この記事を書いたライター

朝日美陽

朝日美陽

"日常とアートを繋げたい"をテーマに激しめの人生を謳歌するY世代女子。日本大学芸術学部演劇学科演技コース卒業後、女優、ダンサー、モデル、ライターとして活動中。卒業論文でLGBTQ +と表現について研究。老後の夢はBARのママ。

2019年7月28日

“いいね”の数に価値は無い! インスタはあの子のいいね数が気にならない時代へ

InstagramやTwitterに投稿すると、スマホに表示されるのが”〇〇さんが「いいね!」しました”という通知画面。SNSを利用するあなたなら身近にあるこの「いいね!」ですが、投稿するたびに気になってしまいますよね?

筆者もこの投稿は「いいね!」が沢山取れた! これはあまり取れないな、などいいねの数によってその日の気分が変わるなんてこともあります。

ですが、Instagramでは4月にこの「いいね!」の総数を他の人に非表示にするテストを行ったそうです。その背景にあるInstagramの戦略とこのテストによる影響は一体何なのでしょう。

インスタはなぜ”いいね”を隠そうとするの?

あの子のいいね数が見えなくなる⁈

Instagramは今年の4月に他の人の投稿につけた「いいね!」数を非表示にするテストをカナダで行い、7月17日からアイルランド、イタリア、日本、ブラジル、オーストラリア、ニュージーランドでもテストを始めたと発表しました。

Instagramによると、フォロワーが投稿を見るときに、「いいね!」をいくつ獲得したかではなく、写真やビデオそのものの内容を重視してもらうために実施したといいます。

「いいね!」数に左右されて投稿を削除したり、いいねの数が多いからこの投稿はいいものだという人々の、「いいね!」数で計る価値観に疑問を呈したということです。

この”いいね”数で計る価値観によって、SNSを利用する人々の間に、「いいね!」の数=その人の価値という公式ができてしまい、数が少ない人がいじめられたり、素敵だと思った写真も、いいねが取れないかもしれない、という心配から投稿しないことが実際に起きているのです。

”いいね”の数が多いことをマーケティングに利用したインスタグラマーの登場などで、”いいね”の数を基準に商品を購入する風潮があり、人々が独自の価値観を持たなくなることも危惧されています。また、マーケティング目的で”いいね”を購入するといった事例もあり、そのような行為を抑制することも、「いいね!」の数を隠す理由のひとつと考えられます。

出典:Tech Crunch「インスタが「いいね!」の数を隠すテストを日本などに拡大

インスタの裏の狙い

Instagramの本心は一体?

Instagramは「いいね!」を隠した理由を上のように述べています。しかし、筆者は表に出ていない他の理由もあると推測しています。

それは”インスタビジネスの制限”です。インスタの”いいね”総数が多いことで生まれたインスタグラマーによるビジネスマーケティングを行う企業は日に日に多くなっています。

”いいね”が多い人ほどビジネスになるという考え方が広まり、”いいね”そのものを売買するビジネスすら出てきています。

「いいね!」が多い人を見つけたら、公式インスタグラマーでなくても、商品の広告になる投稿をさせて利益を上げる企業があり、無法地帯となっています。

これらはInstagramにとってもリスクと考えられ、このような現状をコントロールするためにも、”いいね”数を隠すというテストが行われているのではないでしょうか。

“いいね返し”はもう古い⁉︎ 若者における”いいね”とは

友達だからいいねしなきゃいけないの?

実際に、若者の間では「いいね!」に囚われずに投稿をすることに賛成する人が増えていて、”いいね”を隠したいと声を上げるユーザーは多数いるようです。

まず、今の若者は、初めて利用したSNSがInstagramやTwitterで、Facebookやmixiなどで足跡をつけたり、友達だからいいねするという感覚を持っていません。

「いいね!」=いいと思ったものという公式のもとインスタを利用するため、独自のスタイルを発信しているものや自分が行ってみたい場所の投稿などに「いいね!」するのです。

また”インスタ疲れ”も影響しています。”インスタ映え”が流行し、Instagram利用者が増えてから、どれだけインスタ映え出来るかに人々が熱中した時期がありました。

ですが、SNS上での嫉妬やリアルに影響する人間関係への煩わしさから、現在では「友達だから”いいね返し”をするのが当たり前」という考え方を持たない人が増えているのです。

このようなことから、「いいね!」に左右されずにインスタを利用したいという声があがるのです。

いいね数が非表示のインスタで人々が向かう真実の”いいね”

いいねより大切なことってなんだっけ?

SNS上の「いいね!」を稼ぐことで承認欲求を満たしている人にとっては、”いいね”の数が非表示になるなんて聞き捨てならない話かもしれません。

インスタの今回のテストでは自分の投稿の”いいね”数と動画再生数の確認は可能です。しかし、”いいね”数を意識しなくなることは、自分の投稿の「いいね!」が見れなくなったために、インスタに投稿するために訪れた場所での出来事や会った人との会話を思い出せないなど、”いいね”に振り回された生活を送っている人にとって、このInstagramの試みは人生を今より豊かにするきっかけになると考えます。

自分がいいと思わないが、”いいね”をくれる誰かに迎合して評価を得る、そんな価値観がインスタ以外にも影響していませんか?

インスタに振り回されている人は、承認欲求を満たすための価値観が生活上の価値観になっている可能性があります。

ですが、投稿して「いいね!」されるという、スマホの中で簡単に得られる快感は人生には通用しません。誰かに迎合して認められることは、言い換えれば本当のあなたを否定することに繋がるのです。

「誰かに認められるよりも、あなたがあなたを認められるようになることがより良い人生を送るメソッドである」

「いいね!」数の非表示テストは、このようなことを伝えたかったのかもしれません。なによりも、自分が好きな自分でいられることを忘れないように、インスタを楽しんでいきたいですね。

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朝日美陽

"日常とアートを繋げたい"をテーマに激しめの人生を謳歌するY世代女子。日本大学芸術学部演劇学科演技コース卒業後、女優、ダンサー、モデル、ライターとして活動中。卒業論文でLGBTQ +と表現について研究。老後の夢はBARのママ。

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