この記事を書いたライター

伊藤璃帆子

伊藤璃帆子

芸術大学で美術、写真を学び、ITマーケティング会社を経て、独立。現在フリーでライター、編集、撮影、イラスト、フードスタイリングなどを手掛ける。

2020年5月22日

Web面接が不安!リモート環境で注意すべきポイントは?

Web面接(オンライン面接、またはリモート面接)を導入する会社が増えています。低コストで行えること、大掛かりな機材が必要ないことだけでなく、膨大な数の応募や遠方からの応募にも対応できるなど企業のメリットが多いことが増加の背景にあります。

それにともなって応募する側も必要最低限のIT関連の知識が必要です。自宅から参加可能で企業で行う面接に比べてリラックスして挑むことができるため就活生にとってもメリットとなる部分は大きいでしょう。ですが、面接のハードルが低くなっているわけではありません。Web面接での注意すべきポイントを考えてみましょう。

Web面接に必要なものは?

Web面接に向けて準備しましょう!

最初にWeb面接に必要な設備・環境をご紹介します。直前になって「あれがない!」と慌てないために必ず事前に揃えるようにしてください。

PCとインターネット環境

PCのスペックやインターネット通信環境が最も重要です。オンラインでのやりとりをストレスなく行える環境に整えておく必要があります。通信環境は無線LANより有線LANをおすすめします。万が一トラブルがあっても原因を切り分けしやすく、通信が途切れる可能性が低いためです。

PC搭載のカメラは画角が限られていたり、かなり近距離のピントだったりすることもあります。またカメラに合わせて角度調整が必要です。事前にテストしてベストな位置を確認しておきましょう。

スマホやタブレットでWeb面接を行う方もいるようですが、避けたほうがいいでしょう。機材の性能が格段に違うだけでなく、通信料も高額になりがちです。

Web会議アプリ

ビデオチャット用のアプリは多種多様ですが、面接を受ける企業が推奨しているアプリを使用します。使い慣れていない場合は、友人など信頼できる人に頼んで必ずリハーサルをしておきましょう。双方向の動画・音声通信が可能なアプリは、代表的なものでSkypeやzoomがあります。企業によって推奨するアプリが異なる場合もあるので事前に確認してアプリに慣れておくことが大切です。

こうしたアプリはアカウントが必要なものが多いのも特徴です。アカウントはハンドル名ではなく本名で設定し、プロフィールの写真は履歴書用のものを使いましょう。プライベートでWeb会議アプリを使用している場合、SNSアカウントと紐づいていることも多く、面接にふさわしいフォーマルなプロフィール写真を設定していない方も多いはずです。プロフィール写真の再設定はうっかり見落としがちなところなので、Web面接専用のアカウントを用意するのも一考です。

ヘッドセット

Web面接をスムーズに進めるために必要なアイテム

できればヘッドセットを用意してください。ヘッドセットを使用しない場合、マイクがスピーカーの音を拾い面接官と就活生の音声が重複して聞こえてしまう可能性があるからです。

PCで設定している通知機能の音が入ってしまうことも想定して、面接時で使用するアプリ以外はすべての設定をオフにしておきます。

ヘッドセットはフィット感があり、ボリューム調整ができるものが使いやすいです。できればノイズキャンセル機能があるものを選びましょう。ヘッドセットを使ったやりとりも事前にテストしておきましょう。

履歴書、プロフィール写真

Web面接の場合でも、履歴書の内容や履歴書の写真を用意して確認しておきましょう。

履歴書は企業に提出するものなので事前に履歴書のコピーを用意しておき、Web面接の際に再確認できるようにしておきましょう。提出した履歴書と異なる内容を面接の場で返答してしまうことを避けることができます。

リハーサルして確認しよう!

どのように自分が映るか、必ず確認しておくこと!

