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長井杏奈

長井杏奈

生きるために食べるというより、食べるために生きている節があるフリーライター。好きが高じてグルメ系の記事を書くようになる。他には、ウェディング、トレンド、人事・採用系がメインジャンル。ライターの傍ら、司会・MC業も務めるパラレルワーカー。趣味は、一人旅に出ること、小説を読んだり書いたりすること、飲み会の幹事をすること。

2020年10月15日
ウーマンリンク

スポーツインストラクター 木村亜莉沙(株式会社ティップネス所属)|笑顔と元気をいかして幅広いフィールドで活躍

インタビュー-スポーツインストラクター/木村亜莉沙(ティップネス所属)

大手フィットネスクラブ 「ティップネス」のスポーツインストラクターとして、多くの会員にレッスンを教える木村亜莉沙さん。その活躍の場はティップネスの店舗だけにとどまらない。たとえば、テレビ番組内のエクササイズを紹介するコーナーでレギュラー出演したり、オンラインフィットネス「torcia(トルチャ)」で講師を務めたりするなど幅広い。そんな彼女はどんな強みを持ち、何を考え仕事に向き合っているのだろうか。話を伺った。

スポーツインストラクターの原点は、幼少時代の毎朝5時半からの水泳練習

取材風景1/スポーツインストラクター木村亜莉沙(ティップネス所属)

取材中も終始持ち前の笑顔が輝く木村さん

その笑顔と元気さから、ジム会員からの人気が高い木村さん。持ち前のパワフルさは、幼少期から顕著であった。なんと2歳から水泳を始め、練習に励んでいたという。小学校に入ってからは練習も本格化し、中学3年まで毎朝5時半から7時まで選手コースを泳いだ。登校後は疲れ切っているかと思いきや、好きな授業は体育で休み時間には男子たちと校庭を走り回るという元気な学生だった。

「昔から目立ちたがり屋で、みんなの前で踊ったりしていました。体を動かすことが好きだったんですよね」

そんな木村さんが入学した中学校には水泳部がなかった。そこで入部したのがソフトボール部。水泳と違い集団競技であるため、自分だけの力では勝つことはできなかった。

「リーダータイプではあったのですが、あまり喋るのは得意ではなくて。口で言うより背中で見せようと、一生懸命練習しました」

真面目一辺倒に練習するだけではなく、チームメイトが落ち込んでいれば、笑顔と元気を用いて笑わせた。そんな木村さんがチームの中心人物となっていったのは、自然な流れだった。

高校では憧れのチアリーディングを始めるつもりだった。きっかけは、兄が出場する高校野球の応援だった。そこでキラキラとしたチアリーダーが応援している姿を見て興味を持った。その後、テレビで観たアメリカのプロアメリカンフットボールリーグNFLのチアリーダーに強い憧れを抱いたのだ。

しかし水泳での推薦入学だったため、実際には水泳漬けの毎日。そんな彼女に新しい道を示したのは、高校の教員だった。

「先生に日本体育大学のチアリーディングは歴史があってすごいと教えてもらいました。それで、チアをそこでやりたいと思ったんです」

日本体育大学はスポーツの名門だが、水泳と勉強のどちらも手を抜くことなく努力を続けた。その結果、指定校推薦で見事志望校に入学できた。

スポーツ経験からつながったフィットネスクラブで働く選択

取材風景2/スポーツインストラクター木村亜莉沙(ティップネス所属)

オンとオフの切り替えが上手く、休日は旅行やサーフィンを楽しむ

日本体育大学では念願のチアリーディング部に入部し、練習に没頭した。大学4年生の12月までチアの大会があるため、木村さんはそれが終わるまで本格的に就活をすることはなかった。集大成となる大会が終わったころにようやく足を運んだ大学のキャリアセンターで、その後の人生を決めるきっかけがあった。

「キャリアセンターに行ったら、ティップネスの社員が説明会をするというチラシがあったんです。それを見て、軽い気持ちで足を運んでみました」

もともとフィットネスクラブで働きたいという思いがあったわけではない。しかし説明会で話を聞いてみると、自分自身の強みである笑顔と元気をいかせる場所だと感じた。そして、面接を受けることを決める。

