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栢原陽子

栢原陽子

WEBでのパーソナルブランディング、セールスライティングを得意とするライター/編集者。これまでに医師や起業家、大学講師などをプロデュース。 2020年、中小企業診断士合格を目指し勉強中。執筆テーマは女性の働き方、WEBブランディング、小さな起業。

2020年2月14日

産後の復職対策:妊娠・出産したい女性なら、考えておくべきこと10個

産後の復職対策

20代前半だと、「結婚・出産」はまだ現実的ではないかもしれません。実際、私も「いつか子どもが欲しい」と思いながら27歳で結婚しましたが、仕事がおもしろかったこともあり、すぐに出産を考えることはありませんでした。

でも、「いつか結婚して子どもを。そして出産しても仕事もしたい」と思うなら、独身で妊娠していない段階だからこそ考え、対策しておくべきことがあります。とくに妊娠・出産をするにあたり働く女性が考えておくべきこと、選べることは大きく分けて3つあります。

1.女性が働きやすい会社か
2.産後、どんなふうに働きたいか
3.復帰・再就職する際に何を強みにしたいか

ではなぜ、事前にこれらのことを考えておく必要があるのでしょうか?

前提:産後の女性の復帰・再就職は難しい

一度仕事から離れるとなかなか仕事に戻るのは難しいこと……

大前提として、産後に仕事の第一線から離れていた女性が復職したり、新しく再就職するのは以下の理由からなかなか難しいのが現実です。

  • すでに席が埋まっている
  • 子どもがいたら働けれないと思われる
  • とくにITや医療といった日進月歩の世界では、キャッチアップに時間がかかる

もちろん制度的に整っている会社もありますが、ビジネスと言えども人と人とのやりとりであるため、制度だけでは子育て中のママが働きやすい環境は作れません。「小さい子どもがいる女性は働けない」と考えている人は多いです。それはあなたの働きたいという気持ちとは別に、子どもが急に熱を出す、保育園のお迎えがあるなど意欲とは無関係のところで制約が生まれるからです。

現実問題として、平成30年に発表された内閣府の資料によると2010~14年の間で第一子の出産を機に退職している人は33.9%、2016年の最新の調査では46.9%にも及んでいます。その一方で、ここ数年で出産後に仕事を続ける人の割合も増えている傾向もみられます。

産後も理想の働き方をするために、妊娠をする前にできる対策をしておきましょう。今から準備をしておくことで、希望を叶える可能性を高めることができます。

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女性が働きやすい会社か考える

あたなが働いている会社は、女性が活躍していますか?

まず考えてほしいことは、今属している会社は女性が働きやすい環境か否かという点。

1.妊活しやすい環境か

そもそも妊娠とは「子どもが欲しい」と思ってすぐに授かれるものではありません。実際に不妊で悩んでいる方も大勢います。「将来は絶対子どもが欲しい」と考える方であれば、妊活しやすい環境かどうか考えておきましょう。

妊活というと、病院に通うための休みをとる、ということもあります。ですが、それ以前に以下のような点も基準になります。

  • 残業が多すぎないか
  • ストレスが多すぎないか
  • 時間を問わず連絡がきて、対応しなければならない環境ではないか
  • 独身の人が多く、不妊治療の大変さを知らない人が多い環境ではないか

これらは、心身ともに大きな負担になる危険があります。妊娠出産にストレスは大敵です。自分の体を優先できる環境にあるかを考えてみましょう。

2.妊婦に優しい環境か否か

妊娠してからも続けられる仕事ですか? 体力面・精神面から考えてみて!

これは、以下の点から考えていく必要があります。

  • 同じ部署で妊娠出産した人がいるか
  • 妊娠しても対応できる仕事内容か/妊娠したら負荷がかかる仕事から外してもらえるか
  • 周りは妊娠・出産について、前向きに捉えてくれているか

妊娠しているにもかかわらず重い荷物を持たされたり、不調だけれども休ませてもらえなかったりといった状況を多々目にしてきました。

会社全体としては妊娠出産を歓迎していても、一緒に働いている仲間があまりよく思っていない場合には、妊婦さんに負荷がかかってしまうこともあります。会社的にどうか、部署内ではどうか、仕事内容、周りの人間関係といった部分から見ておきましょう。

3.産休・育休制度を利用した実績はあるか

産休・育休は子どもと過ごす貴重な時間。安心して取得できる環境ですか?

