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ジョイキャリア編集部。 「シゴトのたのしい」を伝えるために、日々良質なコンテンツを企画制作している。

2019年12月17日

空港で働く仕事とは?飛行機と身近に接する12職種をご紹介

空港

「鳥のように、大空を自由に飛び回りたい」というのは、私たち人間の根源的な欲求といえるかもしれません。その夢を世界で初めて叶えたのは1903年12月17日のことです。その日を記念日として、12月17日を飛行機の日と定めました。今回は飛行機の日にちなみ、空港で働く仕事を紹介します。

空港のハブ化が世界中で進行中!「空港」ってどんなところ?

ハブ空港(イメージ)

多くの人やモノが行き交う空港は重要な物流拠点になっている

空港に「港」の文字がつくことを不思議と感じたことはでないでしょうか。古くから都市は、交通の要衝にあたる河口や港湾で発達してきました。なぜなら、その方が経済活動に便利だからです。交易を促進したのが、陸上の交通輸送と駅、そして海の港でした。

ライト兄弟の初飛行にちなんだ「飛行機の日」

飛行機の日は、アメリカのライト兄弟が動力飛行機の初飛行に成功したことに由来します。日本で初めて飛行機が飛んだのは、1910年のこと。いまの代々木公園で開催された公式では初となる飛行記録会で、徳川好敏と日野熊蔵が動力機初飛行を成功させました。

航空機がいまのように商業化される以前、飛行場は飛行機が発着できる機能さえあれば十分と考えられていました。そのため、地価の安い人里離れた場所が飛行場に選ばれたのです。しかし、航空機が発達し商業に活用されるにつれて、飛行機による交通と輸送の比重が増していきます。飛行機の発着場は、従来、船が出入りしてきた港と同じ機能を求められるようになり「空港」と呼ばれるようになったのです。

近年、空港は航空運送と陸上運送とを交換するターミナル機能を持つ複合施設となっています。

飛行機イベント

空の日周辺には全国でイベントが開催される

飛行機のほかにもある航空関係の記念日

航空関係の記念日は12月の飛行機の日のほか、9月20日の「空の日」があります。9月20日から9月末までの時期には、全国でさまざまなイベントが開催されます。イベントは12月よりも、過ごしやすい9月の方が多いようです。日本各地の空港、レーダー事務所などで「空の日フェスタ」が催されています。イベントでは、普段一般客が立ち入ることのできない管制塔などの空港施設見学や航空教室などが行われ、人気を集めています。

こうしたイベントに参加して「空港の仕事」に興味を持つ人も多いことでしょう。映画やドラマなどの影響で、空港というと飛行機を操縦する航空機パイロットや、キャビンアテンダントなどを思い浮かべる人が多いかもしれません。

ところが、実際にはさまざまな職業の人が働いています。空港にはこうした特殊な仕事だけでなく、販売職や警備員など多くの人が活躍しているのです。どのような仕事があるのか、大まかに3つのグループに分けてみました。

空港ビル内の管理・運営・警備を行う会社のスタッフになる

世界の空港

世界ではひとつの街のような空港が増えている

空港に到着するとたくさんの働く人に出会います。まず会うのが、空港ビルの運営や管理に携わる人たちです。空港ビルの管理会社がなければ、航空会社も単独では事業を営むことができません。あまり目立たない存在ですが、重要な役割を担っているのです。今回は空港ならではの仕事を中心に紹介します。

空港案内・旅客サービス

空港案内・旅客サービス(空港の仕事特集)

空港に慣れない人にとって心強い味方

空港ビルのロビーで空港を利用する人へ、ターミナル施設の案内やフライトインフォメーションなどの情報提供や案内業務をしています。電車やリムジンバスなどの各種交通アクセスや、乗車券の販売、そして国内・海外旅行傷害保険も取り扱っています。

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空港警備

空港警備(空港の仕事特集)

空港の安全を24時間守っています

空港ビル内で、施設の警備や保安検査などのサービスを行います。私たちが空港警備の人と接するのは、搭乗口に向かうときの手荷物検査でしょう。ほかにも、空港ビル内の巡回や点検、防災センタでの防災システムの監視業務などを通じて、24時間365日空港の安全を守っています

