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西繭香

西繭香

1992年生まれ。20歳の時に現在のパートナーと出会うまで、自分をマジョリティだと思っていたセクシャルマイノリティ(あと腐女子)。 「どんな人にも優しい記事」を目標に、多角的な物事を等身大の視点から分かりやすく執筆している。人の話を聞く事と、ディズニーシーと猫が好き。 Twitter: @Nishi_mayuka

2020年5月21日

「情報収集」を仕事にする。探偵、警察官、ミステリーショッパーなど「調査」に関わる仕事10選

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5月21日は「探偵の日」! 1891年のこの日に、「探偵」の広告が日本で初めて新聞掲載されたことを記念した日です。

探偵とは、あらゆるお困りごとに関する依頼を受け、それを調査する職業ですよね。ところで物事を「調査」する仕事とは、探偵に限った仕事なのでしょうか?

事件や事故を調査する仕事はもちろん、市場や、車の交通量を調査する仕事など、実は「調査」に関わる仕事は多種多様にあるんです。今回はそんな「調査」に関わる職業10選を、ご紹介していきます。

必要とされる情報を収集する調査の仕事

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調査して得た情報は、多方面で活用される

「調査」とは、物事の実態を詳しく調べ、明らかにすることです。人類の「調査」の歴史をたどると、古くは紀元前3000年頃から始まる古代エジプトまでさかのぼります。領地や人々の特色や慣習、信条、経済的状況などを調査し、収集された情報はピラミッド建設のために役立てられたといわれています。

現代でも、調査をして収集する“情報”は、多くの場面で必要とされています。

たとえば、古代エジプトではピラミッドでしたが、現代だとオフィスビルや橋、道路などの建設のために情報が必要とされます。建築物は、建設予定地の面積や高さ、奥行などの情報をもとに設計が行われています。つまり正確な土地に関する情報がなければ、建物を建てることができないのです。

また、個人の情報が必要とされることもあります。家庭内トラブルや刑事事件などが起こったとき、何が起こったのか、事実に則った情報の確認が不可欠です。法律の範囲内で集められたそれらの情報は、家庭裁判、刑事裁判、あるいは個人間で役立てられます。

情報を収集する職業は多種多様にあり、それぞれが専門的な能力を持って職務にあたっています。ここからはそんな「調査」に関する仕事を、いくつか詳しく紹介していきましょう。

“知りたい”を叶える『探偵』の仕事

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客の知りたい情報を探し出す

探偵は、企業や個人からの依頼を受け、調査をする職業です。個人の行動調査から、企業のリスクマネジメントに関わる調査、あるいは弁護士の業務サポートとして裁判で使用する資料の収集を行うなど、調査内容は多岐にわたります。

探偵を専門とする企業に就職し、業務を行います。場合によってはアルバイトや、独立開業も可能です。必要な資格はとくにありませんが、いくつかの民間資格が存在します。専門の学校もあり、業務について学ぶことができます。

正しい情報を収集するための調査能力はもちろん、法律の範囲内で調べた情報を、守秘し、必要な範囲で開示する正義感や判断力も重要です。

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地域や国、人々をまもる『警察官』の仕事

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管轄する場所の安全を見回る

警察官は、人の命や財産をまもり、犯罪を予防し治安を維持する職業です。地方公務員と国家公務員からなり、それぞれの部署や階級で細分化された仕事を受け持ちます。

就業するには、警視庁や都道府県警察が行う警察官採用試験に合格する必要があります。受験のために必要な資格はとくにありませんが、業務には自動二輪免許や普通自動車免許が必要となるため、事前に取得しておくといいでしょう。

正義感はもちろんのこと、コミュニケーション能力、憲法や各種法律に関する知識、不測の事態にも対応するための体力や筋力、ストレス耐性、体術の技術も必須です。

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広い視野で事件の全容を見極める『検察官』の仕事

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“起訴”するかしないかは、検察官のみが決められる

検察官は、事件を調査し、裁判所に起訴をするかしないかを決定し、起訴する場合は裁判にて事件の立証のため努める国家公務員です

検察官になるためにはいくつかの道がありますが、代表的な物として、まず司法試験に合格し、司法修習の後、各都道府県の検察官採用試験を受け、就業となります。

検察官は副検事、検事、検事長、次長検事、検事総長に区分されています。検事長以上の階級は国内に数名しかおらず、適任者が内閣の任命を受け天皇が認証することとなっており、公共性の高い職業であるといえます。

正しく物事を裁く正義感や状況把握力はもちろん、コミュニケーション能力、憲法や各種法律に関する知識、立証のために粘り強く行動する力も必要です。

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土地を正確に測る『測量士』の仕事

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建築はすべて“測量”から始まる

測量士は、建築予定地の正確な位置、高さ、長さ、面積を調査する職業です。土木測量、地図測量、地籍測量の3つに専門分野が分かれており、それぞれ実際に現地で行う外業と、解析計算など事務所で行う内業の業務があります。

測量士は国家資格です。大学や専門学校で知識を得てから実務経験を積んだり、試験を受けたりなど、資格取得までにはいくつかの道があります。国土交通省、農林水産省、地方公共団体、測量を専門とする企業、地図出版社などで就業します。独立開業も可能です。

測量に関するじゅうぶんな知識はもちろん、ミリ単位の誤差も許さないきめ細やかさと粘り強さ、複数人で協力して測量を行うためのコミュニケーション能力も必要です。

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“登記”に関する手続きをする『土地家屋調査士』の仕事

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土地に関する総合的プロフェッショナル

土地家屋調査士は、依頼を受けて土地の測量や調査、境目の設置を行い、登記に関する手続きをする職業です。土地の境界に関するもめごとの、裁判に関わることもあります。測量を専門とする企業や、土地家屋調査士の事務所に所属し就業します。独立開業も可能です。