産休・育休制度というのは、国が認めた制度です。ですが、育休を却下されたり、育休中にもかかわらず「人がいないから手伝って」と仕事を振られたり、育休を取ることで減給や降格などの処分を科せられることもあります。

入社時に「会社に制度があるから大丈夫」と考えるのではなく、実際に産休・育休を利用した実績がある人はどのくらいいるのかまで調べられるといいですね。

4.子育てしながら活躍している先輩がいるか

制度があるだけでは子どもと仕事との両立はできません!

マミートラック」という言葉を知っていますか? 私も産後に知りましたが、産後の女性が仕事に復帰したいにもかかわらず、単純な作業しかさせてもらえない環境になったり、出世コースから外されてしまったりするなど「別のコースを走らされる」という意味で使われる言葉です。

「子どもを優先したいから、働きたいけど単調な仕事でいい」と本人が望むなら問題ありませんが、「産前のようにしっかり働きたい」と考えているのにマミートラックを走らされては辛いですよね。そうならないためにも、実際に子育てしながら活躍している先輩がいるかどうか見ておきましょう。

もしベンチャー企業などで子育て中の先輩がいない場合には、あなたが開拓しなければならないかもしれません。それには、制度を整えるだけでなく、周囲の説得や話し合いなどなかなかの労力を要するため、仕事以外のことに時間がとられてしまいます。

もしその会社が本当に好きで「自分がこの会社を育てる」と思えるならいいかもしれませんが、仕事に集中したいのであれば、前例のある会社で働いた方が無難です。

5.子育てに理解がある会社か

子どもがいることを歓迎してくれる会社ですか?周りの人は妊娠を喜んでくれますか?

活躍している先輩がいたとして、その先輩は辛い想いをしていないか、しっかり先輩を見ておきましょう。

たとえ育休復帰後に活躍している先輩がいたとしても、もしかすると、その先輩がすごく優秀でがんばっているだけかもしれません。あなたが同じ立場になって、その先輩のようにがんばれますか?

役員に独身が多い場合などは、子育て中のママの気持ちをいくら真剣に伝えても理解してもらえないことがあります。産後、「スローペースで働きたい」「産前と同じように働きたい」など人によって異なる意見を聞いてもらえる会社か否かを見る必要があります。

これは、日常的にひとりひとりを大切にしている会社か、という点に表れています。特別なことではなく「この会社は、人を大事にしてくれる会社だな」と思える会社かを確認しておきましょう。

産後、どんなふうに働きたいか考える

産後の仕事について、少しでも考えておくことが幸せな未来につながります。

次は、産後、働きたいか否か、もし働くならどんな働き方をしたいかです。

6.産後も働きたいか否か

そもそも、産後も働きたいか否かを考える必要がありますが、まだ妊娠していない状況で考えるのは難しいですよね。

それでも考えてほしいと思うのは、産後働くか否かを決めるのはあなたひとりではなく、パートナーによる部分も大きいからです。

「家にこもると老けていくから、パートナーには働き続けてほしい」
「自分の収入だけでは不安だから働いてほしい」
「子どもが3歳になるまでは、母親がそばにいて育ててほしい」

これは実際に私が周りの男性から聞いた声です。このように、産後の女性の働き方について強い意志を持っている男性をパートナーに選んだ場合、自分の意向どおりに動けないかもしれません。

もちろんパートナーは条件で選ぶものではありませんが、産後に働き方で揉めて離婚……なんてことになるのは悲しいので、パートナーができたらぜひ話し合ってみてください。

7.時短勤務やリモートワークは可能か

リモートワークが可能な会社も増えてきました。できれば産前でも利用できる環境がベスト!