ティップネスには総合職と専門職の2種類がある。木村さんは、店舗運営をするうえでのマネジメント業務全般に携わる総合職を選択した。しかし面接で思わぬ提案を受ける。

「小さい頃から人の役に立つことが好きでした。目の前にいる人を元気づけたり、何をしたら相手が喜んでくれるかな? と、そんなことばかり考えていました。

それにいつも笑顔で元気に活動しているタイプなので、そういう強みをいかせるのは専門職だよと言っていただき、途中で変更しました」

専門職ではジムで接客をしつつ、レッスン業務全般を担当する。すべてのレッスン業務を習得してインストラクターの育成も行うというキャリアアップが用意されているのが専門職の特徴だった。

その後、順調に面接を進めて内定を獲得。晴れてティップネスのインストラクターとしてのキャリアを歩み始めることとなった。

スポーツインストラクターとしてお金をいただくことの厳しさ

取材風景3/スポーツインストラクター木村亜莉沙(ティップネス所属)

ポジティブな印象だが、悲しいときは家で思い切り泣いて気持ちを切り変える

専門職の枠で入社した木村さんは、入社直後からいろいろな研修を受けた。ヨガやエアロビクス、格闘技、ダンスなど、ティップネスのあらゆるレッスンを学び、一年目は週に3日研修を受けて2日は現場で勤務するサイクルを繰り返した。

「研修は覚えることも多くて大変でしたが、もともと体を動かすことが好きだったので楽しんでできました」

そして、一通りの研修を終えた木村さんは、初めてレッスンを担当したその日に挫折を味わうことになる。

「レッスンが終わった後にお客様と話す機会があるのですが、そこで『あなたのレッスンにはお金を払えない』と言われました。あのときは、さすがにメンタルがズタズタになりました」

初めてのレッスンで厳しい評価を受けた木村さんは、ショックの色を隠せなかった。そのときに声をかけてくれた支配人の言葉にはっとした。「お前の長所は何だ。今日はそれをいかせたのか」 。

入社面接で買われた元気と笑顔という強みをまったくいかせないままレッスンを終えてしまった。そのことに木村さんは気がついたのだ。

「ちゃんとやらなきゃ、先生としてしっかりしなきゃと思うあまりに自分の良さが出せていなかったんです。私がやっていて楽しくないのに、お客様が楽しめるわけありません。次からは、もっと楽しんでやらなきゃと思いました」

一か月が経った頃、木村さんは笑顔で人前に立つことができるようになっていた。自分自身も楽しみながら、お客様が楽しめるレッスンをできるように変わっていったのだ。ある日、「あなたのレッスンにお金は払えない」と言った顧客が再びレッスンを受けに来た。

「『すごくよくなったね!変わったね』とあのときのお客様に言ってもらえました。楽しくレッスンを受けていただけて、その後も私が次の店舗に異動するまで毎週欠かさずレッスンに参加し続けてもらえたので、すごく嬉しかったです」

取材風景4/スポーツインストラクター木村亜莉沙(ティップネス所属)

新会員は緊張が一目でわかるほどだが、レッスン後は晴れやかな笑顔になっている

そう語る木村さんに、レッスンで大切にしている考えを聞いた。

「レッスンを見て参加してみたいと思ったり、実際に受けたときにまた参加したいと思ってもらえたりするようなレッスンを目指しています。別の言い方をすれば『大切な人に紹介したくなるレッスン』。また、ヨガや格闘技といったレッスンのカテゴリーに関係なく、レッスンの中で自然とお客様が笑顔になる瞬間を必ず作るようにしています」

いまでは、「お金が払えない」と言われたことなど嘘のようである。彼女のレッスンに参加した多くの人が体を動かす喜びを味わっている。

子どもから大人まで幅広く対応するレッスンの工夫

取材風景5/スポーツインストラクター木村亜莉沙(ティップネス所属)

参加者からは「木村さんのレッスンは元気が出る」と言われることが多い

木村さんは入社2年目から、2歳半以上の子どもを対象としたキッズ向けの水泳クラスも教えている。学生時代から鍛えた水泳の実力があるため簡単にこなしているかと思いきやそんなことはないという。

「教える相手がお子さんということで、これまでと違う大変さはあります。大人と違ってレッスンがつまらなければ、話を聞いてもらえません

その代わり、楽しんでいるときの表情は大人以上に生き生きとする。レッスンが楽しければずっと笑いながら楽しんでくれる。その姿を見ていると喜びもひとしおだ。

指導の際は、話に集中してもらいやすいように教え方も工夫している。

「大人になら『腕をしっかり伸ばしてください』と言えば伝わるところもお子さんには『キリンの首みたいに、ぐーっと伸ばして』というように想像が膨らむように説明しています」

