この記事を書いたライター

白鳥純一

白鳥純一

行政書士、宅地建物取引士などの傍らで、細々と執筆業を続けている。インタビューや堅めのコラムが中心なのだが、なぜかメジャーリーグでの取材実績もある。これからは徐々に海外も視野に入れて活動していく予定。

2019年10月25日

クリロナ・長友・本田も!スポーツとビジネス、二足の草鞋 「デュアルキャリア」で成功するアスリート達

クリスティアーノ・ロナウド選手

ラグビーワールドカップが盛り上がりを見せ、来年には東京オリンピックの開催を控えている現在、毎日さまざまなジャンルのスポーツ選手の活躍がニュースで報道されています。

最近では、現役時代からスポーツ以外のビジネスに取り組み、双方で成功を掴んでいるケースも増えつつあります。今回は、徐々に浸透しつつある「デュアルキャリア」の実例をサッカー選手を中心にご紹介します。

引退後、スボーツ選手以外の仕事を探す難しさ

引退は突然やってくる可能性も

どんなスポーツ選手であってもずっと活躍できるとは限りません。

怪我や成績が振るわないといった理由で、若くして引退に追い込まれてしまうケースも多く見られます。

実際に、競技別の平均引退年齢を見ると、大半は20代で引退し、スポーツ選手以外のキャリアを歩まなければなりません。

スポーツ選手の平均引退年齢
水泳:21歳
サッカー選手:26歳
ラグビー選手:29歳
プロ野球選手:29歳
ボクシング選手:30歳
大相撲の力士:32歳
競馬騎手:38歳
プロレスラー:42歳

ある日突然解雇を言い渡された選手は、別のキャリアを探すことになります。これまでの環境や収入などの違いや、新たな生活の適応に苦しむ「セカンドキャリア」問題は定期的に議論され、社会問題の一つとして取り上げられています。

サッカー選手とホテルの両立するクリロナ(クリスティアーノ・ロナウド選手)

世界各国でホテルを経営するクリスティアーノ・ロナウド

今シーズン、レアル・マドリードからユベントスに移籍したばかりのクリスティアーノ・ロナウド選手は、現役選手としてのプレーの傍ら、自身のイニシャルと背番号を冠した「ペスタナCR7」というホテルの経営を行っています。

まず、母国のポルトガルで2店舗オープンさせたロナウドは、続けてスペインのマドリードとアメリカのニューヨーク、さらにはモロッコのマラケシュでも自身のイニシャルと背番号を冠した「ペスタナCR7」というホテルを相次いで開業。

マドリードにある物件の工事費は、総工事費1400万ユーロ(18億9000万円)。
(18億9000万円)ともいわれており、豪華仕様の設備で大規模展開されています。

ロナウド自身のコメントとして、「サッカー選手としての人生は短い。もう33歳になったことを考えるとまもなく収入も減る」と紹介されており、引退後の生活基盤を見据えた目的があると思われます。

これまでに男性用下着のブランドや、トレーニングジムの経営も行ってきたロナウドの新規事業に、今後も目が離せません。

怪我をきっかけに会社設立(サッカー日本代表 長友佑都選手)

健康事業に取り組む長友佑都

日本代表に欠かせないサイドバックとして、日本サッカーの躍進を支えてきたガラタサライの長友佑都選手も、ビジネスに力を入れている選手の一人。

自身が取締役を務めるスポーツや健康関連事業を行う「Cuore」を設立、順調な経営を行っている。選手として椎間板ヘルニアを発症した経験を元にしたトレーニングの知識を生かした『長友佑都体幹トレーニング20』や『ヨガ友』などの書籍出版。東急スポーツオアシスと提携した体感を鍛えるトレーニングやヨガ、さらにはクックパッドと提携した食レシピの提供、そしてソフトバンクとコラボレーションした体幹トレーニングのスマホアプリの展開など、その活動は多岐にわたります。

「『笑顔で溢れる健やかな毎日の創造で社会に貢献する』という経営理念で社会貢献を果たしていきたい」設立時の記者会見でそうコメントした長友さん。今後の事業展開にも注目です。

