
新型コロナウイルス感染症の影響により多くの企業がダメージを受け、会社勤めの方たちからも不安の声が聞こえてきます。そんななか、テレワークという新しい働き方の普及も相まって、空き時間やスキルを活用して副業を始める方が増えています。会社からの給与以外の副収入を得られれば、経済的にも精神的にもゆとりが持てそうですよね。
今回は、社会人におすすめの副業を6つご紹介しながら、それぞれのメリットとデメリットを解説します。
目次
収入UPだけではない?社会人が副業をするメリット

副業で収入とスキルUPを目指す!
副業をしている会社員の多くは「収入を増やしたい」という金銭面の理由を挙げています。しかし、副業による金銭面以外のメリットもあります。
金銭的に余裕が生まれ、貯金や投資が可能に
副業によって収入が増えると貯蓄に回せる金額が大きくなります。勤め先企業の経営状況が不安定なとき、蓄えがあれば精神的に安定できそうです。副収入を元手に資産運用や投資にチャレンジするのもおすすめです。資産運用や投資については「20代の若手会社員にできる資産運用とは?新人時代から手堅く少額からコツコツ運用」でも詳しく紹介しています。
副業で得たスキルを本業のキャリアアップに活用する人も
副業を始めるメリットとしてもうひとつ注目したいのがスキルアップです。将来的な転職や、副業でスキルを磨いて本業のキャリアアップにつなげることを目的として副業を行っている人も少なくありません。
万が一、勤め先の企業が倒産してしまっても、副業を軸にして次の働き方を考えることもできるでしょう。政府が進める働き革命の流れを受け、副業や兼業を許可する企業も増えてきました。本業に支障がないことはもちろんキャリアアップにつながる職種を選べば、勤務先の理解や応援を得やすいでしょう。
社会人におすすめの副業は?

副業するなら何を選ぶ?
2020年になってからテレワークの普及の影響もあり副業がますます多様化しています。特定のスキルが必要なものもありますが、未経験でも始められるものもあるのでチェックしてみましょう。
自分の好きを仕事に!「スキルシェア」
スキルシェアとは自身の持っているスキルや知識を、個人または企業に提供できるサービスのこと。
オンライン上で仕事の受発注ができるクラウドソーシングや、スキルや知識、経験を売買できるスキルマーケットを活用して受注するのが一般的です。スキルシェアが可能なプラットフォームを挙げると「クラウドワークス」「ココナラ」がよく知られています。
そのほか個人の時間を30分単位で売ることのできる「フルタイムチケット」、家事代行サービスの「タスカジ」、外国人向けに料理を提供する「tadaku」などがあります。多種多様なプラットフォームがあるので、自分の特技や趣味を活かしやすいのが最大の特徴です。
スキルシェアのメリット
スキルシェアは、これまで家族や友人に無料提供していたスキルでお金を得ることができます。そのため自分のスキルの自信につながったり、自己肯定感が高まったたりすることがスキルシェアのメリットです。会社の業務では活かすことが難しい特技も、収入に直結させることができます。
また、スキルを提供したユーザーからレビューを直接もらえるのもポイント。スキルシェアは、高度なスキルを持つ人やオリジナルのスキルを持つ人が高収入になる傾向があるため、スキルアップのモチベーションの向上にもつながります。
スキルシェアの注意点
スキルシェアは登録者数が多く競争が激しいため、収入が不安定になりやすいというデメリットがあります。購入者からの評価で売り上げが左右されるのも大きな注意点です。ユーザーからの評価が下がると売り上げが一気に下降することがあります。
スキマ時間を有効活用!「キグワーク」

Uber Eatsも人気のギグワーク
ギグワークとは「短時間・単発の仕事」を指します。アルバイトのような雇用主と労働者はなく、発注者と受注者の関係になります。
また、業務委託とは違い納品義務や契約がなく、自身の空いている時間のみを切り売りできるのが特徴で、自由度の高い働き方として注目されています。先ほどご紹介したクラウドソーシングプラットフォームで多く募集される短時間のデータ入力や、「Uber」や「Uber Eats」もギグワークとして人気が高まっています。
ギグワークのメリット
ギグワークは、スキマ時間を活用できるのが最大のメリットです。1日中拘束されるわけではなく、自身でいつ、どのくらい働くのかを決められるので、コマ切れの時間も収入につなげることができます。
また、特定の組織に属する必要やノルマがなく、気軽に始められて簡単な作業が多いのも特徴です。
ギグワークの注意点
ギグワークをするうえで注意しておきたいのは、雇用契約が発生しないため補償がない点です。たとえば、仕事中にトラブルが起きて怪我をした際も補償がない場合が多いのです。
また、誰でもできる簡単な作業が多いので、単価が低くくなってしまうデメリットもあります。
自分コンテンツ化!「動画配信」

