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ぱぴこ

ぱぴこ

外資系ときどき激務OL。オシャレとズボラの狭間に生息し、ストレスを課金で潰すことに余念がない。趣味はNetflix、お酒、豚を塩漬けにすること。目標はゆとりのある生活(物理)Twitter:@inucococo/ Blog:エモの名は。

2019年3月22日

仕事のストレスでやられたら。「逃げる」コマンドを連打して【キャリアの悪知恵】

どんな仕事をしてどのように生きていきたいか。将来を考えるにあたって尽きないのが、キャリアの悩み。誰しもが陥りがちな不安や疑問を、ツイッターやブログでの発信が注目を集めるぱぴこさんが、外資IT歴10年以上の経験と知見から解決します。就活本やビジネス書には載っていない、その名も「キャリアの悪知恵」。

マッチョ思考では通用しない、ストレスへの対処法

長いキャリアの中で避けては通れない、仕事の悩み。

この連載も4回目ですが、初回からマッチョな提言が続いているため、ファイトクラブめいた雰囲気が出てきました。が、別に私はそんなにマッチョな人間ではないのです。というわけで今回は、仕事でメンタルが弱ってしまったときの原因と対処法を取り上げます。

インターネットでぎゃんぎゃん吼えているので強そうなイメージを持たれているかもしれませんが、私はメンタルタフネスではありません。休職という選択をしたこともありますし、「自罰傾向が強い」「やりぬく至上主義」「人のえり好みが激しい」といったメンタル闇属性のため、しばしば落ち込みます。バランスをどう取るか? は今でも大きな課題です。

倒れてみたり、ちょこっと立ち直ってみたりという経験をブログなどで発信しているためか、私の質問箱には「職場・仕事の悩み」が数多く寄せられます。それらを見るにつけ、本当に多くの人がストレスを抱えながら仕事をしているのだなぁ……と感じます。

ひとりで悩む × 過剰な自責 × 逃げちゃだめ は最悪のコンボ

マジメな人ほど陥りがちな深い穴……。

職場・仕事が要因でメンタルを病んでしまうのはどんなときでしょうか。

●決定しない上司、責任逃れをする同僚……など人間関係が最悪

●課せられた厳しい数値目標へのプレッシャー

●終電・始発は当たり前。労働時間の長さ

●パワハラ・セクハラが横行するコンプライアンス無法地帯

ざっと挙げましたが、どれも「メンタルにダイレクトアタック!」「ぱぴこのライフに5000Pのダメージ!」を与えること間違いナシ。もしも友人から上記のような悩みを聞かされたら、「職場環境が悪すぎる。配属替えを人事に相談、もしくは休職・転職したほうがいい」と言うでしょう。

しかし過去の私を含め、当事者はそう簡単に「環境が悪い」と断ずることができず、状況を悪化させてしまうものです。陥りがちな代表的思考がこの3つ。

1. 問題を軽視し周囲に相談しない

2. 原因をすべて自分の努力不足に紐づける

3. 「逃げる=悪」と決めつけ選択肢から外す

以下、詳しく見ていきましょう。

1.問題を軽視し周囲に相談しない

相談できる相手、あなたにはいますか?

「ちょっと苦手な人がいるくらいで大げさだ、たかだか人間関係なのに……」

「不満もあるが、100%合う職場などない。ワガママを言ってはいけない」

違和感があり、つらいと感じているにも関わらず、その感情を無視している点が問題です。自分の気持ちや、置かれている状況を軽視しているため、周囲へ相談しようか迷っても「こんなことで相手の時間を奪っては申し訳ないな」と、自分の中で処理してしまう傾向があります。

