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西繭香

西繭香

「どんな人にも優しい記事」を目標に、多角的な物事を等身大の視点から執筆するフリーライター。長いこと自分をマジョリティだと思ってたタイプのセクマイでアライ(あと腐女子)。ディズニーシーと猫が好き。Twitterを猫アカにするのが夢。 Twitter: @Nishi_mayuka

2020年7月30日

外国人と接することができる職業は?多国籍の人たちと関わる仕事8選【国際フレンドシップ・デー特別企画】

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7月30日は「国際フレンドシップ・デー」。国際デーのひとつで、「国際友情デー」ともよばれる、“国や文化を超えた友情が、世界平和を促進すること”を考える日です。海外で働いたり、母国で外国人といっしょに働いたり、世界中であらゆる人々が多国籍な環境で働いています。しかし、具体的にどんな職業の人たちがいるのか、ご存じでしょうか。今回は「多国籍の人たちと関わる」仕事を、8つご紹介します。

グローバル化が進む仕事の環境

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私たちが働く場所は、母国とは限らない

母国を離れ海外で働くとは、どのようなことなのでしょうか。自分とは異なる文化を持つ人々の中で、言葉も満足に伝わらないこともあるかもしれません。

しかしそんな環境でも、海外で働きたいと行動を起こす人々は世界中にいます。令和元年時点で、日本で働く外国人労働者は約166万人。労働者の届け出が義務化された平成19年度以来、最多の記録となりました。中国、ベトナム、フィリピン、インドネシア、ネパールなど、アジアの国々を中心に、日本に働きに来る人々が毎年のようにいるのです。

また、海外に滞在する日本人は平成29年度の集計で約135万人となり、そのうち20~50代は64%を占めています。海外在住者は増加傾向にあり、国外で働く選択肢が日本にも確立されつつある現状が見えてきます

グローバル社会を体験、外国人と接する8つの職業

このような働く環境のグローバル化に伴い、多国籍の人々といっしょに働く仕事も増えていきました。ここからは外国人と働いたり、接したりすることの多い職業を、いくつか紹介してきます。

世界中の人と協力し世界の問題を解決する『国際公務員』の仕事

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さまざまなバックグラウンドを持つ人々と協力しあう

国際公務員とは、国際連合や関連する専門機関などの国際機関にて、世界の諸問題を解決するために勤める職業です。国際連合とは、世界193か国が参加する国際機関で、6つの主要機関と、その付属・補助機関からなる大きな組織です。より詳しい内容は、国連のSGDsってなに?世界を舞台に「働き方改革」に取り組む国連職員の仕事の記事で紹介していますので、あわせてご覧ください。

国際連合と連携しつつ独立している専門機関や、関連機関もあります。それら組織全体は、「国連システム」「国連ファミリー」などと総称されています。世界各国の国連事務局、世界銀行、国際労働機関など、さまざまな場所で勤務をします。

就業のために必要なスキルは、組織や職種によって異なりますが、修士以上の学位が必要な場合が多くあります。国際的な業務を行うため、英語やフランス語などの語学能力が必須です。また、各専門分野に関する深い知識と経験が求められることもあります。世界的な問題を解決しようとする情熱や主体性、難しい問題を少しずつ解決に導く課題発見力や、多様な人々と協力するための柔軟性も必要です。

“職場で日本人は自分ひとり”、といった環境で働く国際公務員へのインタビューは、世界で活躍する国際公務員になるには? 民間企業から転身した現役国連職員に聞く仕事とキャリアの記事で読むことができます。

他人と違うことは「おもしろい」ことであり、新しい発見や学びが得られるでしょう。異文化のなかで、ひとりひとり違う考え方を受け入れ、尊重し合いながら、世界のために業務を行っていくのです。

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国境を越えて困っている人を“弁護”する『国際弁護士』の仕事

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自らのスキルを使って、国際間トラブルの解決に尽力する

国際弁護士は、日本や外国において国際案件などを取り扱う弁護士です。国際弁護士という資格は存在せず、日本と外国において複数の弁護士免許を保有していたり、日本の弁護士として国際案件を数多く担当していたり、外国の弁護士免許を保有し日本で勤務をしたりする弁護士が、国際弁護士とよばれています。渉外弁護士ともいいます。

日本や外国で弁護士資格を取得した後、弁護士事務所や、外国法弁護士事務所で勤務したり、グローバル企業や外資系企業に顧問弁護士として所属したりして就業します。

国際案件とは、日本と海外の間で起こるトラブルのことです。法律は、国や地域によって大きく異なるため、案件に適用される法律が外国法であった場合、当該国の法律に精通している必要があります。担当する国の法律に関する深い知識はもちろん、英語を筆頭に、法律専門用語を含むじゅうぶんな外国語能力が必須です。

