この記事を書いたライター

いづつえり

いづつえり

柑橘農家×ベーグル屋×ライター。「地方に仕事はない」という“常識“を自ら反証することを生きがいにしているパラレルワーカー。横浜出身、天草在住。

2020年5月28日

リモートワークに向いている職種とは?在宅勤務できる仕事5選

新型コロナウイルスの影響で、リモートワークやテレワークを進める企業が増えています。いま、まさに在宅勤務中という人もいるのではないでしょうか。

しかし、リモートワークははじめようと思って、すぐにできるものはありません。現在、リモートワークが進んでいる適職種を通じて、リモートワークに必要な条件や、リモートワークの課題や将来性を見ていきましょう。

リモートワークとは?オフィスから離れて働く在宅勤務の広がりの背景

在宅勤務は古くて新しい働き方かも

リモートワークの前身であるテレワークが生まれたのは、1970年代のアメリカ。「tele=離れたところ」と「work=働く」の2つの言葉を組み合わせてできた造語で、オフィスから離れたところで働くという意味で使われるようになりました。

日本のテレワークが最初に誕生したのは、1984年のことです。東京都港区六本木に本社を持つ日本電気(NEC)が吉祥寺にサテライトオフィスを作ったのがはじまりでした。

当時のNECでは、結婚や出産のために退職する女性が大きな問題となっており、世間でも出社の負担を減らす斬新な働き方として、注目を集めました。

近年、再びリモートワークが脚光を浴びるようになったのは、政府が「働き方改革」を掲げるようになったからでしょう。そして、いま新型コロナウイルスの流行を機に、リモートワークを導入する企業が増えています。

インターネットプロバイダのBIGLOBEが今年3月に1,000人を対象に行った調査によると、今後、在宅勤務など職場から離れた働き方は「定着する」と答えた人は8割強となりました。

しかし、ここで注意しておきたいのは、リモートワークが定着すると答える人は多くても、完全に出社なしの働き方を想定している人は少ないという点です。実際、リモートワークにはさまざまな形態があります。

出社をまったく必要としない「フルリモート」、リモート週2日と出社を組み合わせた「ハイブリッド型」など。人材紹介サイトの求人を見ても、フルリモートの職種はまだまだ少ないようです。

リモートワークに向いている職種5選

リモートワークに適した職種にはどのようなものがあるのでしょうか。今回は大まかなカテゴリー別に5つの職種を取り上げて紹介します。

スキルを活かしてリモートワーク『IT系エンジニア』の仕事

インフラと関連度の低いIT系エンジニアならパソコン1つあればどこでも仕事できる

エンジニアは、情報工学に関する専門的な知識やスキルを持った人材のことで、近年はインターネット関係の専門スキルを持ったIT系エンジニアも活躍中です。

システムエンジニアやサーバーエンジニアなどはリモートワークが難しいかもしれませんが、プログラマーなどのインフラとは関係の薄いITエンジニアは、必要なツールが入ったパソコンとインターネット環境さえあれば、どこでも仕事ができます

未経験者の場合、まずは企業に就職してIT系エンジニアをスタートするのが一般的です。プログラミングなど卓越したスキルがある人はフリーランスとして働く人も増えています。

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センスがあればどこでも働ける『デザイナー・イラストレーター』の仕事

美的センスだけでなくさまざまな”デザイン力”が求められるデザイナー

デザイナーは、色や模様、フォント、レイアウトなど見た目を整える美的センスの求められる仕事です。アートディレクターや、CGクリエイターという肩書が使われることもあります。

中には、見た目の美しさだけでなく、製品の使いやすさなど、目的に沿った商品設計全体を行うデザイナーもいます。デザイナーやイラストレーターは、制作の課程は基本的に自分1人で完結できる職種です。

顧客との打ち合わせは必要ですが、基本的には必要なソフトの入ったパソコンや機材があればどこでも仕事ができます。

デザイナーになるには専門学校や美術系大学を卒業した後、企業に勤めるか、デザイン事務所に弟子入りするのが一般的な方法です。

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伝わる言葉を武器に『ライター・編集者』の仕事

テキスト情報を扱うことが多いが、実はコミュニケーション力が重要な仕事

書籍や雑誌、Webサイトの文章を書くライターや編集の仕事も、パソコンがあればできる仕事です。文章を書くだけでなく、編集、校正、校閲など関連する業務に幅広く携わることもあります。

コミュニケーションの多い仕事ではあるものの、クラウドサービスを利用すれば進捗管理や普段のコミュニケーションも十分に可能です。最近では取材も、テレビ会議システムやビデオチャットを活用するケースが増えてきました。

SNSやブログなど誰でも発信できる時代だからこそ、参入ハードルは高くありません。ただし、仕事として成り立たせるには常に情報収集や、スキルアップに取り組むだけでなく、仕事上のネットワークも必要です。出版社やマスメディアに勤める以外にも、アルバイトやフリーランスとして働く人も増えています。

