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いづつえり

いづつえり

柑橘農家×ベーグル屋×ライター。「地方に仕事はない」という“常識“を自ら反証することを生きがいにしているパラレルワーカー。横浜出身、天草在住。

2020年4月23日

自炊は健康と節約に効果大!在宅ワーク中はロジカル料理に挑戦

新型コロナウイルス感染症の影響で、巣ごもり消費が広がっています。テイクアウトやデリバリーの需要が増えたことが報じられていますが、在宅ワークをきっかけに、自炊に目覚めた人もいるかもしれません。
節約と健康維持に自炊はよい方法です。自炊のスキルを高めれば、生活の満足度もきっと高くなるはずです。忙しいビジネスパーソンの「面倒くさい」「時間がない」を肩代わりしてくれる自炊のコツを紹介します。

外出自粛の緊急事態で増えた巣ごもり消費

日中のインターネット利用も増加しているといわれている

外出自粛が広がる中、家で楽しめる巣ごもり消費が増えています。

特に増えているのは、「ゲーム・書籍・コミック」「動画・音楽の配信サービス」です。自宅で過ごす時間が増えたことで「家族と一緒にいる時間が増えた」とか「外出がままならないので、家にいる時間はおいしいものを食べたい」という声が聞こえています。

先日もニュースでは、都内の大型百貨店で、火を使わずに電子レンジで加熱するだけで調理できる容器や、食品の保存袋など、自宅で料理するときに便利な商品の需要が伸びていると紹介されていました。

自炊の時間と手間を減らして料理をおいしくするには

ロジカル料理で「手間ヒマかける料理」から卒業しよう

自炊は節約や健康維持にも役立つ方法です。しかし、せっかく自炊をはじめても、元の生活に戻ったときにやめてしまってはもったいないですよね。

そこで役立てて欲しい本が、3月に出版されました。『ラクしておいしく、太らない!勝間式超ロジカル料理』(勝間和代 著、アチーブメント出版、2020年)です。

著者の勝間和代さんはファイナンスのプロで経済評論家。

料理研究家でもシェフでもありませんが、効率化、最適化に関しては、コンサルタントとして豊富な経験と実績を持っています。料理については個人的な関心もあり、勝間さんはこれまでに何百もの専門書や料理教室を参考にしながら、数え切れないほど多くの調理家電も自分で購入して試してきたといいます。

30代までは仕事漬けの生活をしていた勝間さんでしたが、自炊するようになってから健康的になり、体調もよくなったそうです。

家事の中の「料理」を攻略すれば幸福度はアップする

料理を効率化すれば私たちの生活はもっと楽しくなる

勝間さんは「家事の中で最も負担が大きく、かつ最も幸福度を左右するのが料理」だと断言します。

洗濯における洗濯機、掃除における掃除機のように、調理についてもスイッチ1つで煮物焼き物、蒸し物ができる「調理家電」が進化しています。それが、なぜか一般家庭には充分浸透していないのです。こんな便利なテクノロジーがなかなか浸透しないのは、「鍋やフライパンでできるのに、わざわざ高いお金を出して機械を買う事はない」という考えが大きなネックになっています。

「おいしいものを食べると幸せを感じる」という人も多いでしょう。ほとんどの人は1日に数回食事をします。

だからこそ、1回あたりの手間がポイントになります。準備に手間がかかってしまえば、チリも積もって大きな負担になるからです。手間がかからずおいしいものが食べられて、さらに節約と健康にもつながれば、生活の満足度がアップするでしょう。

鍋とフライパンを手放して調理家電で自炊せよ

鍋とフライパンを使った料理法は実は素人には難しい?!

ロジカル料理が最初に提案するのは、鍋とフライパンを手放すこと。

鍋やフライパンを使ってコンロの火で加熱する料理は実は技術的に難しく、料理人でもない素人がやると失敗しやすい」と著者はいいます。

その原因の1つが、熱が伝わる仕組みです。

一般的な鍋やフライパンは底からしか加熱できないため、材料をひっくり返したり混ぜたりするなど、人がさまざまな方法で手間ヒマをかけてあげなければなりません。加熱温度を一定に保つことができないため、焦げや焼きムラもできやすくなります。反対に水分が出すぎて失敗してしまったと経験を持つ人も少なくないのではないでしょうか。

一方、輻射熱の働きで全方向から加熱するオーブンや電気鍋など最新の調理家電では、AIがコントロールしてくれるので、加熱温度や焼き加減が安定しているのです。

本書で紹介する調理法の準備時間は、基本的に15分以下です。

私たちがするのは、食材を切って、スイッチを押すだけ。調理そのものは調理家電がやってくれるので、その間に仕事をしたり、ほかの家事を済ませたりすることができます。共働きも当たり前の、忙しいビジネスパーソンにとって調理家電を活用する料理法はライフスタイルにぴったりなのです。

