに傷がない人間なんていない。でもそこから得る“ジョイ”があるはず」という観点で分析・取材を進めていきます。

第12回は、世間で言われるような「スキル」がない女性が、年収1,000万円を真面目に目指す方法をご紹介します。

年収1,000万円の女性は1%未満

数字だけ見ると、絶望しそうになる

年収1000万円、それがどれほど女性にとって非現実的か。男性で年収1,000万円超えは6%。50人集まれば、その中の3人は年収一本(※1,000万円の通称)超え。夢ではあれど、目指せる夢です。それに対して、女性は1%未満。100人で女子会を開いても、1人もいないわけです。目指す気持ちなんて起こす方がバカだと、笑われるかもしれません。

しかし、目指さなければ夢は決して叶いません。夢はまず描くことから。そして、1度でいいから「実現までの道を描く」ことで始まります。スティーブ・ジョブズが「この前、iPhoneって携帯を作る夢を見たんだけど、まあそんな未来があるわけねーな」と笑い過ごしていれば、私たちは今日もガラケーをポチポチしていたかもしれません。

夢はまず描き、目指してから”私の実現できるラインはここだな”と落としどころを見つける。1,000万円を目指せば、たとえ道半ばで諦めても落としどころが600~800万円になるかもしれません。それだって、女性の平均給与からすれば憧れの世界です。遠くへボールを投げることは、成功のために絶対必要。まずは、1,000万円を手にする自分をしっかり夢に据えてください。

年収1,000万円を女性が掴むには

高額歴を前提とした転職は、ここで手放す

そして、ここからが引き寄せの法則……ではなく、マジメに年収1,000万円を目指すスキルづくりの話です。まず、その年収を得るなら、安定を捨てること。「王道」の道で年収1,000万円を超えるのは、総合商社・外資系コンサルティングファームなど高学歴が前提となった職業ばかり。安定×年収1,000万円以上には、相応の学歴・職歴が求められます。これから大学を受験しなおす覚悟があればそれもよいですが、現実的ではないでしょう。

スキルや学歴がない状態から年収1,000万円を超えるなら、まず「ずっと年収1,000万以上の保障があるサラリーマンとしての仕事」を想像しないことです。たとえば私の仕事はライターです。ライターは案件を受注した分や、それまでの成果に応じて仕事が増えますから、年収3,000万円以上の売れっ子ライターさんもいます。

しかし、それは一生3,000万円の保証を意味しません。来年は年収0円かもしれない、でも生涯平均で年収を割れば1,000万円を超える。そんな暮らしを大丈夫だと思えるなら、実現の可能性はぐっと上がります。

ただし、YouTuberやインスタグラマーなどの「トップ層は年収1,000万円を超えるが、それ以下は赤字」のお仕事はおすすめしません。トップに立つためには、何年もの下積みと、才能が必要です。YouTuberは95%以上が貧困ライン相当しか稼げないとのデータもあります。よほど動画編集が自分の趣味としてハマらない限り、まだバイトした方がよいでしょう。

次に、年収1,000万円を得るまで1年かかるスキルを選ぶことです。「すぐに儲かる!」「楽して年収1,000万!」といった広告は99.999%が詐欺です。すぐに楽して儲かるなら、なぜ大半の人は働いているのでしょうか? 知らないだけ? まさか。私があなたから100万円の講師料をカモりたかったら、そう宣伝します。

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年収1,000万円を女性が超えるならニーズを意識する

ニーズを意識した仕事を探す

まず、年収1,000万円を超えるなら「市場のニーズ」を意識することです。ニーズとは、求められている要素のこと。たとえば、いまならエンジニアはニーズが高い仕事です。が、エンジニアは急激に人口が増えている職業でもあります。単にプログラミングスクールへ通ってエンジニアになっても、普通の会社員としてそこそこの賃金に落ち着く可能性が高いでしょう。SEの平均年収は、実際のところ550万円。1,000万円にはやや遠い年収です。

エンジニアを目指すのであっても「より希少で、より価値のあるエンジニアになるにはどうすればいいか?」を常に意識すれば、年収は伸びます。

たとえば、「エンジニアの難しい用語を、とても簡単にお客様へ説明できるエンジニア」はそれだけで希少性が高まります。営業もできるエンジニアになるからです。もっと言えば、「アパレルショップでお客様満足度1位を取るくらい、接客が得意なエンジニア」は希少です。自力で案件を獲得できるため、フリーランスとして独立してもやっていきやすいでしょう。

また、非エンジニアにとって、エンジニアという仕事は「パソコンのことは全部エンジニアに聞けばいいや」くらいざっくりした理解しかないものです。そこで「私はフロントエンジニアなんで」と自分の領域以外を切り捨てるエンジニアよりも、「あー、検索順位が低くてオンラインショップへのアクセスが少ないんですね。それでしたらオススメは……」と範囲外のことまで簡単に説明できるエンジニアは、お客様から重宝されます。

ここで重要なのは「買い手」のニーズです。

想像してください。あなたは簡単な手術をすることになりました。2人の医師がその手術を執刀できそうです。片方はぶっきらぼうで冷たいけれど、腕は確か(と本人は言っている)医師。腕は普通ですが、親身になって相談にあれこれ乗ってくれる医師。どちらを選ぶかと言われたら、とくに技術差を理解できない専門医療のことですし、親身な医師を選ぶのではないでしょうか。

お金を出す側が誰かを常に想像し、そのお客様が希少だと感じる強みを探しましょう。とくに、特定の技術で世界一を目指すのでなければ、接客・営業と専門知識の組み合わせは大変重宝されます。

年収1,000万円を女性が狙うならスキルを組み合わせる

スキルを組み合わせ、柔軟に働く女性

先ほどの例でも出てきましたが、スキルは組み合わせると強くなります。たとえば、一般事務の年収は329万円です。ところが、VIP向けの接客経験+ビジネス英語の組み合わせができると年収700万超えを狙えます。それくらい「VIP顧客の対応をしたことのある人」と「英語ができる人」の組み合わせが不足しているのでしょう。

私がやっているマーケティングのお仕事も、普通にメーカーで勤務していたら年収1,000万円はかなり厳しいです。ところが、消費者から聞いた内容をまとめるリサーチャーになると、年収800万円~の世界になってきます。ここへ外資系企業向けのレポートを書ける英語力・中国語力があれば、さらに年収アップを狙えるでしょう。

とくに接客や事務などの経験で身を立ててきた人にとっては、専門知識×語学力が手っ取り早い「スキルの掛け合わせ」になります。まず何をしたらいいかわからない……という方は、ぜひ英語の勉強を始めつつ、専門知識を1つ作ってみてください。

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慶應義塾大学卒。P&Gジャパン、LVMHグループでマーケティングを担当。独立後は主にキャリアや恋愛について執筆しつつマーケターとしても活動。新著『モテたいわけではないのだが ガツガツしない男子のための恋愛入門』が2万部を突破。 ブログ:「トイアンナのぐだぐだ」 http://toianna.hatenablog.com/ Twitter: https://twitter.com/10anj10

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