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長井杏奈

長井杏奈

生きるために食べるというより、食べるために生きている節があるフリーライター。好きが高じてグルメ系の記事を書くようになる。他には、ウェディング、トレンド、人事・採用系がメインジャンル。ライターの傍ら、司会・MC業も務めるパラレルワーカー。趣味は、一人旅に出ること、小説を読んだり書いたりすること、飲み会の幹事をすること。

2019年12月5日
スペシャリストたちの7つ道具

ジョイマン 高木晋哉(お笑い芸人)/「大丈夫だよ、意外に」どん底で見つけたポエムというJOY 後編

インタビュー:ジョイマン高木晋哉(お笑い芸人)

2008年、日本を席巻したお笑いブームの渦の中にあるコンビがいた。ラップ調のネタとコミカルな動きが特徴的な「ジョイマン」だ。時は移り2019年現在、ジョイマンは各種メディアで「一発屋」の烙印を押されている。

しかしここ数年、風向きが変わってきた。高木氏のポエムなツイッターや、サイン会に参加者が集まらないという衝撃的な事件を経て、じわじわとまた露出が増えているのだ。前半では、お笑い芸人を目指したきっかけから再ブレイクまでの軌跡を辿った。今回の後半では、高木氏の仕事で欠かせない7つ道具を中心に紹介する。


< 前編:一発屋の光と影。「サイン会0人事件」を乗り越えて

ジョイマン 高木晋哉氏の7つ道具

インタビュー:ジョイマン高木晋哉(お笑い芸人)7つ道具

移動中に寝ていたら、隣の人のカメラロールが自分の隠し撮りでいっぱいだったこともある

ここからは、高木氏が仕事で利用している7つ道具について紹介する。

1.衣装

ジョイマン高木晋哉(お笑い芸人)7つ道具

書類ではなく衣類の収納にも長けているケース

高木氏といえば白いシャツと黒いパンツのイメージが強い。パンツは自宅からはいてくることも多いが、シャツはしわにならないよう書類用ケースに入れて運んでいるという。

「このケースをいいねと言ってもらえることも多いんですけど、なぜか真似する人はいないんですよね」と語る高木氏。これは芸人でなくとも、着替えのシャツを持つ機会があるビジネスマンにはぜひ取り入れてほしい技だ。

2.眼鏡

ジョイマン高木晋哉(お笑い芸人)7つ道具

一度、眼鏡を変えたら舞台で滑ったことがあり、それからこの眼鏡に固定している

実は高木氏、プライベート用と舞台用で眼鏡を使い分けているという。初めてラップネタが大ウケしたときから、この細い眼鏡を使っている。普段使いの眼鏡の方が大きく表情がわかりやすいが、そもそもこの眼鏡でないと高木氏だと認識されないこともあるという。

3.ポエム帳

ジョイマン高木晋哉(お笑い芸人)7つ道具

ネタ帳とは別にポエム帳を持ち歩いている


ポエムになりそうなことを書き留める手帳を持ち歩き、仕事帰りにその日の仕事を思い返したり、移動中に車窓に映る自分を見ながらメモを取ったりする

「音楽を聴きながら描くことが多いです。毎日思ったことを書いておくのですが、途中まで書いて、次の日続きを書くこともあります」。

4.イヤホン

ジョイマン高木晋哉(お笑い芸人)7つ道具

音楽を聴いて車窓に映る自分を見るとその世界観に浸れるという

仕事で移動が多いため、その際に音楽を聴くという。とくに遠方に行くときは大活躍だ。もともとロック系が好きだったが、ラップネタを始めてからラップを聞くようにもなった。ほかにも洋楽など、幅広いジャンルを楽しんでいる。

5.パソコン

ジョイマン高木晋哉(お笑い芸人)7つ道具

メルカリユーザーの高木氏、もしかしたらファンが知らず知らずのうちに接触しているかもしれない

書きものの仕事が多い高木氏だが、意外にもパソコンを購入したのは一年前だという。それまではスマホで入力していたが、長文を書くためにはやはり必要だ。書きもの以外に、どんなことに利用しているかも質問した。「メルカリですね。あれ、安いですよね、本当によく使ってますよ。買うことも売ることも、どっちもあります」。

