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ポメラニアン高橋

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2020年9月13日

あなたのキャリアアンカーはなにタイプ?譲れないものを確認してこれからの道を考える

kyariaanka

転職。起業。今後のキャリアを考えるとき、さまざまな選択肢が思い浮かぶのではないでしょうか。でも、明確な指針を持っていますか? キャリア形成を考えるとき「やりたい仕事」よりも「どう働きたいか」という視点が大切だといわれています。

そこで、キャリアアンカー診断(以下、キャリアアンカー)を用いて「自分の在りたい姿」を想像してみましょう。今回は、キャリアアンカーの特徴や8つのタイプ分類、また診断方法についてご紹介します。

この記事のポイント
  • ①キャリアアンカーとは、「仕事において絶対に譲れない指標」のこと。どのように働きたいのかを掘り下げて、どう生きていきたいかを考える
  • ②キャリアアンカーの8タイプと、診断方法をご紹介。あなたにとって重要なできごとや人物から、譲れないものを確認してみよう
  • ③現代のビジネスパーソンにとって、在りたい場所に留まるためのキャリアアンカー(船の錨)は必須? あなたの価値軸を大切にキャリア形成を

生涯キャリアの核となる! キャリアアンカーとは?

アンカーという名の“指標”

キャリアアンカーとは、「マサチューセッツ工科大学ビジネススクール」の組織心理学者であるエドガー・シャイン氏が考案した自己分析手法。生涯キャリアを形成する上で重要な役割を果たし、本人にとってこれが無ければ仕事にならないというほど、大切な価値観・欲求・能力・動機を指します。仕事において、絶対に譲れない指標、といい換えればわかりやすいかもしれません。

一般的な自己分析は、自分の長所や短所を洗い出し、「何(what)の強みがあるのか」や「何(what)をやりたいのか」を明確にしていきます。その上で、「グローバル企業に就職して海外勤務を経験したい」などの希望と合わせ、エントリー企業を選定します。

一方のキャリアアンカーは、「何(what)」ではなく「どのように(how)」を突き詰めます。「やりたい仕事」よりも、「自分がどのように働きたいのか」を掘り下げるのが特徴です。人生の中で仕事が占める時間を考えれば、どのように在りたいのか」「どのように生きたいのかと表しても、語弊はないでしょう。

「やりたい仕事」は、変わることがある

そんなキャリアアンカーが、なぜ重視されるのか。理由は大きくわけて2つあります。

  • 「自分がやりたい仕事」は時代や環境に左右されやすい
  • 重要な場面における意思決定がブレにくくなる

「自分がやりたい仕事」は、景気動向などの外部要因や、会社方針の影響を強く受けます。たとえば入社時に「やりたい仕事」を任せられても、会社方針から人事異動があったり、昇進に伴って仕事内容が変化することは少なくありません。

また周囲の影響を受け、自身の「やりたい仕事」や業種が変わるケースもあります。「やりたい仕事」だけに固執すると、結果的に「やりたいことができない」というフラストレーションが貯まりストレスになるかもしれません。

またキャリアアンカーが形成されていれば、年齢や周囲の環境が変化しても、自身の意識決定がブレにくくなります。納得のいく意思決定を続けるために必要な要因、といえばわかりやすいでしょうか。

一般的に、キャリアアンカーが形成されるのは30歳前後といわれます。社会人としてある程度経験を積んだいまだからこそ、「自分がどのように働きたいのか」「どのように在りたいのか」を考えてみましょう。

キャリアアンカーの8つのタイプ分類

自分のタイプを見つけよう

エドガー・シャイン氏が考案したキャリアアンカーは、大きく分けて8つのタイプに分類されます。一つひとつ見ていきましょう。

①全般管理コンピタンス

企業の経営側に立つことが「価値」と考える、出世志向の強いタイプです。専門的な能力のみならず、企業経営に必要な知識・能力の獲得を重視します。プロジェクト運営においてリーダーシップを発揮し、大きな責任を受けたり、高額な報酬を得たりすることにやりがいを感じます。企業の管理職に向いているタイプといえます。

②専門・職能別コンピタンス

各職種におけるスペシャリスト・エキスパートを目指すタイプです。自身の得意分野と仕事を結びつけ、専門家として活躍することに満足感を得ます。一方、能力を発揮できない職場や、自分の必要性を感じない職場では、仕事への満足感が極端に低下します。管理職よりも現場で働きたい、職人気質の人が多く見られます。

