この記事を書いたライター

みよたかこ

みよたかこ

人材業界で10年以上働きながら、ライターとしても活動する就職氷河期世代。翻訳書出版の経験も持つ。現在の執筆テーマは、社会人のキャリアやスキルアップ、女性の生き方など。趣味は飲酒しながらの料理。

2020年6月1日

夏のインターンはどう変わる?納得のいく就活に向けたサマーインターンの選び方とは?

2022年卒の学生を対象としたサマーインターンシップがそろそろ始まります。応募先をどのように決めればいいのか悩む人もいるのではないでしょうか。あるいは、なんとなく知っている企業にばかり応募していませんか?

今年は、新型コロナウイルス感染症の影響がサマーインターンシップにどのように及ぶのか、心配している人も少なくないと思います。このような状況もふまえたインターン応募先の選び方について、ポイントを解説します。

サマーインターンってどういう意味があるの?

職業体験であるインターン

インターンシップとは、「職業体験」です。就職先を正式に決める前に仕事内容を知ることができる、学生にしか与えられない貴重な機会です。就活において、サマーインターンは以下のようなメリットがあります。

仕事内容を理解したうえで志望業界を決められる

実際の仕事内容を理解し、納得した状態で志望業界を決めることができます。イメージや先入観に引きずられて就職してしまい、「こんなはずじゃなかった……」と後悔するリスクを避けられるでしょう。

多くの学生は、消費者として身近に感じている企業ばかりを志望しがちです。その証左として学生の人気企業ランキングには、航空業界や旅行業界、食品業界の企業が多く並んでいます。

お客として抱くイメージと、その業界で仕事をすることには大きな違いがあります。サマーインターンを利用してギャップを埋めておきましょう。

早いうちに選考プロセスに乗れる可能性が高い

一般的には、来年6月から選考開始だが・・・

企業によって、新卒採用活動におけるサマーインターンの位置付けは異なります。インターン参加者から優秀層を見抜き、一般学生より早めに本選考の案内を行う企業は多くあります。企業にとっても、優秀な学生を他社に取られる前に内定を出せるメリットがあるのです。

外資系企業のインターンのなかには、参加者をそのまま本選考へつなげ内定を出すものもあります。大学4年生、大学院2年生になる前に内定が出る場合もまれではありません。

経団連が示す選考スケジュールは、3月に情報解禁、6月に選考開始となっていますが、すべての企業がこのスケジュールで本選考を進めるわけではないことを覚えておきましょう。

20卒の先輩のアドバイスが役立たない!? 新型コロナでサマーインターンはどう変わるか

就活の状況は、いきなり変化の時を迎えた

新型コロナウイルス感染症の影響で急激に業績が悪化した企業があることは、ニュースでも目にしていると思います。サマーインターン、そして本選考にも少なからず影響が及ぶことが予想されます。

2020年卒までの先輩たちは、売り手市場と呼ばれる環境で就活をしました。リクルートワークス研究所の調査による2020年卒の大卒求人倍率は1.83。学生1人に対し、1.83人分の求人があったということです。複数の企業から内定をもらい、どの企業に就職しようか迷っていた先輩も身近にいたのではないでしょうか。

その一方、2022年卒の皆さんは先輩たちの就活とは違う状況にあることを前提に、サマーインターンやそれ以降の就活を進めることが必要です。

採用数を減らすため、インターンを行わない企業も

2022年卒は新卒採用人数を減らしたり、そもそも採用を行わない企業も出てくるでしょう。すでに2021年卒にも新型コロナウイルス感染症の影響は出ており、ANAグループが2021年卒の新卒採用を一時中断するという大きなニュースもありました。

サマーインターンを毎年行っていた企業も、今年は開催を見送るケースも出てくると思われます。インターンへ応募したいと思っていた意中の企業で開催されなくとも、過度に落ち込まないようにしてください。

オンライン開催になる可能性を心づもりしておこう

まだ前例が少ないオンラインでのインターン

この時期に在宅勤務を始めた企業も多く、業務でオンライン会話ツールを使うようになりました。今後、インターンもオンライン開催に切り替える企業が出てくる可能性があります。すでにいくつかの企業は、オンライン開催のインターン情報をWeb上で公開しています。