6.NIKEの靴

ジョイマン高木晋哉(お笑い芸人)

お気に入りの靴で驚くべき跳躍力を見せてくれた

普段用と舞台用で分けている。高木氏のネタは軽快なステップが特徴だが、実は年々より高く飛ぶようになっている。最近では、ライブに来た客があまりの跳躍力に笑いよりも驚きの声を上げるという。どうせならもっと高く飛びたいと思っていたところ、先輩芸人から紹介されたのがこのNIKEの靴だった。これを履いて以来、さらに高く飛べるようになった。

7.フリース

ジョイマン高木晋哉(お笑い芸人)7つ道具

移動中や控室など、冬の間はこの一枚が大活躍するという

非常に寒がりだという高木氏。比較的低い温度に設定されがちな控室でも風をひかないように、必ず一枚は織物を持っているという。「とにかく明るい安村」氏と楽屋が同じになった日、空調問題が発生した。

「安村さんは楽屋でもあの格好なんですが、それでも暑いと。でも僕もこれ以上温度を下げられたら困ると主張したんですよ。結局、楽屋にいたほかの芸人にどっちが正しいか決めてもらったんですが『安村さんと高木さんの間がいいです』と言われて終わりました(笑)」

将来のビジョンなんて、聞かれても困る

ジョイマン高木晋哉(お笑い芸人)

売れっ子時代よりもゆとりができ、本を読む時間もとれるようになった

少しずつ書く仕事が増えてきたという高木氏、以前はよく純文学を読んでいたという。

「僕はマンモス高校にいながら、一人も友達がいなかったんです。だから小説を読んでいて、とくに『人間失格』はめちゃくちゃ読みました。暗い雰囲気のものや純文学が好きですね。芸人になってから読まなくなりましたが、いままた読んでいます」

書く仕事に関しては、まだまだだという高木氏。ツイッターが注目されているが、やはり140字にまとめる力と長文を書ききる能力は別物だ。「使う筋肉が違う」からこそ、又吉直樹氏など先輩芸人の小説作品を読み勉強をしている。

ジョイマン高木晋哉(お笑い芸人)

先のことがわからないからこそ、おもしろいという

取材を受けることも増えている高木氏だが、そこで困る質問が「将来のビジョン」についてだそうだ。

「ビジョンなんて言われても困りますよね。そういう人はほかにもいると思うんですが、僕からは『大丈夫だよ、意外に』と言いたいです。僕自身は、芸人になった時点でそういうものは捨てましたが、なんとかなっています」

ビジョンを持たず過ごし、突拍子もないことが起こることこそがおもしろい。それに、辛かったら周りに言えばいい。「サイン会0人事件」を経験したからこそ、「辛いときは周りが助けてくれるから」という言葉が力強い。「将来の夢が持てない、ビジョンがない」と悩んでいる人へのメッセージとして熱く語った高木氏。就活や転職で途方に暮れている読者にとって、励みとなる一言に違いない。

取材後記

取材中、ネタを一節披露してくださるなど終始和やかに話をうかがうことができた。写真撮影では話にもあった跳躍力を惜しげもなく発揮し、取材班から思わず「おお!」「高い!」という声が漏れるシーンも。そのサービス精神に改めて編集部一同よりお礼をお伝えしたい、「ありがとう、オリゴ糖!」

高木晋哉さんのご紹介

ジョイマン高木晋哉(お笑い芸人)
高木晋哉/お笑い芸人
神奈川県横浜市青葉区青葉台出身。桐蔭学園高等学校出身。早稲田大学教育学部国語国文学科に入学、三年次退学。2003年4月、同級生であった池谷和志氏とジョイマンを結成、東京NSCに8期生として入学。2013年、『ななな』(晩聲社、2013年)を出版。

高木晋哉さんのリンク集

Twitter:@joymanjoyman

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