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みよたかこ

みよたかこ

人材業界で10年以上働いた経験を持つ、就職氷河期世代のライター。翻訳書出版の実績もある。現在の執筆テーマは、社会人のキャリアやスキルアップ、女性の生き方など。趣味は飲酒しながらの料理。

2020年7月3日

これってリアリティショックかも? 会社では成長できないと感じたときの対処法

2020年卒の皆さんは、就職して3か月が経ちました。新入社員研修を終えて現場に配属された人も、まだ研修中の人も、そろそろ会社の様子がわかってきた時期ではないでしょうか。

入社前の期待といまの仕事内容にズレを感じることはありませんか? これを「リアリティショック」と呼びます。

リアリティショックが原因で、「この会社でこのまま働いていたら成長できないかもしれない……」と悩みが生じてきた場合の考え方をまとめました。

入社から3か月。会社での仕事と自分の成長を振り返ってみよう

4月からの90日間でどんな経験をしましたか?

入社して3か月が経ったいま、4月からの自分の成長を振り返ってみましょう。「毎日出社する生活リズムが整った」「業務の進め方を覚えた」「ビジネスマナーの基本を身に付けた」といったことも含めて構いません。

やりがいのありそうな仕事内容ですか?

業務に携わりはじめて、あるいは先輩の仕事ぶりを見て、やりがいのありそうな仕事内容だと感じましたか?

「やりがい」とは、顧客や社会の役に立っていると感じられること、かつ自分も成長している実感があることです。この両方があると、モチベーションを保ってキャリアを積み重ねていけます。

成長できる環境だと感じますか?

人の成長スピードは、環境の影響を受ける

年齢が近い先輩の仕事ぶりを見て、成長できる環境だと感じますか?

若手の先輩の仕事ぶりは、数年後の自分に置き換えて考えてください。仕事を与えられる立場になることが多い若手の段階の成長スピードは、環境の影響を大きく受けるからです。

若手社員に対して定型的な仕事ばかりが与えられる環境だと、成長スピードは遅くなりがちです。

形式的な社内手続きや書類作成などの定型業務は誰かがやらなくてはならないものであり、その仕事が悪いわけではありません。ですが、若手社員に決まりきった仕事「しか」アサインされないようであれば、勤続年数がそれなりに経たないとチャンスが巡ってこない会社なのかもしれません。

やりがいも成長も感じられていないなら…リアリティショックかも!?

やりがいが感じられず、成長できる環境でもないと感じるならば、それは「リアリティショック」の入り口にいるのかもしれません。

だからといって、すぐに会社を辞めたり転職活動をしたりすることは時期尚早です。まずは「いま私は、入社前のイメージと現実とのギャップを感じているんだ」と冷静に自分を受け止めてください。

リアリティショックを抱えたときの対処法

会社の様子が少しずつわかるにつれ、理想とのギャップに悩みやすい時期

新卒で入社した会社に対して不満を持つことは、珍しいことではありません。厚生労働省の調査によると、30%ほどの社会人が新卒から3年以内に会社を辞めています。

不満を抱えたまま惰性で働き続けることはよくありません。ただ、「この会社では成長できないかもしれない……」とリアリティショックを感じ始めたら、まずやってみてほしいことがあります。

それは、社外の人を知ることです。

社外の人の仕事内容を聞く

大学の同級生や先輩といった年齢が近い社外の人に、ざっくばらんに仕事内容を聞いてみましょう。さまざまな業種、あるいは大企業からベンチャー企業まで、複数の人に聞くといいですね。

他社では若手社員がどのような仕事を任せられているのかがわかり、自分の会社と比較することができます。

若手社会人コミュニティに入るのもおすすめ

社外の同年代から刺激を受けられる

職種別コミュニティや一緒にキャリアを考えるコミュニティなど、若手ビジネスパーソン向けのさまざまなコミュニティがあります。オンラインやオフラインで定期的に集まって勉強会を開いたり、情報交換をしたりしています。

インターネットで検索して、興味があるコミュニティに参加してみてはいかがでしょうか。社外の人の仕事を知れるだけでなく、「仕事を通して成長したい」と真剣に考えている人との出会いが多くあるはずです。

いまの仕事内容を客観的に見つめてみよう

社外の人の仕事も知ったところで、自分がなぜリアリティショックを感じているのか、改めて考えてみてください。原因が何かがわからないうちに行動を起こしても、自分が納得できない可能性があるからです。

たとえば、

  • 若手社員には定型業務しか回ってこない慣習があるから
  • 中堅になっても若手と同じような仕事しかない環境だから
  • 仕事内容そのものが自分に合っていないと感じ始めているから
  • なんとなく仕事が嫌だと感じ、真面目に向き合えていないないから

といった原因があると思います。この原因によって、あなたがこれから取るべき行動が変わってきます。

会社で働くことでどのように成長したいですか?