こうした小さな工夫が重ねられている木村さんのレッスンはとても人気が高い。

木村さんの業務はレッスンだけにとどまらない。先輩として新しく入社した社員の育成にも携わっている。研修を終え現場に出た後輩たちのレッスンのモニタリングをし、よりハイクオリティなレッスンを実現できるようアドバイスをしている。

「インストラクターは、ティップネスにとっていわば商品。だから中途半端な状態でお客様にレッスンを提供するわけにはいきません」

プロ意識の高い木村さんに悩みを相談する後輩は少なくない。そういうときは「まずは安全第一、そして自分がレッスンを楽しむこと」と伝えているという。そう、木村さんが初めてレッスンを担当して挫折を味わったときに気づいたことだ。

「失敗したらどうしようと考えるのではなく、どういう風に楽しむかという方向に考え方をシフトしなくてはいけません。不安はお客様に伝わるし、すぐに伝染します」

自分と同じ思いをしてほしくない。だからこそ彼女は、現場に立つ後輩に楽しむことの大切さを一番に伝える。

テレビやオンライン、時代の変化に対応するレッスンのスタイル

取材風景6/スポーツインストラクター木村亜莉沙(ティップネス所属)

家族は必ず録画して、彼女の番組を見逃さないようにしている

木村さんはティップネス店舗だけでなく、テレビ番組でも活躍中だ。2019年4月から日本テレビの情報番組『バゲット』にて、「バゲットトレーニングクラブ」というコーナーを担当している。コーナーでは「カラダが変わると気分も上がる!」というコンセプトのもと、視聴者にさまざまなエクササイズを紹介している。

番組制作者からティップネスのインストラクターを起用したいという話を受けた担当者は、自然と木村さんの顔が思い浮かんだそうだ。

「お話をいただいたときは、すごくびっくりしました。でも新しいことにチャレンジしたい! 体を動かすことの素晴らしさを伝えたい! と思い、迷うことなくぜひやらせて下さいと伝えました」

テレビを通したエクササイズは、普段のレッスンとは何もかもが違う。試行錯誤の結果、何よりもまずは楽しさを伝えることにプライオリティを置くことにした。

「テレビの前にいる視聴者の方に向けてやっているので、反応は見ることができません。だからこまかいことは置いておいて、とにかく『運動するのって、楽しいな』と思ってもらえるようにしています」

テレビに出た反響は大きく、レッスン後に会員から声をかけてもらうことも増えたという。また、番組を観て初めてティップネスに足を運んだ人もいた。彼女の笑顔と元気が、テレビという媒体を通じて広く伝播したのだ。

オンラインフィットネス「torcia(トルチャ)」で感じたオンラインならではの壁

取材風景7/スポーツインストラクター木村亜莉沙(ティップネス所属)

グループレッスンは仲間と頑張れるため、トレーニングを継続しやすいという

順調に仕事をしていた木村さんだが新しい壁にぶつかった。世界中に広まった新型コロナウイルスである。フィットネスジムは苦境に立たされたが、ティップネスも例外ではなく会員数が激減した。

最も難しい時期はなんとか切り抜けたが、まだまだ課題は山積している。ティップネスではコロナ禍をきっかけにジムに通うだけでなく、自宅でのエクササイズもできるようオンラインフィットネス「torcia(トルチャ)」のサービスを開始した。

torciaのレッスンはライブ配信がメインだが、録画されたレッスンをいつでも視聴できる「見逃し配信」もある。木村さんはここでも講師を務めているが、リアルでのレッスンとは異なる難しさがあるという。

テレビと同様に画面の向こうにいる会員の反応を直接見られないのは大きい。もしやり方が間違っていても具体的に修正することもできない。そこで木村さんは考えた。

「このポーズをするとこういう風に思う人がいるなということを想定して、それにあった言葉をかけています。そうすると、自分に話しかけていると感じられるかなと思っています」

もちろん、オンラインレッスンならではのメリットもある。これまで忙しくてジムに通う時間がなかった人も自宅で簡単に運動ができるようになった。仕事で時間が合わない、家事の合間に体を動かしたい、そんなニーズをしっかりと満たせる魅力がある。

取材風景8/スポーツインストラクター木村亜莉沙(ティップネス所属)