これには新型コロナウイルス感染症の影響だけでなく、企業が地方在住の学生への配慮を求められるようになったという社会的背景もあります。

意中の企業がオンライン開催になっても対応できるように、参加にあたり必要となる機材やネットワーク環境はチェックしておきましょう。

サマーインターンを選ぶポイント①応募する企業

知っている会社にばかり応募するのはもったいない

あまたの募集があるサマーインターン、どのように応募先を選べばいいのでしょうか。今年ならではの観点もふまえて見ていきましょう。

先輩たちよりも応募数を増やそう

まず、応募する企業数は1、2学年上の先輩に聞いている応募数よりも増やしましょう。

なぜなら、前述のように2022年卒の新卒採用は難航することが予想されるからです。複数企業の採用候補者の「母集団」に入り早めに本選考を受けることができれば、1社も内定が決まらない事態を避けられる可能性が高まります。

現時点での志望業界だけでなく、よく知らない業界にも応募

就業経験がない現段階では、知らない仕事やなじみのない業種があると思います。インターンという「職業体験」の機会だからこそ、なじみのない業種にもあえて応募してはいかがでしょうか。

いままで知らなかったものの、強く興味を抱く業界や職種に出会える可能性があります。また、消費者に近い業界は就活生の人気を集めますが、逆に学生からは縁遠く感じる企業は競争倍率も低くなるでしょうから、狙い目かもしれませんね。

新型コロナの影響が大きい業界に偏らないようにする

航空業界は、新型コロナの影響を受けている代表格

今年ならではのポイントです。インターンの応募先は、新型コロナウイルス感染症の影響を大きく受けている業界に偏らないようにするといいでしょう。

新型コロナウイルス感染症の影響が大きい業界の例を挙げると、航空、旅行、百貨店、アパレル、エンタメ業界などです。アパレルの老舗企業であるレナウンが経営破綻したニュースは、世間を驚かせましたね。

2022年卒の採用の減少が予想されるこれらの業界だけに照準を絞るのは、やや危険です。ほかの業界にもいまのうちに目を向けておきましょう。

サマーインターンを選ぶポイント②インターンの内容

実際の仕事に近い体験ができてこそインターンの意味がある

次にインターンの内容に着目して、納得のいく就活に向けた選び方のポイントを2点挙げたいと思います。

業務に携わる、あるいは業務に近い体験ができる

インターンシップの本来の意味合いである「職業体験」がしっかりできると、自分が納得したうえで本選考時の志望業界を決めることができます。

この観点から、1Dayインターンはあまりおすすめしません。本選考の説明会と大差ない内容であることも少なくないからです。説明会への参加や、OB・OG訪問で代替することができるでしょう。

プロジェクト型でワークショップをしたり職場体験ができたりするような、実際の業務になるべく近い体験ができるインターンを探してみましょう。

人事担当者のみならず、現場社員との交流がある

現場の社員と交流できたりフィードバックをもらえたりするインターンは、注目しておきましょう。会話のなかから、実際の仕事の様子を知ることができるからです。

もしインターン参加企業へ就職することになったら、交流した先輩社員と一緒に仕事をすることになります。インターンで感じた社風も、本選考へ応募するかの判断材料にできますね。

まとめ:納得のいく就活に向けて、サマーインターンを上手に利用しよう

目的を持ってサマーインターンに参加しよう

サマーインターンに参加することには大きなメリットがあります。来春に控えている本選考には、心から納得した志望業界が決まり、仕事へのイメージを持っている状態で臨みたいものですね。

未来の自分への投資になる絶好の機会ですので、応募先をいまから検討し積極的に参加してみましょう!

出典:リクルートワークス研究所 第36回ワークス大卒求人倍率調査(2020年卒)
出典:ANAグループ2021年度入社に向けた採用活動の一時中断について
出典:日本経済新聞 2020年5月16日付朝刊「レナウンが民事再生 コロナで上場企業初」
この記事を書いたライター
みよたかこ

みよたかこ

人材業界で10年以上働きながら、ライターとしても活動する就職氷河期世代。翻訳書出版の経験も持つ。現在の執筆テーマは、社会人のキャリアやスキルアップ、女性の生き方など。趣味は飲酒しながらの料理。

TOPへ戻る