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空港管理・運営職員

空港管理・運営会社社員(空港の仕事特集)

空港が楽しく快適なのはこの人たちのおかげ

空港ビルの建設や管理運営をしています。ターミナル内のショップの不動産賃貸、駐車場の管理運営なども空港管理会社の仕事です。

空港の運営主体は、空港によって異なります。国や空港のある地方自治体のこともあれば、第三セクター、そして民間のビル管理会社もあります。羽田の旅客ターミナルは、民間の事業者が建設、管理、運営を行った日本で初の空港です。成田空港は、日本政府が90%以上の株式を持つ特殊会社によって運営されています。空港の主な収入源は、航空会社が支払う着陸料、停留料、航空会社や空港ビルに入居するテナントの施設使用料、そして指定管理者として自治体から得られる収入などです。

アジアではシンガポールや香港などの空港のハブ化が進み、乗り継ぎ空港として多くの人が利用していることで知られていますね。そうした空港では、ショップやレストランが並び、旅行客を楽しませる工夫がされています。ビッグバードという愛称の羽田空港では、飛行機を利用しない人も楽しいひとときを過ごせるように、さまざまなイベントが開催されています。空港ビルの管理・運営者として、世界中から人が集まる空港にする方法を考えてみるのもおもしろいかもしれません。

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空港を利用して運送事業を行う航空会社・航空会社のグループ企業に就職する

(空港の仕事特集)

安全を重視する航空業界には冷静な判断力とマルチタスク遂行能力が必要な仕事が多い

安全を重視する航空業界には冷静な判断力とマルチタスク遂行能力が必要な仕事が多い

実際に飛行機を利用して運送事業を行うのが航空会社です。航空パイロット、キャビンアテンダント、航空整備士は航空会社の採用ですが、そのほかの仕事は系列会社の採用となっています。

航空機パイロット

航空機パイロット(空港の仕事特集)

航空業界の花形職業パイロット

飛行機を目的地まで安全に操縦します。航空機パイロットはさまざまな能力が求められる仕事です。学力試験が難しいイメージがあるかもしれませんが、困難な状況になっても冷静に判断できる精神面の強さや、厳しい身体検査に合格できる健康な体が必要です。周囲の人たちとしっかりとコミュニケーションできる能力、一度に複数のタスクを遂行できるマルチタスク遂行能力も求められます。航空機パイロットを希望する人は空が大好きな人に多いようです。なお、航空会社の自社養成パイロットであれば、業務に必要な知識やスキルは入社後の訓練で習得できます。

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キャビンアテンダント

キャビンアテンダント(空港の仕事特集)

華やかな職業ですが、高いスキルが求められます

飛行機の中で乗客の快適な空の旅をサポートします。接客業務のイメージが強いキャビンアテンダントですが、非常事態が起こったときには、乗客の安全を確保する保安員でもあります。複数のクルーとともにチームで仕事するキャビンアテンダントには、高いレベルの協調性が求められます。同じ航空会社に所属していても何千人ものクルーを抱えているため、ほぼ初対面の人と仕事することも珍しくないようです。キャビンアテンダントに英語力は必須。そのほかの言語もできた方が望ましいでしょう。業務手順にはマニュアルがありますが、マニュアル外の臨機応変な対応ができるキャビンアテンダントが優秀だといわれています。アルバイトなどで接客の経験があるとよいかもしれません。

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航空整備士

航空整備士(空港の仕事特集)

飛行機の安全を守る技術者

飛行機が安全に運航できるように整備・点検・修理・改造を行います。飛行機の整備には理系の知識が求められます。航空整備士の仕事には、全体のパフォーマンス向上を第一に、現場の課題を的確に判断し、解決に向けて行動できる能力も必要です。航空機の安全のため、航空整備士の仕事は完璧でなければなりません。ヒューマンエラーを最小化するために、工具の整理整頓をはじめ、その仕事ではあらゆることが体系立てられています。

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ディスパッチャー

ディスパッチャー(空港の仕事特集)