土地家屋調査士は国家資格です。資格取得のためには、土地の境界のひとつ「筆界」を特定する筆界特定制度、建物表題登記をはじめとして、不動産に関する法律や、測量関係の専門的で深い知識が必須となります。

大学の法学部、工学部、あるいは専門学校で知識を得ることができます。測量士や測量士補、行政書士、税理士、司法書士の資格があると、業務の幅が広がり有利です。

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国の統計調査に欠かせない『統計調査員』の仕事

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担当地域の生の声を集める

統計調査員は、国が行う統計調査の調査票を配布・回収する、非常勤の公務員です。国勢調査、労働力調査など、複数の統計調査が実施されており、調査対象である世帯や事業所などに調査の趣旨を説明し、正しい記入を促し、回収した調査票を点検または整理することが業務となります。

各自治体による公募に応募したり、推薦を受けたりして統計調査員になります。登録調査員とも呼ばれます。統計調査が行われるときに声がかかり仕事を行いますので、一年を通して安定した収入が得られる職業ではありません。

就業に必要な資格はとくにありませんが、国の調査に伴う責任を理解し、個人情報の保持を厳守でき、税務・警察・選挙関連の事業従事者でないことなど、いくつかの条件があります。

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新製品開発に必要な情報を集める『マーケティングリサーチャー』の仕事

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商品開発にも調査の仕事は関わる

マーケティングリサーチャーは、企業が新製品を開発するために必要とする、消費者情報や市場動向などを調査する職業です。あらゆる方法をもって消費者のニーズを調査し、結果を集計し、報告書にまとめます。

マーケティングリサーチを専門とする企業や、企業のマーケティング部門にて就業します。必要な資格はとくにありませんが、経済学、経営学、統計学、マーケティング理論などビジネスに関連する学問を大学や専門学校で学んでおくと有利です。

常に流行にアンテナを張り、トレンドを見つけ出す力が必須です。情報把握力、傾聴力など市場を調査する能力と、データを解析するための分析力や数学力も必要になります。

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専門分野の調査と提言を行う『シンクタンク社員』の仕事

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その政策にも、シンクタンクの提言が活かされているのかも

シンクタンクとは、あらゆる分野における専門家集団のことで、依頼を受けた物事の調査や分析をし提言を行う、非営利団体や企業です。官公庁や地方公共団体の政策に反映する情報の調査や、一般企業のコンサルティング、ITソリューション、コーポレート業務を請け負います。

就業に必要な資格はとくにありませんが、専門性の高い職種であるため、扱う分野に興味を持ち、関連する知識を収集し続けようとする主体性や根気が必要です。専門分野に関する深い造詣はもちろん、客観的な視点や洞察力も重要となります。

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身元を隠して真実を探る『ミステリーショッパー』の仕事

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いつもの店内のどこかに、ミステリーショッパーがいるかも

ミステリーショッパーは、自社の店舗のサービスを客目線で確認したいクライアントからの要望を受け、一般の客として店舗に行き、接客や店舗の雰囲気などを調査、報告書を作成する仕事です。覆面調査員とも呼ばれます。調査に加え、データの解析、改善提案、調査店舗へのスタッフの派遣業務を行うこともあります。

覆面調査を専門とする企業やコンサルティング企業などで、正社員あるいはアルバイトとして就業します。就業に必要な資格はとくにありませんが、正確に店舗の通常のサービスを調査するために必要な情報把握能力や洞察力が必須です。

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通行する車や人を数える『交通量調査員』の仕事

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通行する車を種類別に数えていく

交通量調査員は、企業や国、自治体などから依頼を受け、一般道を通る自動車や、歩行者、電車の乗降者数を数えます。たとえば自動車の交通量を調べる場合、カウンターと呼ばれる専用の器具を用いて「乗用車」「自動二輪車」など種類別に数を数えていきます。

アルバイト就業が一般的ですが、建築設計会社などで正社員としての業務に含まれることもあります。就業に必要な資格はとくにありませんが、屋外での長時間勤務に耐えられる体力やストレス耐性、より正確に数を数えようとする責任感や集中力も必要です。

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【まとめ】さまざまな場所で活かされる調査に関わる仕事

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見えないところで行われ、見えないところで活かされる

地道に、かつ着実に物事の情報を集め、より正しい事実を掴む「調査」に関連する仕事。今あなたが使っている商品の開発に、あなたの住んでいる家に、そして困ったことが起こったときに、調査に関連する仕事はいつでも身近に存在しています。

現在は、AI(人工知能)によるデータ収集や分析・予測などが飛躍的に向上し、調査に関わる仕事も大きな変化が生まれています。

今回ご紹介した仕事の中でも将来的になくなっていく仕事もあれば、AIの行いを調べるような新たな調査の仕事なども生まれることでしょう

「調査」に関連する仕事はけっして派手ではありませんが、私たちの生活になくてはならない仕事なのです。

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西繭香

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1992年生まれ。20歳の時に現在のパートナーと出会うまで、自分をマジョリティだと思っていたセクシャルマイノリティ(あと腐女子)。 「どんな人にも優しい記事」を目標に、多角的な物事を等身大の視点から分かりやすく執筆している。人の話を聞く事と、ディズニーシーと猫が好き。 Twitter: @Nishi_mayuka

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