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西繭香

西繭香

「どんな人にも優しい記事」を目標に、多角的な物事を等身大の視点から執筆するフリーライター。長いこと自分をマジョリティだと思ってたタイプのセクマイでアライ(あと腐女子)。ディズニーシーと猫が好き。Twitterを猫アカにするのが夢。 Twitter: @Nishi_mayuka

2021年12月16日

教育関係の仕事とは?子供の育成を支える学校や教育に関わる職業6選

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教育に関わる仕事には、学校で教鞭をとる教諭や講師はもちろん、教科書をつくる仕事や、カウンセリングをする仕事などさまざまな職業があります。教育に関わる仕事は「教員免許」が必要な仕事以外にも、あらゆる分野に存在しているのです。今回は、教育関係の仕事を紹介していきます。

教育関連の仕事や職種、学びの機会

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教育は、人間形成の根幹

19世紀から20世紀にかけて、明治政府は欧米を参考に学校制度の検討と確立を進めました。

第二次世界大戦後の1946年、子どもは教育を受ける権利を有しているとする日本国憲法が公布され、翌1947年には小学校6年間・中学校3年間・高等学校3年間・大学4年間の「6-3-3-4制」を基本とする学校制度が学校教育法で定められました。

その後、学校教育法は改正を繰り返し、現在の形となっています。

免許がないと働けない? 多種多様な教育の仕事

現在教育を行う側には免許が求められることがあり、代表的なものに「教員免許」や「教免」とよばれる教育職員免許状があります

文部科学省の「教員免許制度の概要」では、教員免許は大きく分けて「普通免許状」「特別免許状」「臨時免許状」の3種類あるとしており、小学校や中学校などの校種ごと、中学校と高校はそれに加えて専門とする教科ごとに分かれます。

教育に関わる仕事は、教員免許が必要な教諭や講師だけではありません。学校で使う教材をつくる仕事や、学校の経営や方針をアドバイスする仕事など、資格や免許がなくてもさまざまな専門分野から教育に関わることができます

さらに社会人になってから勉強を行う方々をサポートする仕事もあります。高卒資格や大卒資格を学び直して取得する方や、ハロートレーニング(公共職業訓練・求職者支援訓練)など公共の訓練、趣味やスキルの証明としての資格を取得する方々の手助けをする仕事も、教育に関わる仕事に含まれるといえるでしょう。

『小学校教諭』の仕事

小学校教諭とは、小学校で生徒に勉強を教え、生活を指導する職業です。数人から数十人の子どもからなるクラスを受け持ち、学習計画を立て指導を行い、知能向上や人間性の育成を目指します。

小学校教諭の仕事内容については、職業ナビでも紹介しています。

就業には「小学校教諭免許状」が必須となります。くわえて都道府県や政令指定都市の教育委員会によって実施される、教員採用候補者選考試験に合格する必要があります。その後、配属先が決定され就業となります。

現在小学校は国語・算数・理科・社会などの各教科を、担当するクラスにてひとりで教える方法や、ひとりが2~3種類の教科を担当する方法、ひとりが1つの教科を担当する方法など、学年や教科、学校ごとに採用されている制度が異なります。

担当する教科を分かりやすく解説し、子どもの質問に正確に答え、授業や勉強を好きになってもらうために尽力する力が必要です。

たくさんの子どもとコミュニケーションをとる力、傾聴力はもちろん、リーダーシップ力も必要です。複数の教科を教える指導力、課題発見力、自己管理力やストレス耐性、体力も大切でしょう。

学習指導要領や保護者の意見、子どもたちの様子などから、方向性を柔軟に変更する力、トラブルが起こったときに適切に対応する能力も必要です。

一般的に小学校に通う6歳から12歳は学童期とよばれ、善悪の判断や勤勉性、自己肯定感の育成など人間の発達にとって重要な時期です。

子どもが一生を通じて持ち続ける考え方の基礎を育む責任は重大なものですが、その大きさの分だけ、やりがいも大きい仕事といえるでしょう。

『公立学校講師』の仕事

公立学校講師は、公立学校にて講師として生徒に指導をする仕事です。

公立学校とは、都道府県・区市町村などが設置する学校のことです。幼稚園、小学校、中学校、高等学校、短期大学、大学、大学院、専門学校、特別支援学校がありますが、一般的には初等・中等教育を指し広義では国立学校も含みます。

