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いづつえり

いづつえり

柑橘農家×ベーグル屋×ライター。「地方に仕事はない」という“常識“を自ら反証することを生きがいにしているパラレルワーカー。横浜出身、天草在住。

2021年1月10日

活躍するシニア人材に求めらることは?未来を見据えていまから取り組むべきこと

siniazinzai

今、私たちの働き方の前提に関わる大きな変化がいくつも起こっています。定年が見えてから準備をすればいいと思っても、その頃には体力ややる気がついていかなくなっているでしょう。

活躍するシニア人材になるために、今からできることはなんでしょうか。いくつになっても求められる「幸せなシニア」になるための条件を考えてみます。

この記事のポイント
  • ①「自分は何をしたいのか」「どんな人生を送りたいのか」を自分に問いかけ、“ワーク”と“ライフ”を共に充実させる。あなたの“やりたいこと”はなに?
  • ②「したいこと」「できること」「やらなければならないこと」が重なるワークは? 謙虚になりすぎず客観的に、“幸せなキャリア”を見つけ出そう
  • ③「好奇心」「健康」「ITスキル」、ライフで心がけたい5つのポイント。基礎的な生活力や、新しいことに対応できる能力を失わず伸ばしていこう

シニア人材として活躍するために。「ワーク」と「ライフ」について考えてみよう

幸せを感じるにはワークとライフの両方の充実が必要

私たちの生活は、「ワーク」と「ライフ」の2つから成り立っています。どちらか一方だけの充実では「幸せ」とは言い切れないでしょう。人生100年時代のキャリア形成で、はじめにしておきたいのは、「自分は何をしたいのか?」「どんな人生を送りたいのか?」という問いかけを自らにすることです

20代・30代のうちから老後を想像するのは難しいかもしれません。しかし、何事も早めに始めておくのが肝心です。

仕事が忙しいと思いをめぐらせる時間と気持ちの余裕は少ないかもしれませんが、折に触れてこうした問を自分に投げかけ、それに答える姿勢を持っておくことが大切なのです。

【ワークの軸】活躍するシニア人材になるためにやっておくべき、2つのこと

目標を設定したらその達成方法を”SMART”で考えてみよう

では、ワークの軸からみていきしょう。

①「したいこと」の中から「できること」を考えていく

長期的なゴールを設定したら、そこに到達するために「できること」を考えていきましょう。「自分には何ができるのか?」「自分にはどんなスキルがあるのか?」を冷静に考えてみます。

「できること」を見つけるためには、謙虚になり過ぎないことも大切です。どんな分野にも上には上がいるもの。「あの人に比べたら自分なんて」と思うことばかりかもしれませんが、これまで自分が積み上げてきたスキルと他人よりも上手にできることを客観的に見てみましょう。

「できること」を見つけるのがひとりでは難しいと感じるなら、家族や友人、職場の上司や同僚に聞いてみるのもよいかもしれません。

一人、二人ではその人の主観が大きいので、できるだけ多くの人に聞いてみるのがおすすめです。何人かの人に聞いてみて、3人以上の人が挙げたポイントは、客観的なあなたの強みである可能性が高いでしょう

②「やらなければならないこと」を整理し実行する

自分の「できること」を発見したら、次に周囲から期待されている「やらなければならないこと」を整理してみます。「できること」をそのまま仕事につなげられる人は多くありません。

一般的に会社勤めをしている人であれば「会社から期待されること」、自分でビジネスをしている人であれば「お客様から期待されること」と自分の「できること」のすり合わせをしていく必要があります。

活躍するシニア人材になるために、“幸せなキャリア”を探す

Will-Can-Must(キャリアの3つの輪)

3つの円が重なる領域が広いほど幸せを感じられる

では次に、「できること」の精度を高めていきましょう。

幸せなキャリアとは自分の「したいこと」「できること」「やらなければならないこと」がぴったりと重なることです。この3つが完全に重なるのは非常に稀なケースなので、集合の円が重なる領域を増やしていくイメージを持つとよいと思います。

ところで、あなたは何のために仕事をしていますか? 自己実現や社会貢献のためという思いもあるものの「生活のために」仕事をしているという人も多いはず。

生活のための仕事はrice work(ライスワーク)と呼ぶことがあります。人生100年時代になって、長い期間働くことになるのなら「生活のため」の仕事から、自分が情熱を持って働くことのできる「life work(ライフワーク)」にできるだけ早くシフトし、ライフワークで生活できるようになるのが理想です。

“ライスワーク”だけで、人生100年時代は長すぎる?

