この記事を書いたライター

いづつえり

いづつえり

熊本県天草市の地元食材にこだわったベーグル店・ふぁくとりーNolley店主とライターの複業を実践中。横浜出身、元国家公務員。夫が柑橘栽培をすることになったため、2016年に家族で天草に移住。食と農業への関心が強い。都会から地方へ移住したいと考えている人に向けて、地方暮らしのリアルを情報発信中。

2019年7月20日

投票しても何も変わらない? 老後2000万問題を「無理ゲー」と思う若い世代こそ選挙に行くべき理由

明日7月21日(日)は参議院選挙です。日本人は諸外国に比べると投票率が低いことが知られています。日本の20〜30代の若い世代の投票率は30〜40%台なのに、スウェーデンでは80%を超えているとか。実にその差は倍以上! ところが以外にも、スウェーデンの若い世代は政治に関心があるというわけではない様子。その違いは何なのでしょうか。若い世代が投票に行くべき理由を解説します。

今回の選挙で投票にいく人は57% 3年前より低い

日本の若者の投票率は低い

北欧の国スウェーデンの投票率は85%。若い世代に限っても81%。今回の選挙への投票意向に関してNHKが行なった事前調査によると「必ず行く」「期日前投票した」と答えた人は、57%にとどまりました。この数字は3年前の前回の選挙よりも低い数字であることが伝えられています。

出典:NHK「参院選「必ず行く」「期日前投票した」57% 前回より低い水準」

政治に無関心でも高投票率のスウェーデンの若者には「当事者意識」がある

スウェーデンも日本も若い世代が政治に関心がないのは同じ

スウェーデンの若い世代は政治に関心があるのでしょうか? 制度や政策を研究している明治大学教授の鈴木賢志さんが行なった聞き取り調査では「政治に関心がある」と答えた若い世代は、実は日本とそれほど変わらないそうです。

何が違うのか。それは「当事者意識」の違いだといいます。

スウェーデンの若い世代の間には、たとえ政治に関心がなかったとしても「政治によって影響を受けるのは自分たち若い世代なのだから投票に行くのは当たり前」という考え方があります。「自分達がアクションを起こすことで社会は変えられる」という認識があるのです。

出典:TBSラジオ「なぜスウェーデンは政治に関心がなくても投票率が80%を超えているのか?」

選挙の争点が「年金」になる理由は若者が投票しないこと

政治家は「投票する人」の関心を訴える

「そうは言っても、投票に行ったところで今の状況は変わらない。そもそも投票したい候補者もいないし」と考えている人は、政治とはどういうことをするものなのかを考えてみてはいかがでしょうか。

政治とは、国民の税金を集めて個人や民間企業の力ではできないことを実現するものです。教育や国防などはその代表例といえるでしょう。

ところが、政治家には自分を支持してくれる人しか目に入らないという性質があります。それは今回の選挙の論点が年金になっていることからも分かるでしょう。

なぜ年金が争点なのか。それは、有権者に占める高齢者の割合が高いからです。日本人の65歳以上の割合は、2015年に約3割となりました。それから数年経った現在ではさらにその割合は増えているでしょう。

出典:総務省「人口推計(平成28年10月1日現在)結果の要約」

政治とは本来、長期的な視点に立って国の将来を描くもの

政治とは国の未来を描くもの

本来政治とは自分たちの得になることを叶えてもらうために存在するものではありません。政治家は長期的な視点に立って、国の将来に役立つことに、限られたお金を使うべきです。

しかしそうしないのは、若い世代が投票しないことを政治家が知っているから。投票もしない上に割合的にも少ない20〜30代の若い世代に向けた政策をうたうのはコスパが悪いと考えているからです。

つまり、すでに年金を受給している世代や、向こう数年以内に受給できるだろうと思われる世代に向けた政策を訴えた方がコスパがよいということなのです。

「老後2000万円は無理ゲー」のツイートで将来は変えられない

明るい未来のためにはSNSより投票

Twitterをのぞいてみると「将来が見えないから、子供はいらない」「老後の生活費は自分で準備しろ、子供も生んで育てろなんて無理ゲー」という趣旨のツイートが飛び交っています。私も30代ですから、そのように思う気持ちは分かります。

しかし、投票に行くこともなく、ただSNSでつぶやいているだけでは何も変わりません。むしろ状況はもっと悪くなる可能性だってあります。

少しでも自分たちの将来を明るくしたいと思うなら、マシだと感じる候補者に投票して、若い世代が政治に関心があることを政治家に示す必要があると思います。

「よく匿名でつぶやいてるよね。でも、あなたたちは選挙に行かない」2018年の中間選挙でアメリカで登場した逆接的な動画が、ついに日本でも登場しました。

これは、お笑いタレントのたかまつななさんが公開した動画ですが、若者の間で反響を呼んでいます。

スウェーデンでは、子供は子供なりに社会に対して自分たちの意見をはっきり主張するように教育されているそうです。スウェーデンの若い世代の投票率が高い理由が分かりますね。

「日本とスウェーデンは違うのだから」という意見もあるかもしれませんが、閉塞感を感じている若い世代だからこそ声を上げることが大切なのではないでしょうか。

20年後、30年後の日本に責任を持てない世代の声が反映されて割を食うのは今の若い世代。未来を変えるのはあなたの一票です。

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熊本県天草市の地元食材にこだわったベーグル店・ふぁくとりーNolley店主とライターの複業を実践中。横浜出身、元国家公務員。夫が柑橘栽培をすることになったため、2016年に家族で天草に移住。食と農業への関心が強い。都会から地方へ移住したいと考えている人に向けて、地方暮らしのリアルを情報発信中。

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