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真貝 友香

真貝 友香

携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティングに従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 子育て、教育、キャリア、テクノロジー、ビューティなど好奇心の赴くままに取材・執筆中。 好きなものはお酒と映画と化粧品。海外航空券を検索して妄想に耽ることも好きです。

2020年8月13日
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広報・PR 道本美森(株式会社ヤッホーブルーイング)「好きを伝えたい」が全ての原動力

インタビュー道本美森/広報・PR(株式会社ヤッホーブルーイング)

「よなよなエール」を筆頭に「インドの青鬼」「水曜日のネコ」などネーミングもパッケージもユニークなクラフトビールで知られるヤッホーブルーイング。道本美森さんは「よなよなエール広め隊」として会社の魅力を伝える広報・PRを務める傍ら、プライベートでは幼少期から長く続けている和太鼓でお祭りにも出演するワークライフバランス重視派。
常に自分の「好き」と向き合うことで仕事もプライベートも楽しく過ごせると語る彼女に、生い立ちやキャリア、そしてこれからについて話を伺った。

好きなことに熱中した幼少期

インタビュー道本美森/広報・PR(株式会社ヤッホーブルーイング)1

幼少時代、近所のお祭りで。ピンクの法務を着ているのが道本さん

道本さんが幼少期を過ごしたのは長野県茅野市。豊かな自然に恵まれた環境で、毎日放課後は友人と外で遊んだり、図工の塾に通ったり、英語やダンスなどの習い事を積極的に楽しむ、活発な少女時代を送った。

その中でも、道本さんがとりわけ夢中になっていたのは和太鼓だ。

「茅野市のある諏訪地域は御柱祭で知られるエリアということもあって、小さい頃からお祭りや日本の文化は身近な存在でした。太鼓は元々、幼稚園時代に母に連れられて習い始めたのですが、ただシンプルに楽しいことが大きな魅力でした。
自分がやってみたいと思うことは何でもやってみるところや、何か迷ったときは自分が面白そうと思った方向に進むように決めているのは、子ども時代から続くベースになっているかもしれません」と原体験について語る。

しかし、中学2年の時、一家で神奈川県に転居することとなり、大きな環境の変化が訪れる。
中学校入学から1年経過し、すでに人間関係の出来上がったところに入っていくことは、若干の抵抗もあった。最初のうちは周りから浮かないようにソツなく行動することにとらわれ、なかなか自分を出せずにいたと当時を振り返る。

悩み多き思春期に一番の相談相手となってくれた、母親の「自分が楽しいと思えることや好きなことに向かって進んでいけばいいよ」という言葉に背中を押されるように、再び和太鼓を習い出した道本さん。
そこには、普段の生活ではなかなか知り合う機会のない年上の仲間も多く、世代の異なる人々と関わることは、学校と家以外に自分の居場所を感じられ、自分の視野を大きく広げてくれるきっかけともなった。

好きから見つけたヤッホーブルーイングでの仕事

インタビュー道本美森/広報・PR(株式会社ヤッホーブルーイング)2

サークル活動に明け暮れた大学時代。この時期に出会った「好き」がその後のキャリアにも繋がっていく

もっと自分を出せる環境に身を置きたい。そう感じた道本さんは高校では吹奏楽部でパーカッションを始め、大学に進学後は民謡研究会合唱団(みんけん)のサークル活動を通して、和太鼓に触れる毎日を送ることになる。
演奏依頼の窓口対応から外部とのコミュニケーションにやり甲斐を感じたり、飲み会でお酒の楽しさに目覚めたりといった、今の仕事に繋がる「好き」を見つけたのもこの時期だった。

「サークルの活動が活発で、飲み会の席も頻繁にありました。
元々、母親がビール好きで、日常的に食卓にお酒がある生活だったので、私自身もお酒を飲むことに抵抗はなく、飲み始めた頃からビールは大好きで。
様々なメーカーの製品を飲んでいましたが、特に好きだったのは、ドゥシャス デ ブルゴーニュというベルギービール。それまで飲んでいたビールとは味やパッケージも異なっていて、ビールって面白い、と多様性に気づいた1本でもありますね」