相談や愚痴は一見ネガティブな行動のようですが、客観的なコメントをもらうことで冷静になれたり、思い込みを排除できたりするメリットがあります。

小さな傷口だからと処置を怠ると、化膿したり、壊死の原因になるように、悩みを自分の中に留め続けると自身を蝕んでいきます。身体や精神に変調をきたすのは当たり前です。

2.原因をすべて自分の努力不足に紐づける

自分の実力をまずはしっかり見つめましょう。

「できないのは、自分の能力不足だ」

「同じ環境で成果を出す人もいる、まだまだ努力が足りないんだ」

すべてを他責にして「私は悪くない!」と言い張る人間は地雷ですが、過剰に自分を責め続けるのも冷静さを失っている証拠です。「すべてが外部要因」のケースはほとんどありませんし、その逆もまたしかりです。

世の中には「どんな状況でも成果を出せる超ド級のエース」が存在します。しかしエースはレアだからエースたりえるのです。本来、メンバーがパフォーマンスを発揮できるように配慮するのはマネジメントの役割ですし、能力にギャップがある業務が割り振られていれば配置ミスです。

この状況に陥ったときにやるべきことは「即戦力になるために圧倒的成長をする」と自分を追い詰めることではありません。現状の自分と求められる役割のギャップを把握し、あまりに困難ならばエスカレーションすることです。無茶な業務を無理に遂行しようとしたところで、分泌されるのは成長ホルモン以上に多大なストレスです。

3.「逃げる=悪」と決めつけ選択肢から外す

逃げるよりも、心を壊してしまう方がずっと悪手です。

「一度逃げると、あきらめグセがついて通用しない人材になる」

「逃げてはいけない。”やりきる”ことが重要だ」

1や2の根本とも言える思考ですが、近年の働き方改革の流れはあれども、日本には戦時中から脈々と受け継がれている「欲しがりません、勝つまでは」的な“苦境においても耐え忍ぶことを美徳とする根性論”が蔓延しています。

環境適正は存在するため「Aという場所で活躍できない=どこでも役に立たない」は暴論です。それでも、竹槍で戦闘機に向かうがごときカミカゼ精神論はいまだに強く根付いていて、「逃げるは恥」という無駄な罪悪感を抱いてしまう人は多いです。

人は自分の苦労を評価してしまうため、キツい場所で耐え続けることが成長に繋がると錯覚しがちです。しかし「つらい」が限界突破して自分自身が壊れてしまったら、その損失のリカバリには平気で年単位がふっとびます。リスクがあまりに大きすぎませんか。

ストレス疲労は、「離れる」「休む」でしか回復しない

休息、あなたにも必要ではありませんか。

悩んで心身を持ち崩してしまう人は1~3の要素が掛け合わさることによって疲弊します。

体調やメンタルにくるストレスが顕著なら「1回休み」。

わけもなく涙が出るような状態になったら「すぐ休み」。

この標語を胸にゴリッゴリ刻んでください。

「休む=逃げる」ではありませんし、「逃げる」選択もルーザーの烙印ではありません。自分の心、そして身体が壊れそうなときはトンズラしたっていいのです。

「全部自分でなんて無理!」を心に留めて、自分を大事にしよう

やり遂げたときも逃げるときも、仕事はチームプレーであることを忘れずに。

誤解を恐れずに言えば、モーレツ! な働き方が成長の糧になることはあります。強烈なプレッシャーの下で“やり切った”達成感と、評価を得たときの誇らしさは、脳みそが痺れるような高揚感を与えてくれます。そんなときは「睡眠時間を生贄にキャリアを召喚してよかった」とも思います。

しかし、その成長は決して自分の頑張りだけで得られるものではありません。適切なゴール設定や綿密な周囲のケア、モチベーションを維持できる仕事内容、そして頑張りを適切に評価してくれる人物の存在といった、複合的要素に支えられています。

最初から無茶振りだったり、どうにも相性の悪い人がいたり、自分の能力が活かせない土壌だったりすることもあるものです。「逃げ方」についてはまた別の機会に書こうと思いますが、「逃げる」コマンドを使ってもいいんだよ、ということを忘れないでね。今回は以上です。ぱぴこでした。

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