③起業家的創造性

起業家や発明家など、新しいサービスの開発に情熱を注ぐタイプ。財を成すことに喜びを感じる人が多く見られます。また一度就職しても、多くが独立・起業する傾向にあります。企業が優秀な人材と見込んだ場合は、ベンチャープロジェクトを任せるケースも少なくありません。

④保証・安定

「安定した仕事」に就くことで、安心を得るとともにリスク回避を図るタイプです。公務員などを希望する人が多く見られます。このタイプは役職よりも、組織全体のイメージを重視する傾向にあります。終身雇用がしっかりしているか、退職時の諸制度が整っているか、不況でも強い組織なのかを重視します。

⑤社会貢献

「自分の仕事で世の中を良くしたい」と、使命感を重んじるタイプです。医療や教育をはじめ、社会貢献に繋がりやすい分野に進む人が多く、NPO法人を立ち上げるケースもあります。「世のためになるかどうか」が価値軸であるため、「やりたいこと」よりも「すべきこと」が重要な要因となります

⑥独立と自立

仕事においてもマイペースであり、集団行動を苦手とするタイプ。自分のやり方で仕事を進めたい、人の力を借りずに仕事を進めたい、といった人が多い傾向にあります。行動の自由度を最重視するため、フリーランスとして独立する人が少なくありません。組織に属する場合、ある程度の自由が得られる研究職などに適しています。

⑦チャレンジ

一般的に無理難題・解決不能とされる障害の克服に満足感を得るタイプです。収入や役職は二の次であり、目の前の困難や競争に打ち勝つことが全てです。逆に競争が少ない職場では、仕事へのやりがいを感じにくい傾向にあります。あらゆるシーンにおいて“勝ち”にこだわるため、多少のハードワークはもろともしません。

⑧ワークライフバランス

仕事とプライベートの両立を重視するタイプ。企業貢献に前向きな一方、結婚して子どもが生まれたら育児休暇を取るなど、両者のバランス関係を重視します。リモートワークを選ぶ人も増えています。

キャリアアンカーの診断方法

自分の歴史を振り返ろう

紙とペンさえあればできる、キャリアアンカーの診断方法をご紹介します。

・自分史を振り返る

自己分析手法のひとつに、「自分史を書く」というものがあります。もしかしたら学生時代、就職活動のときに書いたことがあるかもしれませんが、これをキャリアアンカーの診断に活かすことが可能です。重要となるのは、自分史におけるターニングポイント(転換期)を振り返ること。以下のような出来事があるか、確認してみましょう。

  • 友達や同僚にいわれた一言で考え方が変わった
  • 心から尊敬できる人や恩師に出会った/多大な影響を受けた
  • ○○を勉強したいから○○大学への進学を決めた
  • 恋人ができた/別れた

このように、自身の価値軸や考え方が変わったターニングポイントを見つけます。そこで受けた影響は、“今のあなた”の「価値軸=キャリアアンカー」を形成する要因です。

たとえば、「友達や同僚にいわれた一言で考え方が変わった」という出来事があるならば、「その言葉にどのような意味があったのか」「なぜ語りかけてきたのか」「なぜ考え方が変わったのか」を振り返ってみましょう。それにより、今まで気づけなかった「自分にとって大切なこと」が見えてきます。

・ロール・モデルを分析する

自分史の中で「心から尊敬できる人や恩師に出会った」こともあるはず。彼等はいわば、自分の行動や考え方の見本となる「ロール・モデル」です。

ロール・モデルとのやりとりを振り返り、「なぜ尊敬できるのか?」「どこに魅力を感じたのか?」を分析することで、「自分がどのように在りたいのか」がはっきりしてきます。

社会人のキャリアについては、キャリアに迷いが生じたら「自己分析」をはじめよう。社会人におすすめしたい2つの自己分析の記事でも紹介していますので、この機会にあわせてご覧ください。

【まとめ】キャリアアンカーを明確にして、人生の舵を取ろう

現代社会という大海原で生き抜くために

現代社会を例えるなら、先が全く見えない大海原。突然の荒波に揉まれて右往左往しては、自分がやりたいこと、在りたい姿、いるべき場所に留まることができません。だからこそ、私達のような職業人には、キャリアアンカー(船の錨)が必要なのです。

キャリアアンカーの結果をそのまま鵜呑みにするのは良くありませんが、仕事における価値軸の傾向は読み取れるでしょう。転職時の企業選びや独立起業など、今後のキャリア形成で大いに役立つはずです。ぜひあなたも、キャリアアンカー診断を実践してみてください。

出典:TUNAGU キャリアアンカーの「8つの分類」とは?診断方法や企業での活用方法
出典:キャリアガーデン キャリアアンカーとは

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