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みよたかこ

みよたかこ

人材業界で10年以上働いた経験を持つ、就職氷河期世代のライター。翻訳書出版の実績もある。現在の執筆テーマは、社会人のキャリアやスキルアップ、女性の生き方など。趣味は飲酒しながらの料理。

2020年12月21日

女性の働き方はどう変化した?女性が幸せなキャリアのために考えたいこと

日本における働く女性を取り巻く環境はどんどん改善され、いまでは女性が外に働きに出ることは社会通念として当たり前になっています。

今回は、日本での「働く女性」の歴史や、働く女性が置かれている現在の状況をふまえ、1人ひとりが望むキャリアを実現するために考えておきたいことをご紹介します。

日本における働く女性の変遷

女性のみ制服着用を義務付ける会社も珍しくなかった

近年の日本における働く女性の歴史は、35年前の法律制定が大きなターニングポイントになりました。女性の活躍推進のために制定された法律について見てみましょう。

男女雇用機会均等法(1985年)

社員の採用、配置、昇格などの一連の人事管理や福利厚生において、企業が性別を理由にした差別を禁止することを定めた法律である男女雇用機会均等法が1985年にできました

この法律が制定される以前は、総合職は男性のみ、一般職は女性のみと分けたり、女性だけ実家から通勤できる人のみを採用したりすることも稀ではなかったのです。

大きな変化を期待した法律でしたが、制定から10年以上経っても女性の就業率はたった数パーセントしか上昇しませんでした。男女共同参画局の調査によると、法律が施行された1986年の女性就業率は57.1%。10年後の1996年になっても61.1%に留まっている状況でした。

制定当時はあくまで努力規定であり、法律に従うかは各企業に委ねられる形だったため、運用が進まなかったことがその理由です。また当時の日本は長時間労働が当たり前の風潮があり、男性並みの体力での働きを女性に求めるのは非現実的でもありました。

この状況を鑑み1999年にようやく法律が改正され、必ず遵守しなければならない禁止規定になりました

女性活躍推進法(2015年)

第二次安倍内閣が掲げた「一億総活躍社会」の実現に向けて制定された法律です。

女性が自らの意思でキャリアを築き、採用や昇格における男女平等だけでなく、仕事と家庭の両立ができることを目指すものです。企業側には、女性活躍の現状と女性活躍推進に向けた取り組みの開示が求められます。

女性の意思を尊重して人生を構築してもらうことを後押しする法律です。これは男女の雇用機会が平等になってきたからこそ、次のステップとして制定された内容であることが伺えます。

このように法律が制定され、各企業でも産休・育休制度を充実させる努力が進んだこともあり、女性の就業率は上昇しています。女性が働き続ける環境は整ってきたといえます。

女性活躍における今後の展望と課題

管理職以上になると女性比率はまだ低い

働き方の多様性は増す
近年、会社と個人の関係性は多様になっています。正社員や派遣社員などの形態でひとつの企業に勤務するだけでなく、フリーランスとして複数の会社で仕事をすることや、起業も珍しくはなくなりました。

ライフステージによって、働き方を選びやすい時代になりつつあります。

女性のリーダーが少ないことが課題
女性の働き方を考えたとき、現在の日本での課題として管理職以上のポジションに女性が少ないことが挙げられます。世界経済フォーラムが発表するジェンダー・ギャップ指数は153か国中121位でした。このように他国と比べてもかなり少なく、問題視されています。

最近では女性の管理職割合が少ない企業は、株主から異論を唱えられることもあるようです。

国の状況をふまえて、幸せに働くために考えたいこと

自分の手で、幸せに働く人生をつかもう

日本における女性の労働環境の変化を見てきましたが、大事なのは仕事も含めた自分の人生を充実させることです。仕事は人生の中で多くの時間を占めます。どうせなら幸せに働きたいですよね。今の日本の女性労働環境をふまえて、以下の2つの質問についてぜひ考えてみてください。

人生において、仕事へのアクセルをどのくらい踏みたいですか?

