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みよたかこ

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人材業界で10年以上働いた経験を持つ、就職氷河期世代のライター。翻訳書出版の実績もある。現在の執筆テーマは、社会人のキャリアやスキルアップ、女性の生き方など。趣味は飲酒しながらの料理。

2021年4月19日

私の働き方はこれからどうなる?働き方やキャリアは人事制度によって変わる

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新年度が始まり、これからの仕事や働き方への期待と不安が入り混じる季節となりました。これからどのくらい忙しくなるだろう? 給与はどのくらい上がる? どんな経験ができる?……など、今後への漠然とした不安があるなら、会社の人事制度を確認してみましょう。今回は人事制度の中でも、個人の働き方やキャリアに大きく関わる内容に絞って解説します。

働き方やキャリアは会社によって千差万別

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どのくらい忙しい?給与は上がる?異動はできる?

いまの会社で働き続けると働き方やキャリアがどうなるのかを知るために、人事制度に注目してみましょう。

人事制度を知ると、働き方が見えてくる

自分の会社の人事制度を理解していますか? 勤務時間や給与、部署異動などビジネスパーソンの人生に深く関わることは人事制度によって決まっています。言い方を変えると社員の働き方やキャリアに対する会社の方針が表れているのです。

就活の企業研究では詳しく確認しないことも多い

人事制度には難しい表現も多く、理解することをあきらめがちです。就職活動の企業研究でも業界や職種には着目するものの、人事制度はあまり確認しなかった人もいるかもしれません。

今回は人事制度のうち、個人の働き方やキャリアに大きく影響する3つの制度をチェックしていきましょう。

働き方に影響する人事制度「評価・給与制度」

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自分の評価や給与、どうやって決まるの?

評価と給与は、働くモチベーションや生活そのものに影響する大切な制度です。あなたの評価と給与はどのように決まっているのでしょうか。

評価制度

昇進や給与にも影響する評価は、会社によってさまざまな方針があります。勤務先の評価制度を「成果」「行動」「能力」の3つの観点から見てみましょう。評価制度を通して、社員にどんな働き方を求めているのかがわかります

成果を重視する会社は、実績を出せば大きく評価されます。外資系企業に多く、結果がすべての厳しい世界です。

行動を重視する会社は、仕事の成果だけではなく働き方そのものも評価対象とします。会社にとってふさわしい行動を取っているかを評価するため、組織の一体感を大切にする方針があるともいえます。

能力を重視する会社は、その仕事をこなせるだけのスキルがあるかを重視します。能力は評価しにくい項目なので、資格取得を評価に加える場合もあります。

給与制度

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給与額だけでなく、明細も見ていますか?

自分の給与明細から、基本給の内訳を確認してみましょう

かつては年齢給や勤続年数給といった「年功給」の割合が多いことが一般的でした。長く勤めるほど給与が上がり生活の安定が保証されるため、社員は新しいチャレンジをするよりも、組織内で円滑にコミュニケーションを取る働き方を優先させがちです。安定を重視する人にはいい制度ですが、自分の成長スピードは早くないかもしれません。

ほかには仕事内容に対して支払われる「職務給」や、仕事に関する知識や経験、コミュニケーション力、リーダーシップといった能力に対して支払われる「職能給」もあります。最近では職能給の割合が多い会社が増えていますが、目には見えない能力を把握するのは難しく、給与を決める基準が曖昧になりやすいです

福利厚生

勤務先の会社には、どのような福利厚生がありますか?

歴史が長い日本企業では、住宅手当や家族手当といった生活への補助、残業手当や役職手当など仕事に対する補助が多く見られます。生活への補助は終身雇用を前提とした福利厚生ともいえます。長く働くかわりに、家族の生活を会社に支えてもらうのです。

最近では、スキルアップを応援する自己啓発支援制度、テレワーク支援金など成果を出すために必要と考えることへ支援をする会社も多く見られるようになりました。これらの支援が手厚い会社は、仕事での成果を重視している傾向が高いといえるでしょう。

あるいは社員合宿やレクリエーションなど、社員交流にコストをかける会社もあります。チームワークを重視していることの表れです。

このように福利厚生からも、会社が社員の働き方やキャリアに対して何を重視しているのかが見えてきます

キャリアに関わる人事制度「社内異動」

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部門によって経験できることは大きく変わる

複数の部門がある会社で働いてる人は、社内異動制度をチェックしてみましょう。

定期的に異動する慣習はある?

日本の大企業では、社員が数年ごとに部門異動するジョブ・ローテーション制度がある会社が多いです。さまざまな仕事を経験し、社員に幅広い知識をつけてもらうのを目的としています。将来的には管理職として多くの人をまとめることが期待されているのです。

ジョブ・ローテーション制度がある会社では、ひとつの分野を極めるスペシャリストのキャリアを歩むのは難しいかもしれません。

異動したいときに希望を伝える場はある?

あなたの会社では、上司へ異動希望を伝える機会はありますか? 上司との面談で異動について話し合う仕組みがあるなら、会社が社員個人のキャリアを尊重する意思があるといえるでしょう

最近では、上司に伝えず直接人事部門へ異動希望を出せるジョブ・ポスティング制度がある会社も増えています

自分の成長に影響する人事制度「教育制度」

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社内研修は社員への投資

最後に紹介する人事制度は教育制度です。社員教育には、仕事の現場で先輩が後輩を指導するOJT、現場から離れてスキルを磨くOff-JTの2つに分けられます。

教育制度は整っている?

勤務先の会社には、そもそも教育制度がありますか?

社員教育の制度がきちんとある会社には、OJTで日報を先輩に提出する、定期的に上司と業務の振り返りをするといった仕組みも用意されています。一方のOff-JTでは役職ごとに目指したいスキルが定められ、そのスキルに沿った社内研修があります。

教育制度は人事制度の中でもすぐに成果が見えにくいものです。教育制度が整っている会社は、社員のキャリアに責任を持つ意思があることが伺えます

どう成長したいかを社員自身が決める会社もある

社員が業務を通して、どう成長したいかを上司に申告する会社も見られます。

このような社員個人の考えを強く尊重する会社はいい会社だと感じるかもしれませんが、自分が求める働き方やキャリアが明確で、成長意欲がないと働きにくいともいえます。

自分の会社には教育制度がない……そのときどうする?

創業間もない会社や小規模な会社は、教育制度がない場合があります。

教育制度がない会社で働いているなら、自分でスキルアップしなければなりません。どのような経験を積み、どの分野のスキルをつけ、どのようなキャリアを歩みたいかについて考える機会を作ってみてください。社外の友人にアドバイスをもらって考えるのもいいでしょう。

まとめ:人事制度を理解して、いまの会社で自分が望む働き方やキャリアが実現できるか考えよう

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働き方やキャリアを人任せにしないことが大切

人事制度には、会社が社員へ求めることや組織づくりの方針が表れています。

会社によって人事制度の特徴はさまざまです。いまの会社の人事制度をチェックして、どのような方針があるのかを見てみましょう。そして、自分が望む働き方やキャリアが実現できるのか考えてみましょう。

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人材業界で10年以上働いた経験を持つ、就職氷河期世代のライター。翻訳書出版の実績もある。現在の執筆テーマは、社会人のキャリアやスキルアップ、女性の生き方など。趣味は飲酒しながらの料理。

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