特技を活かしてYouTuberに!
YouTubeなどの動画プラットフォームで番組を配信する仕事も副業として人気があります。仕事の専門知識や趣味を発信し、人気が出た場合は本業以上の収入を得られる場合もあります。その先駆けであるYouTuberは、いまや子どもたちのなりたい職業ランキングで上位になるほどの人気ぶりです。
動画配信のメリット
動画が大ヒットすれば莫大なお金が入ってくることもあります。しかし、どれほど優れたコンテンツであっても多くの人に見てもらえる確率はそれほど高くはありません。
とはいえ動画が生み出す収益以上に確実に得られるメリットがあります。それは動画編集、トークスキル、サムネイル制作といったコンテンツ制作技術を得られる点です。動画コンテンツ制作の求人は増加傾向にあるため、自分で制作した番組をポートフォリオとして活用できます。また、営業職であればトークスキルに磨きをかけて本業に活かすこともできます。
動画配信の注意点
動画配信のデメリットは制作時間の問題と、実利益に結びつく可能性が不明瞭な点です。たとえば15分ほどの動画を制作するために十数時間かかることはザラですし、それが完成してもどれだけの人数が再生するかはまったくの未知数。もし再生回数が0回なら、収入も0円です。動画制作のための機材準備や備品の経費を合わせればマイナスになることも考えられます。
また、人気がある動画配信者は毎日配信していることが多く、安定的な動画配信が登録者数を増やす基本のテクニックといわれています。そのため本業が多忙な方には不向きでしょう。
さらには顔出しに関するトラブルもつきものです。個人情報を特定され、本業に支障が出てしまう可能性も否めません。 動画配信の副業で収入を得ることを目指すなら、長期的なビジョンと毎日継続するための精神力、忍耐力が必要となるでしょう。
お金でお金を生む!「投資」
副収入源として投資をしている方も多いですが、投資は厳密には副業にはあたらず、資産運用とみなされます。投資信託、外貨預金、国債、不動産投資信託、株式投資信託、FX、仮想通貨などが一般的です。
投資のメリット
いまや投資はスマートフォンやパソコンででき、場所を選ばず時間もさほどかかりません。また、世界経済に関する知識を養うことができるのもメリットといえます。何が起きるかわからない現代社会において、将来を予測するのは大変重要です。投資によって経済の動きにより興味をもつきっかけにもなります。
投資の注意点
投資を行う注意点としては、金銭的リスクを伴うことが挙げられます。投資にはお金が増える可能性と同様に減ってしまう可能性もあるのです。少額ずつ投資する方法もありますがリターンは少なくなります。反対に、多額の投資をして借金をしてしまう人もいます。手がかからないからと始めて、いつのまにかマイナスになっていたということもありえますので注意が必要です。
高単価!「プログラマー」

高単価が狙えるプログラマー
プログラマーはコンピューター言語を使ってソフトを実装・開発するのが仕事です。専門性が高い職業ですが、副業でやっている人もいます。プログラミングは、現在さまざまな企業で注目されているスキルのひとつです。
プログラマーのメリット
副業プログラマーの場合、ソフト作成やプロジェクトに対して対価が支払われる成果報酬型の契約を結ぶことが多いため、やればやるだけ収入が増えます。
また、プログラミングは注目されている技能のひとつで、多くの企業がプログラマーを募集しているため、副業で培った経験を活かして転職することも夢ではありません。
プログラマーの注意点
プログラマーを副業でやる際の注意点は、学習とプロジェクトが長期に渡るということです。
新技術が次々と登場するので、プログラミングの学習には終わりがありません。
また、プログラミングの案件には、膨大な時間を要するものがあります。そのため副業としてはかなりの大仕事になる場合もあり、本業への影響が出ないよう計画的に取り組む必要があります。
初心者OK!「ライター」
副業ライターが携わる媒体は、SNSや電子書籍、Webページなど多岐にわたります。文章を書くのみの仕事なので副業としてのハードルが低く、新規参入者が多い仕事といえます。
ライターのメリット
ライティング案件はパソコンやスマホ一台で仕事ができます。 自分のペースに合わせ案件を受注し、納期に間に合うように執筆すれば仕事が成立します。
また、努力を重ねれば文章力や執筆スピードが向上するため、本業や私生活にも役立ちます。文章能力を向上させるには、とにかくたくさんの案件をこなして書き続けることが重要です。スタートしたばかりでもお小遣い稼ぎ程度はできるので、稼ぎながら仕事を覚えられる点はメリットといえるでしょう。
ライターの注意点
ライター職は経験年数や実績がないうちは低単価になりがちです。スキルを測ることが難しい職種なので、実績でしか発注側の信頼は得られません。
初心者OKの案件だと単価が安く、続けることが難しく感じられるかもしれませんが、そのような場合には自分にしか書けないニッチな分野のライターを目指すのもおすすめ。医療、金融が本業という方はキャリアが短くても高単価を狙えます。
副業開始はテレワーク中が狙い目!

おうち時間を有効活用して副業してみては?
コロナ禍で不安な日々を過ごしている人も多いかと思います。そんな、今だからこそできることにフォーカスしてみませんか? 通勤に使っていた時間をただぼんやり過ごすのではなく、スキルアップや収入につながる時間にしてみましょう。副業を始めることによって金銭面が安定するだけでなく、副次的に発生するメリットがこの先役立つときがくるかもしれません。
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