通常の面接と同様に、ライブ(双方向でのチャットなど)での面接もやり直すことはできません。そのため、緊張してしまったり、不用意な発言をしてしまうこともあるかもしれません。

そうならないためには、リハーサルが有効です。納得できるまで繰り返すことで自信につながります。

リハーサルで気をつけるポイントはいくつかあります。まず想定される質問への応答は、はっきりと簡潔に答えるようにクセをつけておくこと。冗長な返答は避けてください。面接官側が聞き取りにくかったり、途中で音声が途切れたりすることも想定し、明瞭な話し方を心がけるようにしましょう。

次に画面にどこまで映り込むのか、音声の途切れやタイムラグの発生がないかチェックすること。カメラは想像より広い範囲を映し、マイクはキーボードを叩く音はもちろん、溜息や座り直すときに起こる些細な音も拾います。

リハーサルでは映り込む範囲のものをできるだけ片付けてすっきりさせておきます。カメラに映る背景にはモノがない方がいいのですが、それが難しいなら部屋を整理整頓してプライベートなモノや印象を悪くするかもしれないようなモノは、極力映らないように片付けてしまいましょう。場合によっては、背景として使えるモノ(カーテンや壁など)や場所を探しておくのもいいでしょう。

企業が用意した質問に答えた動画を事前に送ることが必要なWeb面接もあります。これはリテイクや編集ができる反面、動画編集アプリの知識や技術が必要になります。準備に費用や時間がかかる可能性があることを知っておきましょう。

カメラ目線を意識する

メモの位置にも気をつけよう!

最近はテレビ番組でもWebカメラを使用しています。少し気をつけて見てみると、目線が正面からずれているものが多いことに気づくはずです。PC搭載のカメラは、ほとんどがモニタの上についています。ライブ映像では相手の顔はモニタに映っているので、つい相手の顔を見て話してしまいますが、カメラの位置から考えると目線は下方にずれてしまいます。相手側からすればうつむいて下を向いているように見えてしまうのです。Web面接では、必ずカメラ目線で行い上半身が映るようにしましょう。

また面接で必要なメモ類は、カメラ目線の延長線上に配置する工夫をしておきます。あちこちに貼ったり、手元に置くと目線があちこちに動いてしまい印象がよくありません。合わせてタッチ音をさせないようにキーボードには極力触らないようにしましょう。

メモを取る場合はカメラの画角に入らないように準備してください。その際も目線はできるだけカメラから外さないようにします。ライブを録画するアプリを利用して確認しておくのもいいでしょう。

Web面接する場所を考える

不要なものがうつりこんでいないかチェック!

Web面接は自宅で行うのが一般的ですが、家族やペットなど自分以外の存在が気になることや、自室を持っていないこともあるでしょう。近隣に工場があったり、工事現場や主要な国道があったりすると外の騒音が避けられないことも考えられます。

Web面接では「明るくて静かな環境」が求められます。自宅で行うのが難しい場合はレンタルのリモートオフィスやレンタルスペースを利用することも選択肢のなかに入れておきましょう。ただし外部でWeb面接を行う際は事前の準備が少し異なってきます。シチュエーションとしては申し分がなくても必要なメモや資料を持参する必要があります。とくにヘッドセットは持参すべきもののひとつです。本番前のリハーサルが必要なのは変わりません。Web面接の場所を決めたら多少費用がかかっても、そこでリハーサルを行いましょう。

外出が前提になれば、適度な緊張感が保たれて服装などにも気をつけるようになるはずです。その結果、自宅で行うWeb面接ほど気持ちが緩んで起こるミスは避けられそうです。

Web面接での心構え

自宅での面接で気が緩みがちにならないように注意!

Web面接は、通常の会社で受ける面接と異なる心構えも大切です。どのようなポイントに気をつけるべきか知っておきましょう。

Web面接での緊張感を保つ

Web面接を自宅で行う場合は、緊張感が薄れがちになることを認識しましょう。挨拶がおろそかになったり、妙にくだけた言葉遣いになってしまったり、だらしない姿勢になったりする恐れがあることを自覚してください。「日常とは明らかに異なることを行う」と強く意識して必要な緊張感を保ちましょう。

きちんと挨拶を行うこと、はきはきと明確に答えること、手短に要点を説明できるようにしておくことはどんな面接でも必要ですが、Web面接では前述したように相手の目ではなく、カメラを見て話しましょう。

リモートではタイムラグが発生することもよくあります。相手が話し終わっていないのに話し始めてしまうようなことのないように注意してタイミングの取り方を考えながら進めていきましょう。カメラの向きは最終チェックで細かく調整してください。カメラが上向きの角度になっていると見下ろすような視線になってしまいます。

Web面接を開始する少し前(10分程度前)にPCを立ち上げ、機材や通信環境の最終チェックをしておきましょう。事前にできることをチェックリストにまとめて忘れないようにしてください。