出産前は海外出張などバリバリに働いていた方でも、産後に「在宅ワークに切り替えたい」と考える人も多いです。会社の時短勤務制度の有無も大切ですし、もしリモートワークが認められるのであれば産後のママにとって、とても嬉しい制度です。

ただ実際に子どもが家にいるとほとんど仕事にならないので、しっかりと働こうと思うと保育園に預ける必要があります。ですが、子どもが小さいうちは保育園からの呼び出しも多いので、在宅ですぐに迎えに行ける環境であれば安心して過ごせます。また、お昼休憩の時間に晩ごはんを作っておくなど、在宅だからこそできるメリットは多々あります。

産後にリモートワークへ切り替えるというよりも、常駐的にリモートワークを認めている会社も増えてきているので、そういった会社への転職を考えるのもありです。

8.困った時に頼れる人はいるか

子どもに何かあった時、助けてくれる人はいますか?物理的にだけでなく心理的サポートも必須

まだ結婚もしていない方はパートナーの実家がどこかにもよりますが、自分の親が遠方の場合、もしくは高齢などでサポートを受けられない場合、頼れる人がいるかどうかを考えておきましょう。

実際、私は実家が遠方なため、母方の遠い親戚に時々ベビーシッターに来てもらっています。そういった縁がない場合には、「先輩ママの近くに住む」というのもありです。何かあるたびに相談する先輩ママからは「家が近かったら行ってあげたのに!」と言ってもらっているので、「近くに住めばよかった…」と思うこともあります。

まだ具体的には考えにくい部分かもしれませんが、今から将来的に頼れそうな人間関係を作っておくのは大切です。

復帰・再就職する際に何を強みにしたいか考える

妊娠・出産までに自信を持って復帰・再就職できるようなスキルを身につけておこう

最後は、産後の復帰・再就職について考えておくべきことです。

9.再就職する際に何が自分の武器になるか

会社員として働いていると産休や育休がありますが、制度や環境の問題で妊娠・出産を期に退社される方が多いのも事実です。

また、育休をとった方でもそのまま退社をして子どもが小学生になってから再就職を考える方、一度復職しても子育てとの両立の大変さから退社する方などさまざまです。

自分は「こうしよう」と考えていても、実際に出産して子どもができると気持ちが変わることも多々あります。

そんなとき、何かひとつでも自分の武器になるものがあれば再就職しやすいです。

働くことに集中できる今、「これが私の武器です」と言えるスキルを身につけらえられるよう考えて磨いておきましょう。

10.将来やり続けたいと思うほど好きな仕事か

人生100年の時代。「好きなこと」「楽しみながら働くこと」は何より大切

人生100年と言われる時代になり、長く働き続ける必要が出てきました。せっかくの一度きりの人生を「働くのは辛い」と思いながら生きるよりも、好きなことを仕事にして過ごした方がいいですよね?

子育て中に、母親が「辛い」と言いながら働いている姿を見せるよりも、「働くって楽しい」という背中を見せたいと思いませんか?

妊娠・出産をするとどうしても場所や時間の制約などにより、選択肢が狭まってしまいます。だからこそ、妊娠する前に「将来も続けたい仕事か否か」を考えておくようにしましょう。

産後の女性が復帰、再就職するために必要なことまとめ

後々後悔しないために…

筆者が周りの声を聞きながら、産前に考えておけばよかったと後悔したことを元にお伝えさせていただきました。

働き方や会社の選択は、もちろん条件だけを見て決めるものではありません。入社しなければわからないこともあります。それでも「仕事が好き」「できるなら子どもを産んでも働き続けたい」と考えるのであれば、上記の10項目を頭の片隅に置いておいてください。

そして、子育てと仕事との両立は大変ですが、本当に好きな仕事をしながらがんばっているお母さんの背中は、子どもから見てもかっこいいものです。ぜひいつか、「楽しそう」に働く姿を子どもに見せれるお母さんになってください!

参考:「第1子出産前後の女性の継続就業率」及び 出産・育児と女性の就業状況について-内閣府男女共同参画局

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WEBでのパーソナルブランディング、セールスライティングを得意とするライター/編集者。これまでに医師や起業家、大学講師などをプロデュース。 2020年、中小企業診断士合格を目指し勉強中。執筆テーマは女性の働き方、WEBブランディング、小さな起業。

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