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いづつえり

いづつえり

柑橘農家×ベーグル屋×ライター。「地方に仕事はない」という“常識“を自ら反証することを生きがいにしているパラレルワーカー。横浜出身、天草在住。

2019年10月21日

新天皇陛下ご即位に考える、日本の象徴と文化を守り続ける宮内庁の”奥ゆかしい仕事”

明日10月22日は新天皇陛下のご即位をお祝いする「即位礼正殿の儀(そくいれいせいでんのぎ)」が行われます。午後に予定されていたパレードは台風19号の影響で11月10日に延期されたものの、明日は国民の祝日であることに変わりはありません。みんなで新天皇陛下のご即位をお祝いしましょう。

今回は、普段目にすることの少ない宮内庁の仕事と宮内庁職員のなり方を紹介します。

宮内庁の仕事内容とは

宮内庁は皇室と国民の橋渡しをしている

まず、宮内庁とはどのようなところなのでしょうか。

宮内庁は、内閣総理大臣の管理下にある組織です。皇室関係の国家事務のほか、日本国憲法第7条に掲げる天皇の行う国事行為のうち、外国の大使や公使の接受や儀式に関わる事務を行っています。

また、天皇の印鑑である御璽(ぎょじ)や国家の表彰として国家の重要文書に押される国璽(こくじ)の保管も、宮内庁の重要な業務です。

宮内庁ってどんな組織? さまざまな仕事のある宮内庁

宮内庁には私たちの知らないさまざまな仕事がある

宮内庁の仕事は多岐にわたります。代表的なものをみていきましょう。

長官官房

秘書課、総務課、宮務課、主計課、用度課、宮内庁病院がある。宮内庁の財務や経理、皇室の財産管理、人事、報道発表などを行う。

侍従職

天皇皇后両陛下と愛子さまの身の回りのことを担当し、御璽と国璽を保管している。侍従職の統括の下、侍従次長、侍従、女官長、女官、侍医長、侍医などの職種がある。

上皇職

上皇上皇后両陛下の身の回りのことを担当する。

皇嗣(こうし)職

秋篠宮皇嗣同妃両殿下ご一家の身の回りのことを担当する。

式部職

儀式を担当する。雅楽、洋楽、鴨場接待に関すること、外国交際に関することを担っている。

書陵(しょりょう)部

皇室にまつわる文書や公文書の管理や補修、陵墓の管理を行う。

管理部

宮殿や庭園、御用邸などの施設など宮内庁所管の国有財産の管理、馬車用の馬の管理などを行う。宮中行事の饗宴や茶会、皇族方の日常のお食事供進や調理は、管理部の中の大膳課が担当する。

宮内庁職員になるには国家公務員試験を受けるのが一般的

一部の職種を除いて宮内庁職員は公募で採用されている

今回は公募する職種について紹介します。宮内庁職員の身分は国家公務員です。

宮内庁で事務を担当する国家公務員は、高卒者試験と大卒程度の2つの区分から採用されています。

国家公務員になるには、まず、全国で一斉に行われる国家公務員試験に合格することが必要です。

一次試験は基礎能力(文章理解、判断推理、数的推理、資料解釈、自然、人文、社会)、専門知識(政治学、行政学、憲法、行政法、民法、経済学、国際関係学、英語など。職種によって科目は異なる)、論述試験の科目で構成されています。

大学センター試験と、企業のSPI試験が混ざったようなものをイメージすれば分かりやすいかもしれません。

毎年5万人以上が国家公務員試験を受験する

二次試験は面接です。国家公務員試験の二次試験の面接は人事院が行います。

二次試験と同時並行で、志望する官庁へ面接を申し込みます

国家公務員試験のややこしいところは官庁訪問で志望する官庁で内定通知をもらっても、人事院の行う二次試験に合格しなければ最終合格できないところです。

実際、筆者が国家公務員試験を受けたときの仲間には、希望する官庁で内定をもらったにもかかわらず一次試験と二次試験の総合評価で最終合格できなかったために、残念ながら不採用となってしまった人がいました。

かつて、旧皇族、旧華族などが多数を占めていた宮内庁職員。国家公務員試験の導入に伴って、宮内庁職員になることは特別なものではなくなりました。

しかし、国家公務員試験の試験範囲と科目は広範囲かつ多岐にわたるため、準備にはそれなりの期間が必要でしょう。

日本の伝統文化を守る皇室と宮内庁

雅楽も宮内庁が伝える伝統芸能のひとつ。宮内庁の仕事は知れば知るほど奥が深い

今回詳細については触れませんでしたが、宮内庁には雅楽を演奏する宮内庁楽部と呼ばれる部隊や、古式馬術、鵜飼、鴨猟などがあります。

すでに忘れ去られてしまっている、多くの日本の伝統文化は宮内庁によって守られているといっても過言ではありません。

皇室が行う伝統的な祭祀や、和歌の会もそのひとつです。

ときに“菊のカーテン”といわれる宮内庁の仕事。

しかし、宮内庁の仕事は皇室と国民とを橋渡しする重要な仕事です。皇室と宮内庁の仕事は知れば知るほど奥の深いものといえるでしょう。

今後の皇室のあり方については、さまざまな議論がされていますが、こうした事実を知ることで皇室関連の話題に関心を持てるようになるのではないでしょうか。

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