また講師とは、常勤講師と非常勤講師からなる非正規雇用の教員です。教員採用候補者選考試験に合格する必要はなく、教育委員会などに登録をすることで就業の機会を得ます。

希望する校種と教科に該当した各種教員免許の保有が必須となりますが、取得見込みの場合でも講師登録が可能です。特別非常勤講師として教員免許を持たず就業することもあります。

生徒への指導力はもちろん、主体性、事務処理能力、生徒の課題解決のために教諭や保護者などの関係者と協力するコミュニケーション能力、限られた時間を有効に活用する計画力や自己管理能力が必要です。

公立学校講師のスキルに関しては、職業ナビでも紹介しています。

全国の公立学校の約4%で教員が不足しているとの調査や、教育現場の実態は調査よりもさらに人材不足であるとの意見もあります。

少子化により子どもの数が減少し、学校の資金不足、特別支援学級や育休・産休取得率の増加などさまざまな理由により、非正規雇用の職員の需要は増加し続けています。

契約期間や担当内容が限られているためライフステージの変化にあわせて働き方を選んだり、働きながら教諭を目指すことや、経験を糧に転職を選ぶことも可能でしょう。公立学校講師の仕事は、フレキシブルに教育の現場に関わることができる仕事なのです。

『教材開発・教材制作者』の仕事

教材開発・教材制作者は、出版社から出版されたり学習塾などで使われたりする「教材」を開発・制作する仕事です。

教材はテキスト、問題集、通信教育専用教材などさまざまな内容や用途があり、対象者も子どもから高齢者まで多種多様です。

教材の内容や構成を企画する業務、教材の原稿を書く業務、それを編集する業務、紙面のデザインを担当する業務、プロジェクト全体を統括する業務など、複数の担当者からなるチームで一冊の教材をつくりあげていきます。

出版社、通信教育提供企業、熟運営を専門とする企業、教育関連事業を行う企業にて就業します。必要な資格はとくにありませんが、特定の分野の専門書ともいえる教材をつくるために、その分野に特化した知識があると有利です。

また、プロダクトマネジメントを担当する場合など業務内容によっては一定の経験が必須となる場合があります。

適切で魅力的な教材をつくるための企画力やマーケティング力、それを実際の教材としてつくりあげる文章作成力や表現力、全体をまとめるディレクション力や、多くの人々と協力するコミュニケーション能力とチームワーク力が必要です。

できあがった教材をより良いものとするための課題発見力や、きめ細やかさ、ユーモアも大切でしょう。教材開発・教材制作者に向いている人の特徴などについては、職業ナビでも紹介しています。

学校で使用されているタブレット端末は、2017年の段階で約37万台。それまでの3年間で約5倍の増加率となり、現在はさらに増えていると考えられます。タブレットやスマートフォンを使った教材も増加し、中にはゲーム性の高いものもあります。

また大人気学習ドリル「うんこドリル」シリーズやアニメコラボ教材など、幅広い年代の子どもたちに授業や自主学習をさらに楽しいものにしてもらうための教材もあります。教材開発・教材制作者は、さまざまな工夫を凝らしときにユーモアを交え、学習者の役に立つ教材をつくるのです。

『スクールカウンセラー』の仕事

スクールカウンセラーとは学校で子どもや教職員、保護者などの話を聞き、こころのケアをする仕事です。相談をしたい人がカウンセリングルームに来たり、定期面談の対応をしたりします。

不登校などの心理について、研修や講演で教職員や保護者に分かりやすく伝えます。生徒に心理検査を行って生徒ひとりひとりの個性や人格をある程度把握し、それを教職員と共有することで指導内容に反映させます。

小学校、中学校、高等学校に所属し勤務をします。年間契約の非常勤職員として、複数の学校を掛け持つ場合が多くあります。

スクールカウンセラーとして就業するために必須の資格はありませんが、公認心理士、臨床心理士、精神科医師免許、精神保健福祉士など関連の資格を有して業務を行います。スクールカウンセラーの専門知識については、職業ナビでも紹介しています。

クライアントに適切なカウンセリングを行うための知識はもちろん、コミュニケーション能力やコンサルティング力、フォローアップ力、課題発見力が必要です。カウンセリングの敷居を低くするためのプレゼンテーション能力やユーモア力、人脈構築力も大切でしょう。

人権教育の重要性の高まりやSNSの普及により、学校内における重大な問題が表面化しやすくなった影響もあり、スクールカウンセリングの需要は増加の一途をたどっています。いじめの深刻化や不登校の増加など、日本の教育現場は深刻な問題を抱えているのです。