エネルギー事業で大成功(元サッカー・フランス代表、フラミニ)

エネルギー事業で、サッカー以上に成功しているといっても良いフラミニ

サッカー日本代表、柴崎岳選手と去年までヘタフェでチームメートだった元フランス代表のマチュー・フラミニ選手は、サッカー選手の傍らでスタートさせた事業で大きな成功を収め、一部では口座に300億ユーロ(4兆500億円)あるという報道も。

2008年にフラミニはビジネスパートナーと共にGFバイオケミカルを創設。
バイオマスからレブリン酸を製造する唯一の会社として、世界からも注目を集めています。

25歳という、サッカー選手として全盛期の時期にビジネスを始めたことについてフラミニは「新しい何かができることに興奮していた」とコメント。

現役生活との両立についても、「僕はトレーニングに1日3~4時間を割いている。僕のビジネスは自分の頭をクリアにするために役立っているけれど、まだ優先事項はサッカー」と、あくまでサッカー選手としてのキャリアに重きを置いていると言及しています。

ビジネスや代表監督まで幅広く展開(元サッカー日本代表 本田圭佑選手)

投資から監督まで、さまざまな事業に取り組む本田圭佑

サッカー日本代表の主力選手として、昨年行われたロシアワールドカップで活躍した本田圭佑さんも、「デュアルキャリア」を実践している一人。

最近では、カンボジア代表の監督としてチームを率いているほか、オーストラリアのクラブでのオーナーを始め、俳優のウィル・スミス氏と共同でベンチャー企業に投資を行うファンドの「ドリーマーズ・ファンド」の設立を発表するなど、さまざまな場面で活躍しています。

もともと本田選手は、サッカーに全力で取り組んでいた10代の頃から、経済に関する関心や会社経営に関する意欲が高く、サッカー選手として活躍する傍らで、ビジネスに関するスキルアップに取り組んできました。

今後は東京オリンピックにオーバーエイジ枠で出場することを示唆している本田選手。ピッチとビジネスの双方での活躍が期待されています。

バスケを有名にしたい想いで公認会計士を取得(Bリーグ・岡田優介選手)

サッカー界だけでなくバスケ界でも

「デュアルキャリア」を築いているのは、サッカー選手ばかりではありません。
2016年9月に開幕したBリーグの京都ハンナリーズに所属する岡田優介さんは、公認会計士を取得し、選手生活の傍らで、新日本有限責任監査法人、私塾岡田優介会計塾の講師、3人制プロバスケチームDIME.EXEのオーナー、渋谷の飲食店Pizza&Sports DIMEの経営など、さまざまなジャンルで活躍しています。

かつては日本代表選への選出経験もある岡田さんが、公認会計士を取得した理由は、「普通じゃないバスケット選手になって、バスケを有名にしたい」という想いがあったからとのこと。軸足はバスケットに置きつつも、デュアルキャリアを築いておられます。

Bリーグは4年目のシーズンを迎え、人気、実力ともに高まってきていますが、岡田選手の「デュアルキャリア」での活躍にも目が離せません。

【まとめ】クリロナたちアスリートのデュアルキャリアに、働き方のヒントがあるかも

アスリートたちのデュアルキャリアに学ぶべきこととは?

過去には、「1つの物事に腰を落ち着かせなければ、物事を成功させるのは難しい」と言われていた時期もありましたが、時代の移り変わりともに、アスリートのライフスタイルや、競技に対する考え方も変化しつつあるようです。

デュアルキャリアからは選手の思わぬ一面や、今後の人生に対する考え方など、思わぬ側面やより人物像を窺い知ることが出来ます。

さまざまなアスリートの活躍を目にすることが多い今だからこそ、少し異なる視点で、スポーツに目を向けてみてはどうでしょうか?

あなたの今後のキャリアや働き方のヒントが隠されているかもしれません。

仕事に関するお悩みはキャリアのプロにご相談ください!

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行政書士、宅地建物取引士などの傍らで、細々と執筆業を続けている。インタビューや堅めのコラムが中心なのだが、なぜかメジャーリーグでの取材実績もある。これからは徐々に海外も視野に入れて活動していく予定。

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