以外と知られていませんが「地上のパイロット」と呼ばれる重要な職業

空港ターミナル内のオフィスで空港の気象状況や混雑状況を把握し、安全で快適なフライトができるように飛行計画を作成する仕事です。国際法、国内法、航空機メーカーや航空会社が定めたマニュアルを遵守することも求められます。表面上の知識だけに頼るのではなく、イレギュラーな事態が発生したときにも対応できるよう、ルールの本質を理解する姿勢も必要です。パイロットと無線でやりとりしながら、地上からさまざまなアドバイスを行うため「地上のパイロット」と呼ばれることもあります。

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グランドスタッフ

グランドスタッフ(空港の仕事特集)

お客が最初に接する航空会社の顔

国内線・国際線の航空券の発券や登場手続き、手荷物カウンター、搭乗・ゲート、到着ロビーなどで利用客へのサービスやバックオフィスでの工程管理をします。一部、提携している外国航空会社の業務を受託することもあります。お客様と一番最初に接する航空関連会社の職員であることから、航空会社のイメージを左右する責任のある仕事です。多くの人と接することになるため、お客様との会話を楽しみ、そこから要望を汲み取る力が求められます。接客が好きな人が向いているでしょう。

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グランドハンドリング

グランドハンドリング(空港の仕事特集)

地上で飛行機の運行を支援しまています

制限区域やターミナルの中などで、さまざまな地上支援業務を行います。航空機の誘導、けん引、ターミナルから飛行機に乗客を乗降させるためのボーディングブリッジの接続、航空貨物や旅客手荷物、機内食の運搬、給油・汚水処理、機内の清掃など飛行機の離発着に関わる幅広い業務があります。この仕事を選ぶのは飛行機好きな人が多いようです。特定の学歴や資格は特に必要ありません。

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空港を出入りする人とモノを管理する国家公務員になる

入国審査官(空港の仕事特集)

空港で働く公務員は空港の安全に貢献する縁の下の力持ち

航空会社に関係なく空港に出入りするすべての飛行機の交通整理と、飛行機が運ぶ人や物の出入国の管理を行うのは国家公務員の仕事です。

入国審査官

空港の仕事特集

空港で人の出入りを管理する国家公務員

国際空港などで日本に入国する外国人の入国審査を行います。管轄省庁は、法務省です。パスポートやビザが有効期限内のものであるか、日本での滞在目的が在留資格に該当するか、違法な荷物を持ち込んでいないかなどを審査します。冷静な判断力と、正確な事務処理能力が必要とされる仕事ですが、さまざまな外国人と接するため国際感覚やコミュニケーション能力、マナーのスキルも欠かせません。

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税関職員

税関職員(空港の仕事特集)

空港でモノの出入りを管理する国家公務員

国際線にある税関で輸出入品の書類審査をしたり、違法薬物や違法な品物が紛れ込んでいないか、関税や消費税などが正しく徴収できているかを検査したりします。入国カウンターでは旅行客の手荷物検査を行います。決して華やかな仕事ではありませんが、違法薬物や品物の摘発につながったときには水際で食い止められたという達成感を得ることができるようです。管轄省庁は、財務省です。なお、税関は港にもあるので、必ずしも空港勤務になるとは限りません。

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航空管制官

航空管制官(空港の仕事特集)

地上から航空交通管理を行います

航空機が安全かつスムーズに運航できるよう航空機パイロットに指示や情報提供する仕事です。機体がほかの航空機と近づきそうになったら、航空機に対して高度や速度の指示をします。緊張を強いられる場面が多くあるものの、航空管制官の提供した情報によって無事にフライトを終えられると、高い満足感ややりがいを感じられます。管轄省庁は国土交通省です。待遇は国家公務員ですが、採用試験は難関で専門職であるため行政職などの一般職よりも給与は高い水準にあります。

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ひとつの空港はたくさんの働く人で成り立っている

空港の様子

空港は多くの人が活躍できる場所

日本には全国で97の空港があります。空港の大小はあるものの、空港では上述したように多くの人が働いていることがわかるでしょう。

私たちはどうしても物やサービスなどを直接受ける身近な仕事に注目してしまいがちです。飛行機の日をきっかけに、そうした物やサービスを成り立たせている裏側にはどのような仕事があるのかを考えてみてはいかがでしょうか。

出典:職業ナビ
出典:「空港 airport」-航空実用事典

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