現在、レッスンや接客時はマスクを着用し安全面に最大限配慮している

新型コロナウィルスにより一時は店舗を休館していたが、現在では安全面に配慮しながらスタジオでのレッスンも再開している。

「マスクをつけながらのトレーニングのため、以前よりもお客様の体調面をしっかり見るようにしています。常に全体を観察して、顔色や表情に気をつけています。また、レッスン前後のコミュニケーションもコロナ前より多く取るようにしています」

そんな木村さんも参加するオンラインフィットネス「torcia(トルチャ)」。WEBで入会ができますので、お試しいただいてはいかがでしょうか。

ティップネス

参加者に合わせたレッスンが人気の秘密

取材風景9/スポーツインストラクター木村亜莉沙(ティップネス所属)

レッスンだけでなく、接客などの業務もこなす

新型コロナウィルスという難局を乗り越え、木村さんのレッスンにも少しずつ人が戻ってきた。彼女のレッスンが人気である理由、そのひとつはきめ細かい気遣いだ。

レッスンの際はすぐに始めずコミュニケーションのために少し世間話をするが、トピックは参加者の年齢層に合わせているという。高齢者が多ければ、時事ネタなどを話すというふうに。レッスン中の説明も「引き締まる」ではなく「この筋肉がつけば買い物かごを楽に持てるようになる」と表現するなど、相手に合わせて言葉を選んでいるそうだ。

やりたいことを思い切って口に出すことで理想を実現

木村さんは教える側として自分自身の体作りも大切にしている。会員が「あんな風になりたい」と思えるような姿になるためにトレーニングは欠かさない。食べることが好きなので食事を制限するのではなく、体を動かしてバランスを取る。

そんな彼女が仕事をするうえで大切にしているのは、常にチャレンジすることだ。何かやりたいことができたら、頭で考える前にまず行動してきた。その積み重ねがいまの成功につながっている。

やりたいと思ったことはどんどん声に出して、動いてみることが大切だと思います。それから、目の前の仕事に全力で取り組むことも大切です」

取材風景10/スポーツインストラクター木村亜莉沙(ティップネス所属)

常に前を向き、これからもやりたいことに正直に、キャリアを積み重ねていく

ティップネスに入社して今年で6年になる。これまで多くのチャンスを手にしてきた彼女の今後の目標は、海外からのゲストにレッスンをすることだ。

「英語で指導できたらかっこいいですよね。身振り手振りも大切ですけど、しっかり伝えられるように英語の勉強をしたいと思っています」

最後に、好きなことを仕事にしたいと考える人へのメッセージをいただいた。

「人生で好きなものに出会えること自体がラッキーだと思います。だから何か見つけたら、まずは行動すること」

一歩目を踏み出すには勇気がいるが、行動すれば何か変わるかもしれない。失敗を恐れずにチャレンジしてほしい。そして、自分の強みを知ることも重要だ。

「人と比べず、自分の良さに気づくこと。人から『あなたはこうだよね』と言われることもあると思うので、そういう気づきを大切にするといいと思います」

笑顔と元気という強みをいかし活躍する木村さんは、これからも新しいことにチャレンジし続けていくのだろう。

スポーツインストラクターの仕事について詳しく知るには職業ナビ!
▶︎「スポーツインストラクターの仕事」を詳しく見る

木村亜莉沙さんの取材後記

取材の後、木村さんにはビデオメッセージの撮影をお願いした。一発目からそつなく笑顔で話していたが、撮影後「もう一回やってもいいですか?」との申し出があった。質問に対して、もっと伝えられることがあるという。これこそまさに、木村さんが心掛けている「目の前のことに全力に取り組む」という姿勢だと感じさせられたシーンだった。

木村さんが所属するティップネスではWEB入会受付中!たくさんのスポーツインストラクターが所属するティップネス、きっとあなたに合ったインストラクターさんやフィットネスプログラムに出会えるでしょう。

ティップネス

木村亜莉沙さんからのビデオメッセージ


@ジョイキャリア インタビューチャンネル

スポーツインストラクター 木村亜莉沙さんのご紹介

取材風景11/スポーツインストラクター木村亜莉沙(ティップネス所属)
木村亜莉沙/スポーツインストラクター
日本体育大学卒業後、株式会社ティップネスに専門職として入社。ヨガや格闘技など多くのレッスンを担当するほか、人材育成にも携わる。日本テレビ系『バゲット』にて、「バゲットトレーニングクラブ」のコーナーを担当。オンラインレッスンの講師を務めるなど、多岐にわたる活躍をしている。

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