食材・調味料・調理法はシンプルに!料理で失敗しないコツ

勝間さんが提唱するロジカル料理のポイントは、食材、調味料、調理法はできるだけシンプルにすること。もう少し詳しくポイントを見ていきましょう。

失敗しないコツ1面倒でもきちんと計量する

ロジカル料理は、食材と調味料の計量をするのが肝心です。

調理を家電に任せるこの料理法では、味見しながらの調理ができません。目分量での料理に慣れていると計量が手間に感じますが、三ツ星レストランのシェフでさえ、毎回味を一定にするために計量しているといいます。

面倒な細かな計算はスマートスピーカーに任せるのも、ロジカル料理ならではでしょう。著者が勧める塩分濃度は0.6%。濃い味付けに慣れている人は0.8%からはじめるのがよいそうです。

失敗しないコツ2ロジカル料理は「おいしさ」の原理原則を知ることからはじめる

温度や火加減、味付けの順番には合理的な理由があります

また、「異なる味や食感が組み合わさっている」と人はおいしさを感じやすくなります。味や食感が異なる食材を複数組わせると、見た目も楽しくなり、栄養バランスもアップ。料理の原理原則を知っていると、失敗が格段に少なくなります

料理を通じて仕事のスキルもアップ

料理ができる人には仕事もできる人が多い

料理は、仕事にも役立ちます。それについては『料理ができる男は無敵である』(福本陽子 著、サンマーク出版、2015年)が、料理で鍛えられる4つの仕事の力を解説しています。

目標設定力

料理には、ゴールとなるものを思い浮かべて段取りをつけて作業する力が必要です。

複数の品数を作るときには、決まった時間の中で、どの順番で作業を進めるのが最も効率的かを考えなければなりません。食事をおいしく楽しむためには「温かいものは熱いうちに、冷たいものは冷たいうちに」が欠かせないので、調理前の準備とイメージする力が求められます。

感受性

家族や友人のために作る料理は、相手が食べたいものを作るトレーニングになります。

人に料理を食べてもらえば、フィードバックも得られます。他人が喜ぶものを察して、その人の好みに合うものを作る感受性は仕事にも役立つものです。

柔軟性

はじめて作る料理なら、失敗してしまうこともありますよね。

うまくいかなかったときは、「知らなかったことがあった」のを認めて、再度チャレンジしましょう。特定のメニューを作ろうと思って、冷蔵庫を開けたら必要な食材や調味料がなかった、ということもあります。そのようなときは、あるもので代替するという発想を持つことで、柔軟性が鍛えられます

ポジティブ力

レストランに入ったとき、出された料理を漫然と食べるのではなく「この組み合わせはおもしろい」とか「この味はどうすれば出せるのか?」という視点を持ち、家でも活かせる人はポジティブ力があります

いつものレシピも、一風違ったものになるでしょう。どんな仕事でも前向きに取り組む姿勢は大切です。決まった仕事でも、どうすればもっとよくなるか?という視点を持てる人は重宝されるに違いありません。

料理はPDCAサイクルそのものです。キッチンで料理を作り、要領よく後片付けまで済ませる一連の流れを習得すれば、仕事のスキルも向上することでしょう。

家事の料理を見直せば私たちはもっと幸せになる

ロジカル料理でおいしいものを食べながら健康と時間の余裕を手に入れよう

勝間さんの本を参考に、筆者もいくつか作ってみました。さらに、本書で紹介されていたザルをネットで注文し、家にある電気鍋でさつまいもを蒸してみることに。

どれも調理は簡単ですが、在宅で仕事をしていて運動不足気味の筆者も罪悪感を感じることがなく、お腹いっぱい食べられて満足でした。

これまで鍋やフライパンでの料理を頑張っていた人なら、そのスキルや知識はロジカル料理にも活かせます。もともと料理ができる人なら調理の時間や手間を省いて、よりおいしい料理のバリエーションを増やせることでしょう。

調理家電は買えないという人のために、ロジカル料理は自宅にあるオーブンや炊飯器、魚焼きグリルを使って調理する方法も提案しています。家電がなくても、料理の原理原則を知れば、料理はもっとおいしくなります。

「道具に頼るのは手抜き」と感じられるかもしれませんが、そんなことはありません。ビジネスパーソン、特に共働き家庭は仕事も家事も頑張りすぎているのではないでしょうか。

働き方改革や人生100年時代といわれる中で、私たちは幸せの価値基準を見直すときに来ています。勝間さんが若い頃を振り返って自戒するように「家事がまったくできなくなるほど仕事に追われる生活は、普通ではない」といえるでしょう。

調理法の見直しをきっかけに、自分にとっての幸せを考えてみてはいかがでしょうか。

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