通信が切れた!でも慌てずに

通信トラブルが起きても慌てないこと。

Web面接中に不具合がおきてハングアップ(通信が途切れること)してしまうことは少なからず想定しておかなければなりません。もしもの事態でもきちんと対処できれば、好評価につながる場合もあります。恐れることはありません。

もしもハングアップしたら、まず落ち着いて電話やメールでその旨を伝えて担当者に指示を仰ぎます。連絡後にPCの再起動やアプリの再ログインを行い、それでも再接続が難しいようならもう一度担当者に連絡してください。パニックを起こしてしまうと危機管理能力が疑われます。「しまった!」「どうしよう!」と思ったときほど、一旦深呼吸して気持ちを落ち着けることが大切です。

通信環境のトラブルに遭うことは珍しいことではありませんが、慣れていないと焦ってしまいいたずらに問題をこじらせる結果になることが少なくありません。面接を行っている最中であれば、面接官にも迷惑をかけてしまうと思いがちですが心配しなくて大丈夫です。

面接官は通信トラブルも想定しています。適切な指示を出し、理解も示してくれるでしょう。あなたは落ち着いて対処に集中すればいいのです。

面接中は、集中しよう!

Web面接中は集中してください。ほかのことを考えたり、メモを取ろうと下を向いてしまったり、別なところに視線をずらしたりしないようにします。

家族の声、ペットの鳴き声、電話の呼び出し音などは動揺の元になるためあらかじめ対処しておくこと。またメモや資料を探す、検索する、といったことも落ち着きがない姿に見えるので注意してください。

Web面接での服装や姿勢などにも注意!

清楚で品のあるメイクは、好印象を与えます

Web面接の場合も気をつけるポイントは通常の面接と何ら変わりはありません。NG例も紹介しますので、自宅であっても手を抜かず気を引き締めてください。

Web面接でもスーツが基本

「対面での面接と変わらない」という気持ちが大事です。Web面接とはいえ、マナーを守りましょう。自宅だからと上着だけスーツにするなどというのはもってのほかです。

もちろんアパレル系の企業などでは、スーツよりも普段の服装センスを見るようなケースもあります。臨機応変に対応しましょう。カジュアルな服装で臨むときも、清潔感と品のある服装を心がけてください。

スーツは黒系が締まって見えるのでおすすめです。濃いグレー系や濃いネイビー系でもいいでしょう。男性ならワイシャツは白が無難です。ネクタイもシンプルなものを合わせましょう。

女性の場合もスーツが基本です。映らないからとストッキングを省略してはいけません。気持ちの緩みが雰囲気や態度に表れてしまいます。服装は気持ちを引き締める効果も期待できます。対面面接と変わらない服装で臨みましょう。

髪型、メイクにも配慮して

自宅で行えるWeb面接ですが、髪型、メイク、髭などにも十分配慮してください。 髪型は清潔感のある整えられたものにします。女性のメイクもやはり清潔感が一番大切です。ファンデーションは使い慣れたものを薄めに使用し、アイメイクはシャドーやアイラインを強調しないように。口紅は自然な色を選び、薄めに使いましょう。特別地味にする必要はありません。あくまで自然な雰囲気を保つようにします。

普段はノーメイク派であっても身だしなみとして、また対面する相手への気遣いとして軽いメイクをすることはエチケットです。逆に濃いメイクをしているような方は極力薄めのメイクを目指しましょう。男性の場合は髭を剃ってサッパリとした印象を与えられるようにします。

通常の面接で常識と思われることは、Web面接でも同様に必要です。

まとめ:Web面接は事前準備で怖くない!

企業にとってWeb面接は対面面接に参加しにくい地方や、海外からの応募者を増やす狙いがあります。優秀な人材を地方や海外にも求める企業は成長が見込める企業です。Web面接を採用する動きは今後ますます増加していくことが予想できます。

Web面接の利点を味方につけて事前準備は入念にし、気持ちにゆとりをもって臨みましょう。

この記事を書いたライター
伊藤璃帆子

伊藤璃帆子

芸術大学で美術、写真を学び、ITマーケティング会社を経て、独立。現在フリーでライター、編集、撮影、イラスト、フードスタイリングなどを手掛ける。

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