あなたは人生の中で、仕事に対して時間と労力をどのくらい投資したいですか? 仕事でしっかり経験を積んで活躍していきたい人もいれば、生活できる収入を得て趣味や生活を大切にしたい人もいるでしょう。

仕事に対してどの程度アクセルを踏みたいかは千差万別です。解を出すことは難しいかもしれませんが、現時点での考え方を頭の中で整理しておきましょう。

今の会社は、女性が活躍する未来が見えますか?

勤務先の女性活躍を冷静に見てみよう

仕事でもしっかりキャリアを積んで充実させたいなら、現在勤めている会社内で女性が活躍しているかは確認しておきたいポイントです。

残念ながら、日本はまだ業界や会社によって女性の活躍度合いが異なります。キャリアの多様性がなかったり、育児と両立しにくかったり、リーダーのポジションに女性がいなかったりする企業も少なくはないのが現状です。

もっと仕事を充実させたいと考えるのであれば、望むキャリアを実現するために「働く場」を変える必要があるかもしれません。

幸せに働き続けるために、20代でやっておきたいこと

キャリアはまだまだ続く。可能性は無限大!

これまでに説明した女性を取り巻く労働環境をふまえて、将来に向けて20代のうちに取り組んでいただきたいことをご紹介します。

どのようなキャリアを歩みたいかを考えておく

前述した「仕事へのアクセルの踏み具合」に加え、どのようなキャリアを歩みたいかを考えておきましょう。たとえば、ある分野のスペシャリストを目指すのか、ゼネラリストを目指すのかといった視点です。

自分が望むキャリアと、いまの会社で働き続けた先にあるキャリアにズレがないかという点も考えておくといいでしょう。日本の大企業に勤めると定期異動によってゼネラリスト型のキャリアを歩む人が大半ですが、スペシャリストを目指すなら働く環境を変える必要があるかもしれません。

社外の人との接点をつくる

ビジネススクールやNPO、ボランティア活動など、社外の人と接点を持てるコミュニティに所属しておくといいでしょう。社外の視点から、自分の会社を客観的に見ることもできるようになりますし、人脈を築くこともできます

人脈は、年齢を重ねるほど重要になります。社内の人にはしにくい仕事の相談ができますし、人脈による転職も可能になるかもしれません。30代後半以降になると転職が難しくなってきますが、知人紹介であるリファラル採用であれば転職が実現できる可能性が高まります。

キャリアの選択肢を持っておく

ライフステージや環境変化に備えておこう

いまは天災や感染症の流行など、環境変化が突然起こる時代です。勤務先の会社がいきなり経営破綻するかもしれません。

また、結婚や出産といったライフイベントによるプライベートの変化も起こりえます。とくに出産による仕事への影響は、どうしても男性よりも女性のほうが大きくなります。

外部環境やプライベートの変化に対応できるよう、自分の中でキャリアの選択肢を持っておくといいでしょう。たとえば、転職する選択肢を常に考えておく、あるいは一時期だけ仕事のペースを落としてもいいようにしておく、といったことです。キャリアを選べる状態であることは、自分自身の安心感につながります

まとめ:冷静さと情熱の両方を持って、幸せなキャリアをつかもう

女性みんなで支え合って、お互い充実した仕事人生に

働く女性を取り巻く環境は、どんどん改善されています。国や企業の制度が整ってきたこと、そして働き続ける努力をした女性の先輩方のおかげです。

これからの時代、幸せに働くためには冷静さと情熱の両方を持ってほしいと思います。女性の労働環境や勤務先の女性活躍の度合いを見極める冷静な視点と、望むキャリアを実現しようとする情熱です。

自分の意思を持って、あなたが望む働き方をぜひ実現させてください。

出典:男女共同参画局 男女共同参画白書 
出典:男女共同参画局 ジェンダー・ギャップ指数

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