ライスワークをしていると、自分がしたいことよりも「できること」「やらなければならないこと」を優先してしまうことも多いのではないでしょうか。

たしかに、価値の提供が仕事と考えれば、ほかの人より上手にできることには価値があり、それを仕事にするのは戦略のひとつではあります。一時的には「したいこと」より優先しなければならない場面もあるでしょう。

しかし、他人の期待に応え続けるうちに本当に自分がしたいことを見失ってしまうリスクがあることは覚えておいた方がよいかもしれません

筆者個人は、自分が「したいこと」とかけ離れた仕事を続けるには、人生は長すぎると考えています。私たちが幸せなキャリアを築くには長期的な視点が必要です。

ライスワークをどうライフワークにつなげるか。折に触れて自分への問いかけを行い、回り道をしても、一歩ずつ着実にゴールに近づけるようなキャリアの軸を考えていきましょう。

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【ライフの軸】活躍するシニア人材になるために必要な、5つの心がけ

幸せなシニアになるための資質はキャリアにも効く

次に、ライフの軸から考えていきます。

①好奇心

いくつになっても持ち続けていたいのは、好奇心です。以前、ノーベル化学賞受賞者・吉野彰さんのインタビュー記事を読んだとき、何事かを成し遂げる人はいくつになっても衰えぬ好奇心を持ち続けていると感じました。

人は誰でも年齢を経るにつれて保守的になっていきます。一方、好奇心のある人にはこれまでやったことがないことを「おもしろそう」と感じる感性が備わっています。好奇心があれば予想外のことが起こっても楽しめるだけでなく、キャリアの構築にも効くはずです。

②健康

私たちは健康よりも目に見えるお金を優先してしまう傾向があります。しかし、私たちの資本は体です。健康でなれけば、何を食べてもおいしくないし、遊ぶこともできません。ましてや仕事など言うまでもないことです。

病気になると収入が減り、最悪のケースでは無収入になるだけでなく、治療費もかさみます。仕事の関係者には迷惑がかかりますし、家族や友人は悲しみますね。

健康は一朝一夕にできるものではありません。年をとってから意識するのでは遅いのです。好きなことを続け、好きな人と過ごす時間を長く持つために、若いうちから健康的な生活を心掛け、健康的な働き方ができる仕事をしていきましょう。

③コミュニケーション

ここでいうコミュニケーションとは、会話力や語学力のことではなく、他人と自分の違いを認識しそれを楽しめるコミュニケーションに対する姿勢です。

そんなコミュニケーション力と、ひとつ目に挙げた好奇心を兼ね備えた人なら、世界中どこでも生きていけます。

④家事

共働きが当たり前となっているいま、家事能力のない人は性別問わず敬遠される傾向が高まっています。高度成長期には、「男は外で働き、女は家庭を守る」という役割分担によって、お互いの足りない部分をうまく補っていた時代もあったかもしれません。ところが状況は変化しています。

近年は、結婚しない人も増えています。家事代行サービスに全部お願いするという考え方もありますが、多くの人にとって、家事は必要なスキルであるといえます。

とくに筆者が大切だと思うのは、料理のスキルです。料理は自分の健康維持や、友人や仲間とのコミュニケーションに生かすことができます。おいしい料理を作ることができれば、ホームパーティーに友人を招くなどして、おひとりさまでも楽しく充実した生活を送ることができるでしょう。

⑤ITスキル

いまの20代・30代のほとんどが使っているスマホ。スマホ時代になってみんながスマホをはじめとする通信機器を使いこなせるようになったのかと思いがちですが、実はPCを使えない若い世代が増えていることが指摘されるようになりました。

今後技術革新が進んで、いずれPCを使わなくてもよくなる時代がやってくるかもしれません。しかし、当面の間はPCも使えた方がよいと考えられます。技術者になる必要はないものの、テクノロジーを使えるレベルになるのはとても大切なことです。

PCを使うことができれば、場所に縛られずに仕事することもできますし、遠く離れた人とコミュニティを形成することもできます。そうしたことはスマホでもできないことではありませんが複雑な操作や、一枚の画面から得られる情報量などの点で、現時点ではPCに軍配が上がります。

ほかにもビジネススキルに関しては、ポータブルスキルは転職にも有利?20代で身につけておきたい仕事で使えるスキルの記事でも紹介していますので、この機会にご覧ください。

【まとめ】変化への対応力が活躍するシニア人材になるための条件

笑って過ごせる未来のためにいまから準備しておこう

人口減少や高齢社会に突入した日本で、私たちはまだ誰も歩んだことのない社会を歩むことになります。すでに、雇用や年金制度などに次々と変更が加えられているように、今後もさまざまな場面でルール変更が行われていくでしょう。

そうした中、これからの時代は「やりたいことがない」人にとって厳しい時代になっていくといわれています。いつでもどこでも求められる人材になるためには、ワークとライフの軸の両面から「やりたいこと」「できること」「やらなければならないこと」の中で、自分の価値を高めていくことが必要です

幸せなシニアになるために、いまから変化に対応できる能力を身につけることを意識していきましょう。

出典:【自己分析のフレームワーク】自分は何がしたいのか?-ProCommit
出典:徹底取材! ノーベル化学賞の偉業を成し遂げた旭化成名誉フェロー吉野彰さんの3つの原動力-FNN PRIME

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