就職活動でも優先していたのは「好きなものに関わりたい」という気持ち。太鼓や日本の文化以外に好きなものというと食べること、飲むことだったため、食品・飲料メーカーなどを中心に企業研究を進めた。
同時に、幼少期の楽しい想い出がある長野県で働いてみたいという想いも強くあったと言う。長野県だけに絞ると求人の数が限定されてしまうため、長野県と関東圏で幅広く探すことにするが、今の勤務先であるヤッホーブルーイングとの出会いはある日突然やってきた。
何気なく飲んでいた缶ビールの商品表示を眺めていると製造元が長野県軽井沢町と書いてある。
「大好きなビールをつくっている企業の本社が長野県にある! ここで働きたい! 」という直感が働いた。

「採用面接では、チームで仕事することに重きを置いていると説明を受けたので、私自身もサークル活動でチームとして頑張ったことをアピールしました。就職先がなかなか決まらず、早い段階で内定をもらっている友人と比べると遅れをとっているようで焦りを感じた時もありましたが、ヤッホーブルーイングの試験は面接もすごく楽しく、ここで働けたらきっと楽しいだろうな、自分に合っているだろうなという予感はしていました」

魅力を知り、魅力を伝える広報の仕事

インタビュー道本美森/広報・PR(株式会社ヤッホーブルーイング)3

入社後自社の醸造所を案内する様子。「飲み会では勉強だ!と他社のビールも積極的に飲んでいます」

念願かなって2015年4月に入社。色んな部署を経験して、社風を体感してから本配属にしたいという会社の育成方針から、最初の1年は通販受注を兼ねたお客様対応、ビールの醸造、通販の営業と3つの部署でOJTに取り組んだ。
その後、社長アシスタント、顧客対応業務を経て、入社5年目で学生時代からの憧れであった広報に異動となる。現在は「よなよなエール広め隊」として、メディア対応に従事している。
商品の魅力を伝える仕事がしたいと思っていたので、タイミングよく異動できたことは大きな喜びです。
首都圏のメディアの方と接する機会も多いのですが、長野県にいることで、お話しできるネタがたくさんあって、環境も含めて魅力を伝えられるのも地方の企業ならではの面白さですね。
しかし、私の言葉がヤッホーブルーイングの回答として受け取られることになると思うと、影響力の大きさに驚いてしまいます。面白いと同時に責任の重い仕事であることを痛感する毎日です」

問い合わせ内容に対して自信を持ってはっきりと答えられない時、一度回答したものの、調べ直してみると答えが異なり、訂正の連絡をする時は「自分はまだまだだな」と反省する場面だ。

「特に、電話での問い合わせが苦手な時期は、『調べ直して、改めて回答します』とその場で即答できないことも度々ありました。
担当した問い合わせを自分で処理しきれず、上司に対応を任せることになった時は、自分で完結したかったのに……と悔しさが残りましたね」

チームで動くことを推奨されていると理解しているつもりでも、1人でこなさなくてはいけないと思い込んでキャパシティオーバーしてしまう経験は入社間もない頃にもあった。
成果を出さなくてはと自分を追い込んでしまったり、焦りからズルズルと残業してしまったり、うまくバランスが取れずに行き詰まってしまう時期もあったが、社長アシスタントを務めていた入社2年目に、社長自ら、「何か困っていることない?」ときめ細かくケアしてくれたことから、相談することや1人で抱え込まない重要さを実感した。

インタビュー道本美森/広報・PR(株式会社ヤッホーブルーイング)4

ファインイベント「よなよなエールの超宴」でのキャンプファイヤーの司会も全力で楽しんだ

「仕事はもちろん好きだけど、プライベートも大切にしたいから、メリハリをつけたい」
今も週1回は和太鼓の練習に通い、お祭りや発表会に出演することもあるそうだ。
「力を使うので身体もスッキリするし、いいリフレッシュになっています。学生時代も実感しましたが、仕事以外に自分の居場所や人間関係があることってすごく大事だなって思うんです」

仕事のモチベーションを向上するために業務のブラッシュアップにも意欲を示す。

「社外の人と接することが多いですが、広報の仕事というのは会社の魅力を伝えるために社内のことをよく知る必要があります。日頃から目を向けているつもりでも、組織文化や他の部署が実際に行っていることは案外知らないもの。社内ネットワーク内の資料を検索したり、共有された議事録にくまなく目を通したり、積極的に情報を取得するようにしています。資料だけでは分からない事であれば、直接聞きに行くなど、コミュニケーションをマメに取ることも重要ですね」と日々、地道な努力をこつこつと積み重ねている。