さまざまな成長の仕方がある

リアリティショックの原因に加えて、自分がこれからどう成長したいのかも冷静に考えてみましょう。たとえば以下のような考え方があります。

コツコツ成長 or 猛スピードで成長

健康的な生活リズムを守りながら、無理のないスピードでコツコツ成長していきたいと思うのであれば、人事制度が整った大手企業で勤務するといいでしょう。役職ごとの期待役割が明確に定義されており、一歩一歩着実に成長していけます。異動の制度もあり、定期的に新たな仕事へチャレンジする機会も訪れます。

ただし役職に就くまでには、それ相応の時間がかかります。管理職になって組織をリードしたいと思っても、あと10年は待たなければなりません。

20代のうちに猛スピードで成長したいと思うなら、ベンチャー企業やコンサルティング会社で働くことを考えてみてはいかがでしょうか。

ベンチャー企業は社員数が少ないので、若手のうちから仕事を任せられます。コンサルティング会社はレベルの高い仕事が若手にもまわってきますが、結果を出さなければ次のプロジェクトにアサインされない厳しい世界です。いずれも勤務時間は長い場合が多いので、その点は覚悟をしておきましょう。

スキルを付けたいのか、経験値を上げたいのか

仕事を通して20代のうちにスキルを付けたり資格取得をしたいなら、社内研修制度が整っている会社や、自己啓発支援制度がある会社を選ぶといいでしょう。このような会社は、社員がスキルアップのために勉強する社風が根付いていることも多くあります。

さまざまな経験を積みたいのであれば、前述したベンチャー企業が向いているでしょう。若手のうちから、ひとり何役も仕事が与えられる場合もあります。ただし社内研修制度は整っていない場合も多いので、スキルアップは自助努力になることを理解しておきましょう。

この機会に、自分がどう成長したいと望んでいるのかを認識するとともに、いまの勤務先で先輩社員はどのくらい成長の機会をもらっているのかを考えてみてください。

リアリティショックから脱出し、成長するためにはどうすればいいか

不満を抱えたまま立ち止まっているのはもったいない

リアリティショックを取り払って成長できる自分になるために、どのような行動を取ればいいのでしょうか。まずはいまの環境で最大限の努力をすることから始めましょう。

いまの上司にチャレンジの機会をもらう

やりがいのある仕事が与えられないと感じている場合は、まずは上司に相談することから始めてください。自分自身がいまの仕事の意味について答えを見い出せずにいるなら、上司からアドバイスをもらえるでしょう。

また、上司が慎重になりすぎて若手社員に仕事を与えていないことも考えられます。きちんと意思が伝われば仕事の割り振りを考え直してくれるかもしれません。

社内異動の可能性を探る

いまの会社でこれからも働きたいものの部署の仕事に不満がある場合は、社内異動を目指すのもひとつの手段です。

ただし、社会人1年目のうちに社内異動できる会社は少ないです。まずは目の前の仕事で結果を出して評価を得てから異動希望を出しましょう。近い将来、異動を希望していることを上司との面談の場などで思い切って伝えておくといいでしょう。

転職相談をする

まずは情報収集からはじめよう

リアリティショックの原因や自分が求める環境を考えた結果、転職に興味があるならば転職エージェントに登録しておくのもいいでしょう。

新卒1年目で大手企業へ転職するのは難しく、第二新卒と言われる社会人3年目くらいまで待つ必要がありますが、ベンチャー企業なら転職できる可能性は大いにあります。転職エージェントのコンサルタントに相談してみると、詳しく知ることができるでしょう。

まとめ:リアリティショックの原因や、どう成長したいかを考えてから行動しよう

仕事で成長できる環境に身を置こう

いまの仕事に漠然と不満を感じたからといって、後先を考えずに会社を辞めるのはよくありません。転職は、自分のキャリア形成に大きな影響を与えるからです。

望むキャリアの歩み方は十人十色です。まずは、自分がなぜリアリティショックを感じているのか、そしてこれからどう成長したいのかの自己認識をすることからはじめましょう。

出典:厚生労働省 新規学卒者の離職状況

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人材業界で10年以上働いた経験を持つ、就職氷河期世代のライター。翻訳書出版の実績もある。現在の執筆テーマは、社会人のキャリアやスキルアップ、女性の生き方など。趣味は飲酒しながらの料理。

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