世界のグローバル化が進むなか、国際的な企業間トラブルは増加しています。また、日本企業の海外進出、外国企業の日本進出などのサポートを行うこともあります。国際間の困難に悩むさまざまな国の人々に寄り添い、自らの経験と知識を用いて問題の解決を目指す国際弁護士は、国境の垣根をこえて人々の役に立つことができる職業といえるでしょう。

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世界中の人々と共に貿易業に従事する『貿易事務』の仕事

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国境や国籍を越えて、ビジネスの信頼関係を築く

貿易事務は、貿易に関わる事務を行う職業です。おもに貿易を行う企業に所属し、「輸出業務」や「輸入業務」を行います。輸出業務は輸出通関手配、通関書類作成など、輸入業務は輸入通関手配、関税・消費税納付などの業務があります。

業界や部署により仕事内容が大きく違う特徴があり、「商社・メーカー」「国際物流・フォワーダー・船会社」「海貨業者・倉庫会社」の3種類に大きく分かれます。共通しているのは、外国企業と業務を行うということ。専門用語を含む、高度な語学力が必須です。

必須となる資格はとくにありませんが、英語の読み書きをはじめとする諸外国言語能力、事務仕事に必要な事務処理能力とPCスキルが必要です。文化の違う外国とビジネスをするため、相手国の法令や商取引の慣習を理解し、尊重し合うための柔軟性も大切です。

海外取引先の担当者と、互いの文化を理解しあうことにより、信頼関係を築くことができるでしょう。貿易事務は、異文化への理解や、国や言語を超えたコミュニケーションスキルを駆使して、さまざまな国の人々と業務を行うことができるのです。

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あらゆる国籍の人々を平等にもてなす『ホテルスタッフ』の仕事

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さまざまな国の人々にサービスを提供する

ホテルスタッフは、ホテルでさまざまなサービスを客に提供する仕事です。ホテル営業を行う企業の正社員、契約社員、アルバイトなどで勤務をします。「フロント」「コンシェルジュ」「ハウスキーピング」「ドアマン」「ベルパーソン」などの職種があり、その他にも飲食を提供する部署、宴会を担当する部署など、たくさんの人々が協力して客をもてなします。ホテルマン、ホテリエとも呼ばれることもあります。

就業に必要なスキルは、担当する業務によって異なりますが、複数の人々と共に仕事をするためのコミュニケーション能力、接客力、きめ細やかさや柔軟性も必要です。さまざまな国から集まる客に平等なサービスを提供するため、英語、中国語、韓国語など多言語での日常会話ができると有利です。また、「ホテルビジネス実務検定」「ホテル実務技能認定試験」「レストランサービス接遇実務検定」「TOEIC」など関連の資格を取得・受験しておくといいでしょう。

日本を訪れる一年間の外国人観光客数は、2018年に3119万人を突破しました。これは2013年の1036万人の、約3倍となる数です。ホテルスタッフは、中国を筆頭に韓国、台湾、香港、アメリカ、タイなど、さまざまな国の人々を迎え、心からもてなし、良い旅の思い出を作る一旦を担える仕事といえるでしょう。

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言葉が通じない人たちの架橋となる『通訳士』の仕事

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本来は言葉が通じない人たちでも、通訳士がいれば

通訳士は、異なる言語を話す人たちの間で、互いが意思疎通できるよう、言語を変換して伝える職業です。国際的な業務を行う企業に社内通訳として在籍したり、行政機関にて国際交流のためや貿易・外交などの業務に携わったり、裁判所や医療現場、フリーランス、通訳専門学校の講師など、あらゆる場所で仕事をします。

話し手の言葉をほぼ同時に通訳する「同時通訳」、話し手がある程度発言してからまとめて通訳する「逐次通訳」、話し手の言葉をほぼ同時に聞き手の耳元で通訳する「ウィスパリング通訳」、この3種類の方法を用いて仕事をします。

2か国語以上の言語を高度なレベルで操れる能力が必須です。通訳する人の専門性に合わせた専門用語や、スラングや“なまり”もスムーズに理解できるだけの語学能力や傾聴力はもちろん、それを相手に瞬時に分かりやすく正確に伝える、表現力と瞬発力が必要です。

通訳士は、言語の壁によりコミュニケーションがとれない人たちの、手助けをする仕事です。自らの仕事によりクライアント同士が相互理解をし、問題を解決に導くこともできる通訳士の仕事は、言語の壁を越えて人同士をつなぐ、喜びの大きい仕事なのではないでしょうか。

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日本語を覚えたい人に教える『日本語教師』の仕事

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分かりやすく、日本を好きになってもらえるように

日本語教師は、日本語を母国語としない人に、日本語や日本の文化・習慣、歴史を教える職業です。国内外の日本語教育機関・施設にて、非常勤や常勤、ボランティアとして働きます。