一方、内部の問題のみならず災害や事件などが発生した後、子どもたちの心理的フォローを行う学校も増加しています。子ども達や関係者に対する精神的なサポートの重要性は、今後も高まっていくでしょう。

スクールカウンセラーは、健康で健全な精神をまもるなくてはならない仕事なのです。

『図書館司書』の仕事

図書館司書は、自治体や学校の図書館にて司書として働く仕事です。

司書とは、資料の選定や発注・受け入れ、分類分け、目録作成、貸し出し、読書案内など図書館の業務全般を行う職種です。図書館の利用者登録・管理、展示コーナーの設置やイベントの企画、読書指導を行う場合もあります。

図書館司書の仕事内容については、職業ナビでも紹介しています。

図書館や学校に正規職員や非正規職員として所属し、就業します。図書館司書として就業するためには国家資格である図書館司書資格、あるいは図書館司書補資格が必要です。

図書館司書にはほかにも、「司書教諭」と「学校司書」があり、学校の図書館にて子どもに読書活動に対する指導を行う場合は、教員免許の保持が必須である「司書教諭」となります。

学校図書館にて司書業務を行う「学校司書」は、基本的に資格なしでも就業することができますが、教員免許や司書資格を求められる場合もあります。

蔵書を管理するための事務処理能力だけでなく、読書の楽しさを人に勧めるためのコミュニケーション力やプレゼンテーション力が必要です。英語をはじめとした語学力があると有利でしょう。

学校図書館法では、12学級以上の学校には司書教諭を必ず置かなければならないとしており、また学校司書に関しても置くよう努めなければならないとしています。

文部科学省が告示する学習指導要領においても、学校図書館の重要性は大きくなりつつあります。図書館司書は、子どもたちに本を身近に感じてもらい、読書の機会や良書との出会いを導く仕事といえるでしょう。

『教育コンサルタント』の仕事

教育コンサルタントは、教育機関や個人に対して、教育に関連するあらゆるコンサルティングを行う仕事です。まずコンサルティングとは、問題を把握し、情況を分析し、解決策を提案し、発展を助ける業務です。

学校や学習塾などの経営や集客、ブランディングや教育方針をコンサルティングしたり、学生個人に対して学習計画をたて進捗管理をしたり、メンタル面のサポートを行うこともあります。

戦略系コンサルティングファームや学校経営を専門とするコンサルティング企業、広告代理店、教育機関を専門とする広告代理店、メディア運営企業、通信会社、オフィス関連機器の提供を専門とする企業、各種スクール、フリーランスコンサルタントなど、さまざまな企業や方法で就業し、それぞれの専門的視点を用いて業務を行います。

必ず必要な資格はありませんが、コンサルティングに関する知識や経験が必要です。経営に関するコンサルティングを行う場合はマーケティングに関する知識、個人のメンタルサポートを行う場合は臨床心理学に関する知識など、業務内容によって必要なスキルが異なります。各種教員免許が役立つ場合もあります。

顧客の要望をしっかりと傾聴する力、論理的思考力、分析力、改善案を提案するプレゼンテーション力、表現力、フォローアップ力や課題発見力も大切でしょう。

教育コンサルタントに向いている人の特徴などについては、職業ナビでも紹介しています。

新型コロナウイルスの世界的流行が起こった2020年4~10月にかけて需要が高まった職業を調べたある調査では、1位にeコマース関連職、3位に医療支援スタッフ、そして8位に教育コンサルタントを含む教育専門職との結果となっています。

教育コンサルタントは先行きが不透明な現代社会において、子どもたちの教育の道筋を照らす職業といえるでしょう。

【まとめ】いつの時代も必要とされる教育関係の仕事

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学べるという権利

お世話になった先生も、たくさんあった教科書も、図書室の独特のにおいも、教育に関わる多くの人々がいたからこそ体験できたのだということは子ども時分には分かりません。大人になってから気づく教育の重要性は、ひとりの人間の根幹にも関わる重大なものです。

教育の仕事は多種多様で、必ずしも教員免許がなければいけないということもなく、教育免許を取得しているからといって教諭や講師にしかなれないということもありません。

一見、教育に関わりのなさそうな仕事でも、専門的視点から教育の問題を指摘し改善に導くこともできます。

たくさんの人々によって成り立つ日本の教育は、ITの普及や時代の流れによって大きく変わりつつあります。

未来の教育をより良くしていくのは、教育に関わる仕事をしたいと志す人々であり、それはあなたかもしれないのです


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