「自分の担当した案件が世に出て、SNSで拡散され、ポジティブなコメントがついていると達成感がありますね。家族や友人が目にしてくれたと報告してくれることも大きなやり甲斐につながります。
『今、課題だと思っていることも、経験を重ねることで出来るようになることもあるんだよ、だから失敗しても引きずらずにチャレンジしてみて』って先輩に言ってもらえたことも励みになっています。今の仕事ももっと場数を踏んで度胸をつけていきたいです」

色んな仕事に挑戦して、新たな「好き」を見つけたい

インタビュー道本美森/広報・PR(株式会社ヤッホーブルーイング)5

2018年にお台場で開催されたファンイベント「よなよなエールの超宴」にプロジェクトメンバーとして参加。ステージのコンテンツ制作などに関わった

プライベートでは昨年社内の男性と結婚したばかり。パートナーの影響で目下、インド音楽に興味津々だそう。

「彼がタブラ(インドの太鼓の一種)を演奏するので、私も興味が出てきて……。和太鼓はもちろん、吹奏楽部でもパーカッションをやっていたので、打楽器につい惹かれてしまうのかも。時間ができたらそのうちタブラも習ってみたいです」

今後のキャリアについては、広報という枠には限定せず、色んな仕事に挑戦していきたいと語る。
「まだ経験したことのない営業職もやってみたいし、やっぱり広報が一番合っていると思うかもしれません。やってみたいことをどんどん挑戦させてもらえる職場なので、色んなことを一通り経験してから、これと思うものに腰を据えられたら理想ですね。将来的にはヤッホーブルーイングと言えばこの人! と思われる存在を目指したいです」

職場には産休・育休を経て、子育てしながら仕事をする女性も多く、ロールモデルとして身近に感じている。
いつかは子どもも欲しいし仕事も続けたい、そしておばあちゃんになるまで和太鼓もずっと続けたい、と常に自分の「好き」に向き合う道本さん。
これから就職を考える人たちにも「好き」なことを大事にしてほしいと語る。

「人と接することやコミュニケーションを取ることだけじゃなくて、情報収集したものをまとめて表現することが好きっていう人にも広報の仕事は向いているんじゃないかなって思います。
もちろん、仕事だから全部好きなことばかりとはいかないけれど、平日は毎日8時間とか時間を費やすものだから、好きとか楽しいって気持ちを大事にしてほしいですね」

インタビュー道本美森/広報・PR(株式会社ヤッホーブルーイング)6

画面越しでも好きな仕事を楽しんでいる道本さんの生き生きとした様子が伝わってきました!

広報・PRの仕事について詳しく知るには職業ナビ!
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道本美森さんの取材後記

この日、オンライン取材に応じてくれた道本さんは、新型コロナウイルス感染症の影響で、2月末からずっと在宅勤務を続けているそう。
リモートワークで業務に支障はないけれど、同僚と他愛もない雑談ができないのはちょっとさみしいんですよね、と笑う道本さんの言葉の端々からは、会社や仕事、ビールに対する「好き」が溢れていました。
キャリアやライフプランは考え出すといくらでも難しくなってしまうもの。それよりも「自分は何が好きなんだろう? 」とフラットに考えてみることで、自分にとって一番の正解が見つかるのかもしれません。

道本さんからのビデオメッセージ

@ジョイキャリア インタビューチャンネル

道本美森さんのご紹介

インタビュー道本美森/広報・PR(株式会社ヤッホーブルーイング)7
道本美森/株式会社ヤッホーブルーイング 広報・PR
ニックネーム:どんちゃん
神奈川県出身。横浜国立大学卒業後、2015年にヤッホーブルーイングに入社。1年間社長のアシスタント業務を務めた後、顧客対応部門に配属。経営理念浸透を目的とした社内PJのリーダーとして表彰企画「YOYね!」を推進した。2019年より広報部門に配属となり、日々「よなよなエール」を広めるために活動している。 

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携帯向け音楽配信事業にて社内SE、マーケティングに従事した後、妊娠・出産を機にフリーライターに転向。 子育て、教育、キャリア、テクノロジー、ビューティなど好奇心の赴くままに取材・執筆中。 好きなものはお酒と映画と化粧品。海外航空券を検索して妄想に耽ることも好きです。

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