就業に必ず必要な資格はありませんが、大学で日本語教育を学んだり、「日本語教師養成講座」を受講したり、日本語教育能力検定試験に合格したりして技術を学びます。

さまざまな国の、さまざまなバックグラウンドをもった人々に寄り添い、分かりやすく正しい日本語を教えるスキルが必須です。日本国内では、母国を離れて日本で学ぶ学生たちに、生活面も含めサポートする能力が必要です。国外では、外国語能力と、文化を理解し尊重しながら柔軟に対応する能力が必要です。

日本に在留する外国人は平成30年度に約273万人を数え、国内の日本語教育実施機関・施設は2,290か所、そこで学ぶ学生は約26万人となりました。すべての項目で前年増しており、関連法が改正された平成2年から、日本語教師の数はなんと5倍に増えている計算となります。

文化や個性などまったく違う生徒たちが、月日が経つにつれ少しずつ日本語の読み書きができるようになり、話せるようになり、「先生」と慕ってもらえるときなど、代えがたいやりがいを得られるかもしれません。

日本について教える立場ではありますが、新鮮な視点からの意見は、ときに今まで分からなかったなかった日本の魅力に気づく、きっかけとなることもあるのです。

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発展途上国にて必要とされる仕事をする『青年海外協力隊』の仕事

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発展途上国にて活動を行う

青年海外協力隊は、独立行政法人・国際協力機構(JICA)のボランティアとして、発展途上国にて自らの経験や知識を使い活動します。2018年までの派遣国は91カ国、派遣隊員数は延べ43,864名となっています。

活動期間は大きく分けて、原則2年間の「長期」と1年未満の「短期」の2種類があり、地域や目的、必要とされているスキルごとにさまざまな募集があります。ボランティアではありますが、生活費や住居が用意されることも特徴です。手当額は、派遣地域や年度によって変わります。

必要な資格は、活動内容によって異なります。医師や自動車整備士など、特定の資格を必要とするものもあれば、コミュニティ開発など、コミュニケション能力や調整能力が必要とされる場合もあります。また、「日本国籍を持つこと」と「満20歳から満39歳であること」が基本的な応募条件となっています。近年では応募者数が減少傾向にあるようで、希望する方にとってはチャンスともいえます。

派遣国に実際に住み込み、現地の人たちと生活を共にする青年海外協力隊。発展途上国の現実を身をもって知るなかで、多くの困難に直面するでしょう。しかし、インターネットでは得られない、現地での人と人との交流の経験は、人生の大きな財産にもなりうるのです。

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多国籍の人の協力を得て働く『コンビニ店長』の仕事

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外国人労働者は、ビジネスの力強い味方

コンビニ店長は、コンビニエンスストアの店長として店舗運営全般を行う職業です。コンビニ運営を専門とする企業に所属し、直営店の店長に配属されたり、フランチャイズ店舗を新規出店したり、既存店責任者から任命されたりと、いくつかの就業方法があります。

就業に必ず必要な資格はありませんが、他店舗との差別化や集客効率の向上のため、商品計画やマーケティングに関する知識が必要でしょう。また、スタッフとの円滑な関係性を構築するためのコミュニケーション能力、経営に必要な事務処理能力なども大切です。また、販売士資格など、マーケティングに関連する資格があると有利です。

増加傾向にある外国人労働者ですが、2018年度、大手コンビニ4社で働く外国人労働者は、約5万5000人となりました。世界のグローバル化と共に、日本のコンビニ業界も多様な人材を雇用することが求められているのではないでしょうか。

また、外国人の優秀なスタッフは、新しく入ってきた外国人スタッフの教育係にすることができます。とくに出身国が同じであれば、あるいは英語が使えれば、言語を初めとしたあらゆるサポートを任せることができるのです。

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【まとめ】国や文化を超えて、世界はひとつになり前進していく

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国境を越えて、協力し合う

新型コロナウイルスの世界的流行に伴い、日本で働く外国人も苦境を強いられています。海外で働く日本人も、渡航制限により国内に留まるしかない状況も発生しています。

新型コロナウイルスの前では、人間は等しく人間です。生まれる国が異なれば、人種も文化も信条も、たくさんのものが異なる私たちですが、共有するものももちろんあります。

「ウイルスに打ち勝つ」という共通の目標に向けて世界中が暗中模索する今の状況でも、「国や文化を超えた友情が世界平和を促進すること」を考える国際フレンドシップ・デーのあり方はまったく変わらないでしょう。現に今も、国や文化を超えた世界中の人々が、日夜ウイルスに対抗する術をあらゆる専門的スキルを用いて模索しています。

人はひとりひとり違う。あたりまえのことです。違うからこそ、違いを受け入れ尊重し合い、多くの異なった意見を交わして、世界は未来に向かい前進することができるのです

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「職業ナビ」は、あなたの職の可能性をひろげる職業情報サイトです。今回ご紹介した職業以外にも情報や娯楽を届ける職業や様々な業界、業種の職業をご紹介しています。多くの職業を知ることは、自分のキャリア選択に活かせるだけでなく、周囲の方々への理解を深めるきっかけにもなります。

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