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使いやすいメディアを設計する『Webマーケター』の仕事

ユーザーが使いやすいサイトの設計や施策を考えるのもWebマーケターの役割

市場調査の結果を専門的な知識で分析し、販売・営業戦略を立案するマーケター。情報解析スキル、企画力、コミュニケーションスキル、情報収集能力のスキルが必要です。

Webの需要が高まっている近年は、マーケティングの仕事もリモートで行うケースが増えています。相手によっては対面での提案が必要になることもあるものの、リモートも可能な職種です。

Webマーケターになるには、制作会社や広告代理店などの企業に勤めるのが一般的ですが、マーケティングや営業経験のある人はフリーランスのWebマーケターとして活動することもできます。

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販売対象はモノからサービス・体験へ『営業・セールス』の仕事

外回り以外にもインサイドセールスと呼ばれる内勤営業のスタイルも広がっている

営業の仕事もリモートワーク化が進んでいる仕事のひとつです。営業は自社の商品を売り込むのが仕事だと思われがちですが、現在は、顧客が抱える問題に対して解決方法を一緒に考え、提案するのが主な業務内容となっています。

近年は、インサイドセールスと呼ばれる内勤営業と呼ばれる営業手段も広がっています。業界では、営業経験者を対象にメールや電話などのツールを活用し、自宅で仕事できる案件も増えています

営業職の募集は非常に多く、どの職種、企業でもあるといってよいでしょう。ただし、業種・業界によって営業のスタイルもさまざまです。

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リモートワークに向いている職種【3つの条件】

条件の整っていない職種でリモートワークやテレワークは難しい

上に挙げた職種を見ると、リモートワークには共通する条件があるといえそうです。

①その場に行かなくてもできる

場所の制約がないことは、リモートワークに必須の条件のひとつ。必要なソフトがインストールされたパソコンと、インターネット環境があれば1人でできる仕事はリモートワークに向いています。

反対に、現場での作業が必要なものや、物理的に他の人のケアが必要な介護職や医療関係、特別な機材やソフトがなければ仕事できない研究職などは現時点では、リモートワークに不向きです。

②成果物が明確

リモートワークを難しくする原因のひとつは、職場での仕事ぶりを評価する、評価システムのあいまいさにあると言われています。プログラムや、原稿、デザインなど明確な成果物がある職種は評価がしやすいため、リモートワーク向きといわれています。

③リアルなコミュニケーションが必要ない

リアルなコミュニケーションをWeb上のコミュニケーションに置き換えられる職種は、リモートワークに向いています。チャットツールなどクラウド上のサービスを活用し、時間と場所を共有しなくても必要なときに確認や打ち合わせができれば進められる仕事なら、スムーズにリモートワークに移行できるでしょう。

リモートワークで変わるこれからの働き方と私たちの暮らし

大きな変化がもうすぐやって来る

新型コロナウイルス収束の目処が立たない中、Facebook、Google、TwitterなどのIT系企業は長期間にわたり大多数の社員の在宅勤務を続けることを発表しました。日本でも働き方に大きな変化が生まれると予想されています

都市部から地方・郊外へ人が移動する

リモートワークが定着すれば、週5日出勤する働き方から、週2〜3日、もしかするとフルリモートに移行するところも増えていく可能性があるのではないでしょうか。すでに首都圏では、都心部にオフィスを構える企業が減っていること、都心から郊外に引っ越す人の動きが出ていることが報じられています。

産業構造の変化に伴う人の移動・複業が増える

今回の新型コロナウイルスの影響で、観光、航空、交通、宿泊、外食産業は大きな痛手を受けました。緊急事態宣言が解除されても、すぐに人が戻ってくるとは限りません。

リモートワークが定着すれば、これまでとは仕事の仕方が変わるので、物理的に人が移動する必要性は減るでしょう。従業員を雇用する体力のなくなった産業から、別の産業に人の移動が起こる可能性や、副業や複業をする人が増える可能性が考えられます。

共働きが増える

リモートワークが浸透し、働き方が柔軟になれば共働きが増えることも考えられます。フルタイムは難しくても、リモートワークで1日数時間、週数日といった働き方も選択できるようになります。

一方、リモートワークにはいくつかの課題もあります。ネット環境が整っていること、紙ベースの業務ではないことなどが前提条件にあるからです。すでにリモートワークに対応していた職種と企業と、出遅れたところとの差が大きくなることも考えられます。

それでは、リモートワークに対応している職種は安泰なのでしょうか。必ずしも、そうとは限らないでしょう。

今後ますますデジタル化の流れが加速することを考えると、AIにとって替わられる可能性もあるからです。人手が必要なくなった職種や、他との差別化が難しい職種では賃金や報酬ダウンも十分に考えられます。

新型コロナウイルスの流行は、はからずもリモートワークを推進することになりました。いま現在就いている仕事がリモートワークに向いている職種かどうかに関係なく、自分の仕事のあり方を見直す機会としてとらえてみるとよいかもしれません。

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柑橘農家×ベーグル屋×ライター。「地方に仕事はない」という“常識“を自ら反証することを生きがいにしているパラレルワーカー。横浜出身、天草在住。

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